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公開番号2024065328
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-05-15
出願番号2022174140
出願日2022-10-31
発明の名称防水遮音構造
出願人株式会社安藤・間,ヤクモ株式会社,株式会社音装エンジニアリング
代理人弁理士法人 武政国際特許商標事務所
主分類E04B 5/43 20060101AFI20240508BHJP(建築物)
要約【課題】 本願発明の課題は、従来技術が抱える問題を解決することであり、すなわち、配管が貫通する部分が従来に比して複雑でない構造であって、防水性能と遮音性能を併せ持つ防水遮音構造を提供することである。
【解決手段】本願発明の防水遮音構造は、水が利用される部屋に設けられ、下階に伝わる音を抑制する構造であって、防振スラブと防水スラブ、防振側壁を備えたものである。防振スラブは利水室の床スラブの上に配置され、防水スラブは防振スラブの上方であって空間が形成されるように離隔をもって配置される。防振スラブは面状の床防振材と押えコンクリートを含んで構成され、防水スラブは基礎スラブと上段防水材、押えコンクリートを含んで構成される。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
水が利用される利水室に設けられる構造であって、該利水室の下階に伝わる音を抑制する構造であって、
前記利水室の床スラブの上に配置される防振スラブと、
前記防振スラブの上方であって、空間が形成されるように離隔をもって配置される防水スラブと、
前記防振スラブの上面で立ち上がり、前記防振スラブを支持する防振側壁と、を備え、
前記防振スラブは、面状の床防振材と、該床防振材の上側に敷設される押えコンクリートと、を含んで構成され、
前記防水スラブは、基礎スラブと、該基礎スラブの上面に敷設される上段防水材と、該上段防水材の上側に敷設される押えコンクリートと、を含んで構成された、
ことを特徴とする防水遮音構造。
続きを表示(約 690 文字)【請求項2】
前記防振スラブが、前記防振側壁の下方投影面に敷設される鉛直荷重受け材を含み、
前記鉛直荷重受け材は、防振性能を有する弾性材で形成され、
前記床防振材は、前記鉛直荷重受け材が配置されていない部分に敷設される、
ことを特徴とする請求項1記載の防水遮音構造。
【請求項3】
前記鉛直荷重受け材が、帯状の部材である、
ことを特徴とする請求項2記載の防水遮音構造。
【請求項4】
前記防振側壁が、前記利水室の竪壁と対向する壁面であって、前記防水スラブの側方投影面に敷設される水平荷重受け材を含み、
前記水平荷重受け材は、防振性能を有する弾性材で形成される、
ことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の防水遮音構造。
【請求項5】
前記防振スラブが、前記水平荷重受け材を含み、
前記水平荷重受け材は、前記利水室の竪壁と対向する前記防振スラブの端面に敷設される、
ことを特徴とする請求項4記載の防水遮音構造。
【請求項6】
前記防振側壁が、面状の壁防振材を含み、
前記壁防振材は、前記水平荷重受け材が配置されていない部分に敷設される、
ことを特徴とする請求項4記載の防水遮音構造。
【請求項7】
前記防振スラブが、防水層を含み、
前記防水層は、下段防水材と、該下段防水材の上側に敷設される押えコンクリートと、を含んで構成される、
ことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の防水遮音構造。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本願発明は、浴室や機器の洗浄室など水を利用する部屋の遮音技術に関するものであり、より具体的には、防水層と防振層を上段スラブと下段スラブに分離した防水遮音構造に関するものである。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
ホテルや旅館といった宿泊施設を選ぶ際、宿泊客は値段や料理のほか、その施設特有の設備にも着目することがある。特に浴室は、宿泊施設を選ぶときに重要視されつつあり、比較的上階にあるいわゆる展望風呂などが好まれる傾向にある。そのため近年では、展望風呂のある宿泊施設が増加している。
【0003】
展望風呂などの浴室では、当然ながら床面や壁面で防水対策がなされる。また、展望風呂の階下には客室が配置されることもあり、この場合は防水対策に加えて騒音対策も必要となる。通常、浴室の床面には、給湯のための給湯管や排水のための排水管が床面を貫通して敷設されるため、このようなケースでは防水対策と騒音対策、そして給湯管や排水管などが複雑に入り組んだ構造になることが避けられない。そこで、このような複雑な構造をできるだけ簡素化すべく、これまで種々の技術が提案されている。
【0004】
例えば特許文献1では、基本的にユニットバスは浮床で支持するものの、配管近傍では浮床欠落部を形成したうえで複数の支持脚によってニットバスを支持する技術について提案している。また特許文献2では、コンクリートスラブに凹部を形成し、この凹部の上面に空間保持部材を配置するとともに空間保持部材に板状部材を載置することによって空間を形成し、その空間内に配管を収める技術について提案している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2009-24373号公報
特開2021-88819号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1や特許文献2で開示される技術は、いずれも防水性能に加えて遮音(防音)性能を併せ持つ構造であるが、ユニットバスなど比較的小さい規模の浴室を対象としているためその遮音性能は、例えば音楽ホールなどに求められるような高い遮音性能を期待することはできない。
【0007】
音楽ホールやカラオケボックス、空港近くで対策が講じられる住宅など、高度な静謐性が求められる場合、浮き遮音構造が採用されることがある。この浮き遮音構造は、防振材と、この防振材で支持される浮き遮音層によって構成され、音や振動を減衰させ、伝搬音を遮音するなどの特長を備えた構造である。
【0008】
展望風呂など階下に客室がある場合、相当程度の遮音性能が求められることから、上記した浮き遮音構造を採用することも考えられる。また、給湯管や排水管などの配置空間を確保するため、 図13に示すように床部分を2重のスラブ構造とすることも考えられる。 図13は、浮き遮音構造を採用するとともに、床部分を2重のスラブで構成した防水性能と遮音性能を有する構造を模式的に示す断面図(鉛直面で切断した断面図)である。この図では、窓から景色を見ることができる展望風呂を示しており、浴槽と洗場、機械室が設けられている。
【0009】
図13の床部分は、上段スラブSUと下段スラブSLによって形成されており、上段スラブSUと下段スラブSLの間には空間が設けられ、この空間を利用して給湯管PSと排水管PDが収められている。また上段スラブSUには、上段に遮音層LP、下段に防水層LVがそれぞれ配置されている。そしてこの遮音層LPは、図13(b)に示すように面状の防振材と押えコンクリートからなる浮き遮音構造である。
【0010】
図13に示す構造とすることで、給湯管PSと排水管PDを収めることができるとともに、遮音層LPを浮き遮音構造とすることによってシャワーヘッドや風呂桶の落下音といった騒音を抑えることができる。しかしながら、上段スラブSUに遮音層LPと防水層LVが配置されているため、給湯管PSや排水管PDが遮音層LPと防水層LVを同じ位置で貫通することとなる。この貫通部分の納まりは著しく複雑な構成となり、その施工にあたっては極めて煩雑であって相当な手間と時間が強いられる。また、防水層LVでは水を通さないように密閉することが望ましいが、これに対して遮音層LPでは建物躯体と縁を切ることが望ましく、いわば矛盾が生じた構造となっている。
(【0011】以降は省略されています)

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