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公開番号2024064717
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-05-14
出願番号2022173511
出願日2022-10-28
発明の名称骨把持鉗子
出願人個人
代理人個人,個人,個人
主分類A61B 17/56 20060101AFI20240507BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】骨折の整復手術に用いる骨把持鉗子を、手術中に骨を挟んだ状態にして手を離しても傾倒しないように構成する。
【解決手段】交叉部3をスタッドで枢支されることにより開閉自在に連結された一対の鉗子アーム2A,2Bを有し、一対の鉗子アームにおける前腕部5の先端に骨を把持するための骨把持爪7を有すると共に、一対の鉗子アームの後腕部6に、骨把持爪を開閉操作するためのハンドル部を有する骨把持鉗子1Bにおいて、骨把持鉗子は、骨把持爪間に骨を把持した状態にある骨把持鉗子の傾倒を防止するための傾倒防止用ワイヤを挿通して骨に刺入可能なワイヤ挿通孔を有し、ワイヤ挿通孔は、傾倒防止用ワイヤを骨把持鉗子の中心軸に対して任意の角度に傾けた状態で直接挿通可能であると共に、挿通した傾倒防止用ワイヤにワイヤ挿通孔の孔壁の一部を当接、係止させることにより骨把持鉗子1Bの傾倒を防止可能である。
【選択図】図5
特許請求の範囲【請求項1】
交叉部をスタッドで枢支されることにより開閉自在に連結された一対の鉗子アームを有し、該一対の鉗子アームは、前記交叉部より前方の前腕部と、前記交叉部より後方の後腕部とを有していて、前記前腕部の先端に骨を把持するための骨把持爪が互いに相対するように形成されると共に、前記後腕部に前記骨把持爪を開閉操作するためのハンドル部が形成されてなる骨把持鉗子において、
前記骨把持鉗子は、前記骨把持爪間に骨を把持した状態にある該骨把持鉗子の傾倒を防止するための傾倒防止用ワイヤを骨に刺入可能なるように挿通するためのワイヤ挿通孔を有し、
前記ワイヤ挿通孔は、前記傾倒防止用ワイヤを前記骨把持鉗子の中心軸に対して任意の角度に傾けた状態で直接挿通可能であると共に、挿通した前記傾倒防止用ワイヤを該ワイヤ挿通孔の孔壁の一部に当接、係止させることによって前記骨把持鉗子の傾倒を防止するように形成されている、
ことを特徴とする骨把持鉗子。
続きを表示(約 750 文字)【請求項2】
前記一対の鉗子アームは、互いに対向する内面及び互いに背向する外面を有し、前記前腕部は内面側に向けて凸形をなすように湾曲し、該前腕部の先端に二股状をした前記骨把持爪が互いに相対するように形成されており、
前記ワイヤ挿通孔は、前記一対の鉗子アームにおける前記前腕部の先端近傍に、前記内面と外面とを結ぶ方向に該前腕部を貫通するようにそれぞれ形成されていることを特徴とする請求項1に記載の骨把持鉗子。
【請求項3】
前記ワイヤ挿通孔の断面形状及び内径は、該ワイヤ挿通孔の深さ全体にわたって一定であることを特徴とする請求項2に記載の骨把持鉗子。
【請求項4】
前記ワイヤ挿通孔は、前記鉗子アームの長さ方向に細長いスリット状をした長孔であることを特徴とする請求項1から3の何れかに記載の骨把持鉗子。
【請求項5】
前記ワイヤ挿通孔は、前記骨把持鉗子を閉じた状態で該ワイヤ挿通孔内に前記傾倒防止用ワイヤを骨把持鉗子の中心軸との角度が最小となる向きに挿通したとき、該傾倒防止用ワイヤが前記骨把持爪より前方の位置で前記中心軸と交叉するように形成されていることを特徴とする請求項4に記載の骨把持鉗子。
【請求項6】
前記ワイヤ挿通孔は、前記スタッドに形成されていることを特徴とする請求項1に記載の骨把持鉗子。
【請求項7】
前記スタッドは、前記一対の鉗子アームの交叉部に回転自在に取り付けられていて、該スタッドの一端にリング部を有し、該リング部に前記ワイヤ挿通孔が、複数の傾倒防止用ワイヤを互いに異なる任意の角度で斜め縦向きに挿通して骨に刺入可能なるように形成されていることを特徴とする請求項6に記載の骨把持鉗子。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、骨折の整復手術に用いる骨把持鉗子に関するものである。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
骨折を整復手術する場合、通常、骨把持鉗子が使用される。この骨把持鉗子は、開閉自在に連結された一対の鉗子アームを有していて、該一対の鉗子アームの先端に骨把持爪を相対するように設けたもので、この相対する骨把持爪間に骨折部位の骨を挟むことによって元の正常な状態に整復し、その状態で手術が行われる。
ところが、従来の骨把持鉗子は、前記骨把持爪間に骨を挟んだ状態で該骨把持鉗子から手を離すと、自重により前記骨把持爪を支点として横向きに傾倒するため、手術を行っている間、医師や看護師等が傾倒しないように手で支えておく必要があり、その作業が円滑な手術を行う上での大きな障害になっていた。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明の技術的課題は、骨折の整復手術に用いる骨把持鉗子を、手術中に骨を挟んだ状態にして手を離しても傾倒しないように構成することにある。
【課題を解決するための手段】
【0004】
前記課題を解決するため、本発明は、交叉部をスタッドで枢支されることにより開閉自在に連結された一対の鉗子アームを有し、該一対の鉗子アームは、前記交叉部より前方の前腕部と、前記交叉部より後方の後腕部とを有していて、前記前腕部の先端に骨を把持するための骨把持爪が互いに相対するように形成されると共に、前記後腕部に前記骨把持爪を開閉操作するためのハンドル部が形成されてなる骨把持鉗子において、前記骨把持鉗子は、前記骨把持爪間に骨を把持した状態にある該骨把持鉗子の傾倒を防止するための傾倒防止用ワイヤを、骨に刺入可能なるように挿通するためのワイヤ挿通孔を有し、前記ワイヤ挿通孔は、前記傾倒防止用ワイヤを前記骨把持鉗子の中心軸に対して任意の角度に傾けた状態で直接挿通可能であると共に、挿通した前記傾倒防止用ワイヤを該ワイヤ挿通孔の孔壁の一部に当接、係止させることによって前記骨把持鉗子の傾倒を防止するように形成されていることを特徴とする骨把持鉗子が提供される。
【0005】
本発明において、前記一対の鉗子アームは、互いに対向する内面及び互いに背向する外面を有し、前記前腕部は内面側に向けて凸形をなすように湾曲し、該前腕部の先端に二股状をした前記骨把持爪が互いに相対するように形成されており、前記ワイヤ挿通孔は、前記一対の鉗子アームにおける前記前腕部の先端近傍に、前記内面と外面とを結ぶ方向に該前腕部を貫通するようにそれぞれ形成されていても良い。
【0006】
本発明において、前記ワイヤ挿通孔は、前記前腕部の内面に開口する内側開口と、外面に開口する外側開口とを有し、該ワイヤ挿通孔の断面形状及び内径は、前記内側開口から前記外側開口に至るまで一定であることが望ましい。
【0007】
本発明において、前記ワイヤ挿通孔は、前記鉗子アームの長さ方向に細長いスリット状をした長孔であっても良い。
この場合、前記ワイヤ挿通孔は、前記骨把持鉗子を閉じた状態で該ワイヤ挿通孔内に前記傾倒防止用ワイヤを骨把持鉗子の中心軸との角度が最小となる向きに挿通したとき、該傾倒防止用ワイヤが前記骨把持爪より前方の位置で前記中心軸と交叉するように形成されていることが望ましい。
【0008】
本発明において、前記ワイヤ挿通孔は、前記スタッドに形成されていても良い。
この場合、前記スタッドは、前記一対の鉗子アームの交叉部に回転自在に取り付けられていて、該スタッドの一端にリング部を有し、該リング部に前記ワイヤ挿通孔が、複数の傾倒防止用ワイヤを互いに異なる任意の角度で斜め縦向きに挿通して骨に刺入可能なるように形成されていることが好ましい。
【発明の効果】
【0009】
本発明の骨把持鉗子は、一対の鉗子アームの先端の骨把持爪間に骨を把持した状態で、ワイヤ挿通孔内に傾倒防止用ワイヤを挿通して骨に刺入、固定し、この傾倒防止用ワイヤに前記ワイヤ挿通孔の一部を係止させることにより、このワイヤで骨把持鉗子が傾倒するのを防止することができる。このため、手術中に前記骨把持鉗子を誰かが手で支えておく必要がない。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本発明の第1実施形態に係る骨把持鉗子の斜視図である。
図1の骨把持鉗子を異なる方向から見た斜視図である。
図1の骨把持鉗子を中心軸線に沿って切断した縦断面図である。
第1実施形態の骨把持鉗子の使用状態を示す正面図である。
本発明の第2実施形態に係る骨把持鉗子の斜視図である。
図5の骨把持鉗子を異なる方向から見た斜視図である。
図5の骨把持鉗子をスタッドの位置で切断した断面図である。
第2実施形態の骨把持鉗子の使用状態を示す正面図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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