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公開番号2024068974
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-05-21
出願番号2022179694
出願日2022-11-09
発明の名称入力システム、電子ペン、及び、電子ペンの制御方法
出願人株式会社ワコム
代理人個人,個人
主分類G06F 3/03 20060101AFI20240514BHJP(計算;計数)
要約【課題】ペンダウン操作よりも早いタイミングでかつ自動的に、静電容量結合方式の通信に関する通信モードを切り替え、又は、切り替える準備を行う。
【解決手段】電子ペン1は、アップリンク信号を受信する受信部11と、ダウンリンク信号を送信する送信部12と、電子機器2から給電信号を受信する受電部14と、受信部11及び送信部12に対して静電容量結合方式の通信に関する通信モードに従って通信制御を行うとともに、受電部14が受信した給電信号が示すデータを取得するペンコントローラ16と、を備える。データは、通信モードの更新を要求するための更新情報を含み、ペンコントローラ16は、更新情報の内容に応じて通信モードの更新又は当該更新の準備を行う。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
電子ペンと、当該電子ペンとの間で通信を行う電子機器と、を備える入力システムであって、
前記電子機器は、
静電容量結合方式のタッチセンサと、
前記タッチセンサを介して前記電子ペンとの間で静電容量結合方式の通信に関する通信制御を行うセンサコントローラと、
前記電子ペンが特定の状態にある場合、前記センサコントローラからの指令に応じて、前記電子ペンに電力を供給するための給電信号を、前記静電容量結合方式の通信とは別の通信によって前記電子ペンに出力する送電部と、を備え、
前記電子ペンは、
前記電子機器からアップリンク信号を受信する受信部と、
前記電子機器にダウンリンク信号を送信する送信部と、
前記別の通信によって前記電子機器から前記給電信号を受信する受電部と、
前記受信部及び前記送信部に対して前記静電容量結合方式の通信に関する通信モードに従って通信制御を行うとともに、前記受電部が受信した前記給電信号が示すデータを取得するペンコントローラと、を備え、
前記データは、前記通信モードの更新を要求するための更新情報を含み、
前記ペンコントローラは、前記更新情報の内容に応じて前記通信モードの更新又は当該更新の準備を行う、入力システム。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
前記通信モードの更新は、複数種類の通信モードの中から1種類の通信モードへの切替、又は、1種類の通信モードにおける通信動作を特定するための通信制御条件の変更である、
請求項1に記載の入力システム。
【請求項3】
前記更新情報は、前記通信モードの種類を含み、
前記ペンコントローラは、前記更新情報に含まれる種類に対応する前記通信モードに切り替えて通信動作を行う、
請求項2に記載の入力システム。
【請求項4】
前記複数種類の通信モードには、
一方向通信によって前記ダウンリンク信号の送信のみを行う一方向モードと、
双方向通信によって前記アップリンク信号の受信及び前記ダウンリンク信号の送信の両方を行う双方向モードと、が含まれる、
請求項3に記載の入力システム。
【請求項5】
前記複数種類の通信モードには、
前記アップリンク信号の受信を契機として前記ダウンリンク信号を送信する同期モードと、
前記アップリンク信号の受信状況にかかわらず予め定められた送信周期で前記ダウンリンク信号を送信する非同期モードと、が含まれる、
請求項3に記載の入力システム。
【請求項6】
前記ペンコントローラは、前記更新情報の内容に応じて、前記センサコントローラとの間で前記通信モードを更新するための交渉動作の実行が必要であるかを判定する、
請求項1に記載の入力システム。
【請求項7】
前記ペンコントローラは、前記交渉動作の実行が必要であると判定された場合、前記静電容量結合方式の通信における前記電子機器との接続を契機として前記交渉動作を開始する、
請求項6に記載の入力システム。
【請求項8】
前記ペンコントローラは、前記交渉動作の実行が必要であると判定され、かつ前記アップリンク信号の受信が無効である場合、前記アップリンク信号の受信を無効から有効に切り替えて前記交渉動作を開始する、
請求項6に記載の入力システム。
【請求項9】
前記ペンコントローラは、前記交渉動作の実行が必要であると判定された時点から有効期間が経過するまでの間に前記交渉動作の実行ができなかった場合、前記交渉動作を終了する、
請求項6に記載の入力システム。
【請求項10】
前記センサコントローラは、前記ペンコントローラとの間の前記交渉動作を通じて、変更すべき前記通信モードを決定する、
請求項6に記載の入力システム。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、入力システム、電子ペン、及び、電子ペンの制御方法に関する。
続きを表示(約 2,300 文字)【背景技術】
【0002】
従来から、位置指示器である電子ペン(あるいは、スタイラス)と、タッチセンサを備える電子機器と、から構成される入力システムが知られている。例えば、静電容量結合方式の電子ペンにおいて、電子機器との間で通信動作の適正化を行うための様々な技術が提案されている。
【0003】
特許文献1には、第一ペン信号又は第二ペン信号のいずれか一方のペン信号を受信可能であるセンサコントローラとの間で、スタイラスとセンサコントローラが接続されたセンサとの静電結合を利用して信号の送受信を行うアクティブスタイラスが開示されている。また、同文献には、アクティブスタイラスが操作面にタッチしたことが検出されたことを契機に、動作モードを遷移する旨が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2017-054544号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、通常、ペンダウン操作は通信セッションの開始後に行われるため、上記特許文献1に開示される電子ペンでは、通信モードを更新するタイミングが遅延する場合がある。
【0006】
そこで本発明は、ペンダウン操作よりも早いタイミングでかつ自動的に、静電容量結合方式の通信に関する通信モードを切り替え、又は、切り替える準備を行うことができる、入力システム、電子ペン、及び、電子ペンの制御方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の第一態様に係る入力システムは、電子ペンと、当該電子ペンとの間で通信を行う電子機器と、を備えるシステムであって、前記電子機器は、静電容量方式のタッチセンサと、前記タッチセンサを介して前記電子ペンとの間で静電容量結合方式の通信に関する通信制御を行うセンサコントローラと、前記電子ペンが特定の状態にある場合、前記センサコントローラからの指令に応じて、前記電子ペンに電力を供給するための給電信号を、前記静電容量結合方式の通信とは別の通信によって前記電子ペンに出力する送電部と、を備え、前記電子ペンは、前記電子機器からアップリンク信号を受信する受信部と、前記電子機器にダウンリンク信号を送信する送信部と、前記別の通信によって前記電子機器から前記給電信号を受信する受電部と、前記受信部及び前記送信部に対して前記静電容量結合方式の通信に関する通信モードに従って通信制御を行うとともに、前記受電部が受信した前記給電信号が示すデータを取得するペンコントローラと、を備え、前記データは、前記通信モードの更新を要求するための更新情報を含み、前記ペンコントローラは、前記更新情報の内容に応じて前記通信モードの更新又は当該更新の準備を行う。
【0008】
本発明の第二態様に係る電子ペンは、電子機器とともに用いられるペンであって、前記電子機器は、静電容量方式のタッチセンサと、前記タッチセンサを介して前記電子ペンとの間で静電容量結合方式の通信に関する通信制御を行うセンサコントローラと、前記電子ペンが特定の状態にある場合、前記センサコントローラからの指令に応じて、前記電子ペンに電力を供給するための給電信号を、前記静電容量結合方式の通信とは別の通信によって前記電子ペンに出力する送電部と、を備え、前記電子ペンは、前記電子機器からアップリンク信号を受信する受信部と、前記電子機器にダウンリンク信号を送信する送信部と、前記別の通信によって前記電子機器から前記給電信号を受信する受電部と、前記受信部及び前記送信部を介して前記静電容量結合方式の通信に関する通信モードに従って通信制御を行うとともに、前記受電部が受信した前記給電信号が示すデータを取得するペンコントローラと、を備え、前記データは、前記通信モードの更新を要求するための更新情報を含み、前記ペンコントローラは、前記更新情報の内容に応じて前記通信モードの更新又は当該更新の準備を行う。
【0009】
本発明の第三態様に係る電子ペンの制御方法は、電子機器とともに用いられる電子ペンの制御方法であって、前記電子機器は、静電容量方式のタッチセンサと、前記タッチセンサを介して前記電子ペンとの間で静電容量結合方式の通信に関する通信制御を行うセンサコントローラと、前記電子ペンが特定の状態にある場合、前記センサコントローラからの指令に応じて、前記電子ペンに電力を供給するための給電信号を、前記静電容量結合方式の通信とは別の通信によって前記電子ペンに出力する送電部と、を備え、前記電子ペンは、前記電子機器からアップリンク信号を受信する受信部と、前記電子機器にダウンリンク信号を送信する送信部と、前記別の通信によって前記電子機器から前記給電信号を受信する受電部と、前記受信部及び前記送信部を介して前記静電容量結合方式の通信に関する通信モードに従って通信制御を行うとともに、前記受電部が受信した前記給電信号が示すデータを取得するペンコントローラと、を備え、前記ペンコントローラが、前記通信モードの更新を要求するための更新情報を含む前記データを取得し、前記更新情報の内容に応じて前記通信モードの更新又は当該更新の準備を行う。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、ペンダウン操作よりも早いタイミングでかつ自動的に、静電容量結合方式の通信に関する通信モードを切り替え、又は、切り替える準備を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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