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公開番号2024071192
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-05-24
出願番号2022182017
出願日2022-11-14
発明の名称杭撤去時における地盤の埋戻しシステムおよび地盤の埋戻し方法
出願人株式会社熊谷組
代理人個人,個人
主分類E02D 13/00 20060101AFI20240517BHJP(水工;基礎;土砂の移送)
要約【課題】施工性に影響を与えない原地盤に相当する地質の埋戻しを行うことが可能な杭撤去時における地盤の埋戻しシステムおよび地盤の埋戻し方法を提供する。
【解決手段】杭撤去時において、杭を撤去した地盤に形成される空洞300を埋め戻す埋戻しシステムS1であって、杭を撤去した空洞内に残存する泥水301を回収する泥水回収手段100と、ベントナイトと珪砂との混合物から成る埋戻し材500を、空洞内に供給する埋戻し材供給手段200と、を備える。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
杭撤去時において、杭を撤去した地盤に形成される空洞を埋め戻す埋戻しシステムであって、
杭を撤去した前記空洞内に残存する泥水を回収する泥水回収手段と、
ベントナイトと珪砂との混合物から成る埋戻し材を、前記空洞内に供給する埋戻し材供給手段と、
を備えることを特徴とする杭撤去時における地盤の埋戻しシステム。
続きを表示(約 1,400 文字)【請求項2】
前記ベントナイトの混合量の下限値は、前記空洞の孔壁を安定に維持し、圧密状態とするために前記埋戻し材の全体重量に対して1%以上であると共に、
前記珪砂の混合量の下限値は、珪砂を堆積による圧密状態にするために前記泥水に前記ベントナイトを加えた比重に対して、前記比重を更に0.1以上増加させる量であることを特徴とする請求項1に記載の杭撤去時における地盤の埋戻しシステム。
【請求項3】
前記ベントナイトの混合量の上限値は、前記埋戻し材を流動体として吐出可能な最大量であり、前記埋戻し材の全体重量に対して20%以下であると共に、
前記珪砂の混合量の上限値は、前記埋戻し材を流動体として吐出可能な最大量であり、前記埋戻し材の全体重量に対して30%以下であることを特徴とする請求項1に記載の杭撤去時における地盤の埋戻しシステム。
【請求項4】
前記埋戻し材供給手段は、
前記埋戻し材を混練する混練手段と、
混練された前記埋戻し材を前記空洞内に圧送する圧送手段と、
圧送された前記埋戻し材を撹拌する撹拌手段と、
を備えることを特徴とする請求項2に記載の杭撤去時における地盤の埋戻しシステム。
【請求項5】
前記撹拌手段は、下端部に前記埋戻し材を放出する放出部を備えたオーガーロットで構成されることを特徴とする請求項4に記載の杭撤去時における地盤の埋戻しシステム。
【請求項6】
前記オーガーロットは、前記埋戻し材を撹拌する際に該オーガーロットを昇降させる昇降手段をさらに備えることを特徴とする請求項5に記載の杭撤去時における地盤の埋戻しシステム。
【請求項7】
杭撤去時において、杭を撤去した地盤に形成される空洞を埋め戻す埋戻し方法であって、
杭を撤去した前記空洞内に残存する泥水を回収する泥水回収工程と、
ベントナイトと珪砂との混合物から成る埋戻し材を、前記空洞内に供給する埋戻し材供給工程と、
を有することを特徴とする杭撤去時における地盤の埋戻し方法。
【請求項8】
前記ベントナイトの混合量の下限値は、前記空洞の孔壁を安定に維持し、圧密状態とするために前記埋戻し材の全体重量に対して1%以上であると共に、
前記珪砂の混合量の下限値は、珪砂を堆積による圧密状態にするために前記泥水に前記ベントナイトを加えた比重に対して、前記比重を更に0.1以上増加させる量であることを特徴とする請求項7に記載の杭撤去時における地盤の埋戻し方法。
【請求項9】
前記ベントナイトの混合量の上限値は、前記埋戻し材を流動体として吐出可能な最大量であり、前記埋戻し材の全体重量に対して20%以下であると共に、
前記珪砂の混合量の上限値は、前記埋戻し材を流動体として吐出可能な最大量であり、前記埋戻し材の全体重量に対して30%以下であることを特徴とする請求項8に記載の杭撤去時における地盤の埋戻し方法。
【請求項10】
前記埋戻し材を混練する混練工程と、
混練された前記埋戻し材を前記空洞内に圧送する圧送工程と、
圧送された前記埋戻し材を撹拌する撹拌工程と、
撹拌された前記埋戻し材を所定時間に亘って静置する静置工程と、
をさらに有することを特徴とする請求項8に記載の杭撤去時における地盤の埋戻し方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、建設現場等での杭撤去時における地盤の埋戻しシステムおよび地盤の埋戻し方法に関する。
続きを表示(約 880 文字)【背景技術】
【0002】
地盤に埋設されていた既存杭を撤去した際に、地盤に形成された空洞をセメントなどの固化材を添加した埋戻し材で埋め戻すことが従来から行われている。
【0003】
このような埋戻しに関する技術は種々提案されている(例えば、特許文献1)。
【0004】
ここで、従来においては、埋戻し材としては、ベントナイトと水の混合物、セメントミルク、高炉セメントと水の混合物などが用いられていた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2022-70362号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところが、上述のようなセメント系の埋戻し材は品質が不安定となり易く、埋戻しを行った際に、周囲の原地盤の地質と比べて硬くなり過ぎたり、硬化しない場合があるという不都合があった。
【0007】
特に、硬くなり過ぎた場合には、次に杭を施工する際の掘削時の作業性が悪くなり、鉛直性を確保できないという問題があった。
【0008】
また、硬化しなかった場合にも掘削時の鉛直性に影響を与えたり、孔壁崩壊などの問題を生じる虞があった。
【0009】
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、施工性に影響を与えない原地盤に相当する地質の埋戻しを行うことが可能な杭撤去時における地盤の埋戻しシステムおよび地盤の埋戻し方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記目的を達成するため、本実施の形態の一態様は、杭撤去時において、杭を撤去した地盤に形成される空洞を埋め戻す埋戻しシステムであって、杭を撤去した前記空洞内に残存する泥水を回収する泥水回収手段と、ベントナイトと珪砂との混合物から成る埋戻し材を、前記空洞内に供給する埋戻し材供給手段と、を備えることを要旨とする。
(【0011】以降は省略されています)

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