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公開番号2024070016
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-05-22
出願番号2022180345
出願日2022-11-10
発明の名称筆記具入れ
出願人中国電力株式会社
代理人個人
主分類A45C 11/34 20060101AFI20240515BHJP(手持品または旅行用品)
要約【課題】筆記具を安定した姿勢で机上に立てて設置することが可能であって、消しゴムなどの小物を簡単に取り出すことができるとともに持ち運びの際に嵩張らない状態にすることが可能な筆記具入れを提供する。
【解決手段】筆記具入れ1は、透明な硬質のプラスチックによって形成され、筆記具10が収容される円筒状の本体2と、この本体2の両端にそれぞれ着脱可能に取り付けられる蓋3を備えている。本体2の外周面2aには、上部に線ファスナー7が取り付けられたポケット4が設けられ、上端2bと下端2cの近くに雄ネジ部5a、5bが設けられ、本体2の内部は一対の仕切板6、6によって4つに仕切られている。蓋3は、本体2に外挿される円筒状の蓋本体8と、側面視円錐台状をなす閉塞部材9からなり、蓋本体8の内周面8aには、雄ネジ部5a、5bに螺合する雌ネジ部5cが設けられている。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
円筒体の下端が閉塞された形状をなし、筆記具が収容される本体と、
この本体の両端にそれぞれ着脱可能に取り付けられる蓋と、を備え、
前記蓋は、前記本体に対し、上端に取り付けられた場合に開口部を塞ぎ、前記下端に取り付けられた場合に台座となることを特徴とする筆記具入れ。
続きを表示(約 640 文字)【請求項2】
前記蓋は、前記本体の前記上端又は前記下端に外挿可能な円筒状の蓋本体を備え、
前記本体の外周面には、前記上端と前記下端の近くにそれぞれ雄ネジ部が形成され、
前記蓋本体の内周面には、前記雄ネジ部に螺合する雌ネジ部が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の筆記具入れ。
【請求項3】
前記本体の内部には、仕切板が円筒軸と平行に設置されていることを特徴とする請求項1に記載の筆記具入れ。
【請求項4】
前記本体の外周面に、上部が開口し、柔軟性を有する部材によって形成されたポケットが設けられており、
前記ポケットは、前記上部が開閉可能な構造であって、かつ、前記上部に開口部開閉手段が設置されていることを特徴とする請求項1に記載の筆記具入れ。
【請求項5】
前記ポケットは、前記本体の前記外周面に接続される部分が蛇腹状に形成されていることを特徴とする請求項4に記載の筆記具入れ。
【請求項6】
前記ポケットが透明な部材によって形成されていることを特徴とする請求項4又は請求項5に記載の筆記具入れ。
【請求項7】
前記本体と前記蓋が硬質のプラスチックによって形成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の筆記具入れ。
【請求項8】
前記本体を形成する前記プラスチックが透明であることを特徴とする請求項7に記載の筆記具入れ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、筆記具を消しゴムなどとともに持ち運ぶ際に用いられる筆記具入れに係り、特に、筆記具を立てた状態で机上に設置することが可能な筆記具入れに関する。
続きを表示(約 2,900 文字)【背景技術】
【0002】
一般に、職場や家庭などの机には、ペンなどの筆記具を立てた状態で保持することが可能な「ペン立て」と呼ばれる文房具が設置されている。ペン立ては、場所が固定された机で作業をする場合、特に不自由を感じないが、机を移動して作業を行う場合、ペン立ては筆記具を持ち運ぶのに適した構造でなく、筆記具をペンケースなどに移し替えなければならないため、不便である。このような煩雑な作業を避けるためには、ペン立て用とペンケース用に同じ筆記具を2セット準備しておけば良いが、明らかに無駄である。
【0003】
このような課題に対処するものとして、例えば、特許文献1には「ペンケース」という名称で、筆記具を机上に立てた状態で保持する形態から、筆記具の持ち運びに適した形態に変形できる構造のケースに関する発明が開示されている。
特許文献1に開示された発明に係るペンケースは、筆記具を収容する筒状部と、この筒状部の下端部から底に向かうにしたがって外径が小さくなるように延設されるとともに、複数の折曲ヒンジを介して筒状部の内側に折り返し可能に形成された絞部と、絞部の下端から延設されて筒状部の下方を閉塞し、かつ、絞部を折り返した際に筒状部の内側に収容される底部と、筒状部の上端開口部を閉塞する蓋部を備えたことを特徴とする。
このような構造によれば、筒状部を片手で持って底部を机に押し付けることにより、筆記具を持ち運ぶのに適した形態から筆記具を立てて保持する形態へ簡単に変形させることが可能である。
【0004】
また、特許文献2には「小物収納ケース」という名称で、筆記具などの小物を収納できるとともに、机上において小物を起立姿勢で保持できる構造のケースに関する考案が開示されている。
特許文献2に開示された考案は、一端側に開口部を有し、第1シート面及び第2シート面を有して袋状に形成されたケース本体と、ケース本体に設けられて上記開口部を開閉する開閉部材と、ケース本体に設けられて所定の外力を付与することにより変形し、開口部の側から視たケース本体の平面視形状を内方側に第1シート面が配置されるようにして直線状から環状に変化させるととともに、所定の外力を付与することによりケース本体の平面視形状を環状から直線状に復帰させる芯材と、第1シート面に設けられ、第1シート面の長手方向における中央部を開口部が開く側に引き出すとともに、第1シート面における開口部側の端縁部同士を、環状となったケース本体の周方向端部同士に近接するように位置させた状態で着脱自在に仮止めする仮止め部材と、第1シート面に設けられ、環状となったケース本体の底部に配置される底板を備えたことを特徴とする。
このような構造のケースによれば、収納する小物の量に応じてコンパクトな状態で携行できるとともに、小物を起立姿勢で保持・収納することが可能である。
【0005】
さらに、特許文献3には「筆記具ケース」という名称で、ペン立てとしても利用できる構造のケースに関する考案が開示されている。
特許文献3に開示された考案は、内部に収納空間を有するケース本体と、このケース本体の幅方向の一端側と長手方向の一端幅側の領域にかけて設けられてチャックにより開閉するケース本体の開閉手段を備えた筆記具ケースにおいて、ケース本体が開閉手段を閉位置にしたときに強制的な折り曲げ力を受けて折れ曲がる一方、開閉手段を開位置にしたときに所定の角度開くように設けられ、開閉手段のチャックを構成する一対のレールの各基部間に筆記具の脱落防止帯が設けられ、この脱落防止帯がケース本体に対して着脱可能であることを特徴とする。
このような構造によれば、ケース本体の閉塞状態を解除するだけで、手で拡げる操作をすることなく、折り曲げ力を受けない状態までケース本体を開いて、収納されている筆記具を容易に取り出すことができる。また、開閉手段を開くだけでケース本体が起立可能となるため、ペン立てとして利用することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2018-118139号公報
実用新案登録第3201978号公報
実用新案登録第3217012号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
特許文献1に開示された発明では、消しゴムなどの小物がペンなどの筆記具と一緒に筒状部の中に収容される構造となっているため、消しゴムを取り出そうとして筒状部を傾けると筆記具も一緒に出てきてしまうため、消しゴムだけを取り出すことが難しいという課題があった。
また、特許文献2に開示された考案では、消しゴムとペンが一緒にケース本体の内部に収納される構造であるため、消しゴムだけを取り出すことが容易でないという課題があった。また、当該考案では、机の上などに設置された場合にケース本体の上端側と下端側の外径が等しいため、設置状態が安定しないという課題もあった。
さらに、特許文献3に開示された考案では、机の上などに設置された場合に机の上面に接する部分の面積が狭いため、設置状態が安定せず、ケース本体が倒れ易いという課題があった。
【0008】
本発明は、このような事情に対処してなされたものであり、筆記具を安定した姿勢で机上に立てて設置することが可能であって、消しゴムなどの小物を簡単に取り出すことができるとともに持ち運びの際に嵩張らない状態にすることが可能な筆記具入れを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するため、第1の発明は、円筒体の下端が閉塞された形状をなし、筆記具が収容される本体と、この本体の両端にそれぞれ着脱可能に取り付けられる蓋と、を備え、蓋は、本体に対し、上端に取り付けられた場合に開口部を塞ぎ、下端に取り付けられた場合に台座となることを特徴とする。
第1の発明においては、机の上面に対して本体の円筒軸が垂直になるように設置する際に蓋を本体の下端に取り付けると、本体のみを設置する場合よりも机との接触面積が広くなることから、設置状態が安定するという作用を有する。また、第1の発明においては、蓋を本体の上端に取り付けると、本体の開口部が蓋によって塞がれるため、鞄などに入れて持ち運ぶ際に本体から筆記具が外部へこぼれ出すおそれがないという作用を有する。
【0010】
第2の発明は、第1の発明において、蓋は、本体の上端又は下端に外挿可能な円筒状の蓋本体を備え、本体の外周面には、上端と下端の近くにそれぞれ雄ネジ部が形成され、蓋本体の内周面には、雄ネジ部に螺合する雌ネジ部が形成されていることを特徴とする。
第2の発明においては、第1の発明の作用に加え、本体の上端又は下端に取り付けられた蓋が外れ難いという作用を有する。
(【0011】以降は省略されています)

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