TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
10個以上の画像は省略されています。
公開番号
2024068667
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-05-20
出願番号
2023191158
出願日
2023-11-08
発明の名称
接合構造素子、この製造方法及びこれを備えるインメモリーコンピューター素子
出願人
リサーチ アンド ビジネス ファウンデーション ソンギュングァン ユニバーシティ
,
RESEARCH & BUSINESS FOUNDATION SUNGKYUNKWAN UNIVERSITY
代理人
個人
主分類
H10B
51/30 20230101AFI20240513BHJP()
要約
【課題】独立して互いに異なる方向の分極制御特性を有し、2ビットのメモリーが実現可能な接合構造素子、この製造方法及びこれを備えるインメモリーコンピューター素子を提供すること。
【解決手段】水平にのみ分極が可能な強誘電性特性を有する物質を含む第1の分極層と、前記第1の分極層の上に配置され、垂直にのみ分極が可能な強誘電性特性を有する物質を含む第2の分極層と、前記第1の分極層にそれぞれ接触し、互いに離間しているソース電極及びドレイン電極と、前記第2の分極層の上に配置されたゲート電極と、を備える接合構造素子。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
水平にのみ分極が可能な強誘電性特性を有する物質を含む第1の分極層と、
前記第1の分極層の上に配置され、垂直にのみ分極が可能な強誘電性特性を有する物質を含む第2の分極層と、
前記第1の分極層にそれぞれ接触し、互いに離間しているソース電極及びドレイン電極と、
前記第2の分極層の上に配置されたゲート電極と、
を備える、接合構造素子。
続きを表示(約 1,200 文字)
【請求項2】
前記接合構造素子は、前記第1の分極層及び前記第2の分極層の間に配置され、非誘電性及び絶縁特性を有する物質を含む絶縁層をさらに備える、請求項1に記載の接合構造素子。
【請求項3】
前記絶縁層の層厚は、5~15nmである、請求項2に記載の接合構造素子。
【請求項4】
前記絶縁層は、h-BNを含む、請求項2に記載の接合構造素子。
【請求項5】
前記第1の分極層と前記第2の分極層は、CuInP
2
S
6
(CIPS)及びSnSを含む群からそれぞれ独立して互いに異なるように選択された一種以上の物質を含む、請求項1に記載の接合構造素子。
【請求項6】
前記第1の分極層は、SnSを含み、
前記第2の分極層は、CIPSを含む、請求項5に記載の接合構造素子。
【請求項7】
前記ソース電極と前記ドレイン電極との間に予め決定された第1のしきい値電圧以上の電圧が印加される場合、前記第1の分極層は水平方向に分極されるか、あるいは、分極状態が解消され、
前記ゲート電極に電圧が印加される場合、前記第2の分極層は垂直方向に分極されるか、あるいは、分極状態が解消され、
前記第1の分極層の分極有無及び前記第2の分極層の分極有無は、それぞれ独立して前記第1の分極層の電気伝導度を決定する、請求項1に記載の接合構造素子。
【請求項8】
前記第1の分極層及び前記第2の分極層は、それぞれ水平方向及び垂直方向に分極される場合に飽和分極される、請求項7に記載の接合構造素子。
【請求項9】
前記接合構造素子は、
第1の抵抗状態と、前記第1の抵抗状態よりも電気伝導度が高い第4の抵抗状態と、前記第1の抵抗状態及び前記第4の抵抗状態の間の電気伝導度を有する第2の抵抗状態と、前記第2の抵抗状態及び前記第4の抵抗状態の間の電気伝導度を有する第3の抵抗状態と、を有することが可能であり、
前記第1の抵抗状態は、前記ソース電極と前記ドレイン電極との間に正の電圧を、かつ、前記ゲート電極に負の電圧を印加して実現され、
前記第2の抵抗状態は、前記ソース電極と前記ドレイン電極との間に負の電圧を、かつ、前記ゲート電極に負の電圧を印加して実現され、
前記第3の抵抗状態は、前記ソース電極と前記ドレイン電極との間に正の電圧を、かつ、前記ゲート電極に正の電圧を印加して実現され、
前記第4の抵抗状態は、前記ソース電極と前記ドレイン電極との間に負の電圧を、かつ、前記ゲート電極に正の電圧を印加して実現される、請求項7に記載の接合構造素子。
【請求項10】
前記第1の分極層の層厚は、5~15nmであり、
前記第2の分極層の層厚は、60~100nmである、請求項1に記載の接合構造素子。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、接合構造素子、この製造方法及びこれを備えるインメモリーコンピューター素子に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)
【背景技術】
【0002】
ムーアの法則に基づくSiベースの集積回路は、素子の大きさそれ自体のスケール限界に達しただけではなく、データ処理回路と記憶素子が分離された物理的な形態に起因するノイマン・ボトルネック(bottle neck)現象のためデータ処理速度の限界を有する。2次元素材ベースの素子は、超薄膜の形状のファンデルワールス(vander Waals;vdW)積層構造と欠陥のない平らな表面を有しているとともに、半導体、導体、絶縁体として活用可能な特性を用いてスケーリング限界を乗り越えることができる。併せて、インメモリーコンピューティング(in-memory computing;メモリー素子内においてデータ処理を行う)素子を実現することにより、既存のデータ処理の限界を乗り越えることができる。
【0003】
強誘電性電界効果トランジスター(Ferroelectric field-effect transistor;FeFET)は、インメモリーコンピューティング素子が実現可能な素子の一つとして研究されているが、既存の強誘電物質(酸化物及びペロブスカイト)に基づいて実現されたFeFETは、低品質インターフェース(interface)、CMOS非互換性(CMOS incompatibility)、電荷トラップ(charge trap)、ゲート漏れ(gate leakage)などの素材の限界点を有しているが故に活用に困難さを有する。のみならず、素子動作の不安定性という問題も抱えている。既存の多重ビット強誘電性電界効果トランジスター(multi-bit FeFET)は、2種類(ポジティブ、ネガティブ)の飽和分極(saturated polarization)状態の間においてポジティブ、ネガティブの分極が混在している中間状態(intermediate state)を実現して多重ビットのメモリーの状態を実現していた。このような中間状態の実現は、電気パルス入力の大きさと幅などを調節して行われたが、分極が混在している中間状態の特性からみて、動作ごとに同一の分極状態の実現が不可能であるが故に、動作特性のばらつきという原理的な限界を有する。
【0004】
2次元強誘電素材(OOP分極制御に基づくCIPS、1T-WTe
2
、IP分極制御に基づくSnS、SnTe、SnSe、GeS、β’-In
2
Se
3
、BA
2
PbCl
4
、同位相(IP)-逆位相(OOP)の相関的な分極制御に基づくα-In
2
Se
3
)は、結晶性構造及びダングリングボンドフリーのvdW表面を有していることから、既存の強誘電物質の素材の限界(低品質インターフェース、電荷トラップ、ゲート漏れ)を乗り越えられる素材である。但し、構成素材が異なるとしても、FeFET素子の構造が同一(単一の強誘電素材をチャンネル(channel)として活用)であるため、多重メモリーの実現という側面からみて、強誘電性酸化物やペロブスカイトと同じような原理的な限界(分極中間の活用に起因する不均一な動作特性)を有する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の一つの目的は、独立して互いに異なる方向の分極制御特性を有する接合構造素子を提供することである。
【0006】
本発明の他の目的は、前記接合構造素子の製造方法を提供することである。
【0007】
本発明のさらに他の目的は、前記接合構造素子を備えるインメモリーコンピューター素子を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
一側面において、本発明は、水平にのみ分極が可能な強誘電性特性を有する物質を含む第1の分極層と、前記第1の分極層の上に配置され、垂直にのみ分極が可能な強誘電性特性を有する物質を含む第2の分極層と、前記第1の分極層にそれぞれ接触し、互いに離間しているソース(source)電極及びドレイン(drain)電極と、前記第2の分極層の上に配置されたゲート電極と、を備える接合構造素子を提供する。
【0009】
一実施形態において、前記接合構造素子は、前記第1の分極層及び前記第2の分極層の間に配置され、非誘電性及び絶縁特性を有する物質を含む絶縁層をさらに備えていてもよい。
【0010】
一実施形態において、前記絶縁層の層厚は、約5~15nmであってもよい。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPatで参照する
関連特許
個人
集積回路
6日前
日機装株式会社
半導体発光装置
6日前
ローム株式会社
半導体装置
7日前
株式会社東芝
計算装置
13日前
株式会社半導体エネルギー研究所
記憶装置
20日前
株式会社半導体エネルギー研究所
表示装置
20日前
日亜化学工業株式会社
発光装置
6日前
日亜化学工業株式会社
発光素子
10日前
キヤノン株式会社
有機発光素子
6日前
日亜化学工業株式会社
発光素子
14日前
TDK株式会社
スピン変換器
10日前
個人
半導体装置
13日前
国立研究開発法人産業技術総合研究所
半導体装置
13日前
東ソー株式会社
積層体及びそれを備えた熱電変換材料
21日前
東レ株式会社
積層体、ディスプレイ、積層体の製造方法
13日前
日本電気株式会社
デバイスとその製造方法
6日前
ローム株式会社
半導体装置
10日前
ローム株式会社
半導体装置
20日前
ローム株式会社
半導体装置
13日前
ローム株式会社
半導体装置
13日前
サンケン電気株式会社
白色発光装置
6日前
個人
ソーラーパネル光電変換効率向上方法及び構造
2日前
京セラ株式会社
半導体素子
6日前
豊田合成株式会社
発光素子
6日前
株式会社アイシン
ペロブスカイト太陽電池
20日前
株式会社デンソー
半導体装置
6日前
豊田合成株式会社
発光素子
13日前
株式会社東芝
光電変換素子
13日前
株式会社デンソー
半導体装置
21日前
ローム株式会社
電子部品パッケージ
6日前
ミネベアパワーデバイス株式会社
半導体装置
14日前
日亜化学工業株式会社
発光装置の製造方法、発光装置
13日前
キヤノン株式会社
光学式センサー
21日前
ローム株式会社
基板および半導体装置
6日前
東芝ライテック株式会社
発光装置
14日前
三菱電機株式会社
半導体装置及び半導体装置の製造方法
6日前
続きを見る
他の特許を見る