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公開番号2024064290
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-05-14
出願番号2022172763
出願日2022-10-27
発明の名称セメント組成物の表面仕上方法
出願人株式会社大林組,ポゾリス ソリューションズ株式会社
代理人弁理士法人一色国際特許事務所
主分類B28C 7/04 20060101AFI20240507BHJP(セメント,粘土,または石材の加工)
要約【課題】セメント組成物表面の仕上げ作業までの待ち時間を短縮しつつも可使時間を確保することが可能なセメント組成物の表面仕上方法を提供する。
【解決手段】予め練り混ぜられたセメント組成物を、打設前に攪拌機内で撹拌する第一攪伴ステップと、前記第一攪伴ステップの後に前記撹拌機内において液状又はスラリー状をなし、強度増進助剤が配合されたCSH系の硬化促進剤、または、CSH系の硬化促進剤及び強度増進助剤、を添加する硬化促進剤添加ステップと、前記添加をした添加後セメント組成物を前記第一攪伴ステップの攪伴速度よりも速く撹拌する第二攪伴ステップと、前記添加後セメント組成物を打設する打設ステップと、前記打設した前記添加後セメント組成物の表面を仕上げる仕上ステップと、を有する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
予め練り混ぜられたセメント組成物を、打設前に攪拌機内で攪拌する第一攪拌ステップと、
前記第一攪伴ステップの後に前記撹拌機内において液状又はスラリー状をなし、強度増進助剤が配合されたCSH系の硬化促進剤、または、CSH系の硬化促進剤及び強度増進助剤、を添加する硬化促進剤添加ステップと、
前記添加をした添加後セメント組成物を前記第一攪伴ステップの攪伴速度よりも速く撹拌する第二攪伴ステップと、
前記添加後セメント組成物を打設する打設ステップと、
前記打設した前記添加後セメント組成物の表面を仕上げる仕上ステップと、
を有することを特徴とするセメント組成物の表面仕上方法。
続きを表示(約 880 文字)【請求項2】
請求項1に記載のセメント組成物の表面仕上方法であって、
前記仕上ステップは、前記添加後セメント組成物のブリーディング量が最大となった後から凝結開始時間までの間に開始することを特徴とするセメント組成物の表面仕上方法。
【請求項3】
請求項1または請求項2に記載のセメント組成物の表面仕上方法であって、
前記添加後セメント組成物の温度が9℃~10℃の時、前記硬化促進剤の前記添加による前記添加後セメント組成物の凝結開始時間は、前記添加をしない前記セメント組成物の凝結開始時間から50分短縮~3時間45分短縮となるように前記硬化促進剤を添加することを特徴とするセメント組成物の表面仕上方法。
【請求項4】
請求項1または請求項2に記載のセメント組成物の表面仕上方法であって、
前記添加後セメント組成物の温度が9℃~10℃の時、前記硬化促進剤の前記添加による前記添加後セメント組成物のブリーディング量は、前記添加をしない前記セメント組成物のブリーディング量から25%~70%に減少するように前記硬化促進剤を添加することを特徴とするセメント組成物の表面仕上方法。
【請求項5】
請求項1または請求項2に記載のセメント組成物の表面仕上方法であって、
前記添加後セメント組成物の温度が9℃~10℃の時、前記硬化促進剤の前記添加による前記添加後セメント組成物の発現強度は、前記添加をしない前記セメント組成物の発現強度以上であるように前記硬化促進剤を添加することを特徴とするセメント組成物の表面仕上方法。
【請求項6】
請求項1または請求項2に記載のセメント組成物の表面仕上方法であって、
前記添加後セメント組成物の温度が9℃~10℃の時、前記硬化促進剤の前記添加による前記添加後セメント組成物のスランプは、前記添加をしない前記セメント組成物のスランプの95%~105%であるように前記硬化促進剤を添加することを特徴とするセメント組成物の表面仕上方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、打設したセメント組成物の表面を仕上げるセメント組成物の表面仕上方法に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
建設現場でのコンクリート等のセメント組成物の打設工事においては、打ち込み終了後、ブリーディングがほぼ終了し、凝結が始まる頃まで待って、セメント組成物の表面をコテなどにより仕上げる工程が生じる。特に冬場などの低温時は、打設から凝結の開始やブリーディングの終了までの時間が長くなり、作業員の待ち時間が増えて長時間残業の要因となったり、夜間作業に伴う設備費の増加が負担となったりする。
【0003】
このため、例えば、コンクリート表面の仕上げ作業までの待ち時間を短縮するために、吹付コンクリートの急結剤などに用いられているような粉体状の凝結促進剤等の薬剤をコンクリートに添加し、凝結を促進する方法は知られている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開平8-48553号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
従来から使用されている粉体状の凝結促進剤は、吹付コンクリートの急結剤として用いられるものと同種のものであることから、コンクリートに添加し、練り混ぜた後、急激に硬化が始まって流動性を失うため、コンクリートの可使時間が短いという特徴がある。このため、添加後のコンクリートの運搬や締固めに必要な時間を確保しにくく、適用条件が限定される、或いは、短時間での施工を余儀なくされるという課題があった。
【0006】
本発明は、かかる課題に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、セメント組成物表面の仕上げ作業までの待ち時間を短縮しつつも可使時間を確保することが可能なセメント組成物の表面仕上方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
かかる目的を達成するために本発明のセメント組成物の表面仕上方法は、予め練り混ぜられたセメント組成物を、打設前に攪拌機内で撹拌する第一攪伴ステップと、
前記第一攪伴ステップの後に前記撹拌機内において液状又はスラリー状をなし、強度増進助剤が配合されたCSH系の硬化促進剤、または、CSH系の硬化促進剤及び強度増進助剤、を添加する硬化促進剤添加ステップと、
前記添加をした添加後セメント組成物を前記第一攪伴ステップの攪伴速度よりも速く撹拌する第二攪伴ステップと、
前記添加後セメント組成物を打設する打設ステップと、
前記打設した前記添加後セメント組成物の表面を仕上げる仕上ステップと、
を有することを特徴とする。
本発明の他の特徴については、本明細書および添付図面の記載により明らかにする。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、セメント組成物表面の仕上げ作業までの待ち時間を短縮しつつも可使時間を確保することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本発明にかかるセメント組成物の表面仕上方法の一例を示すフロー図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
後述する明細書及び図面の記載から、少なくとも以下の事項が明らかとなる。
態様1のセメント組成物の表面仕上方法は、予め練り混ぜられたセメント組成物を、打設前に攪拌機内で撹拌する第一攪伴ステップと、
前記第一攪伴ステップの後に前記撹拌機内において液状又はスラリー状をなし、強度増進助剤が配合されたCSH系の硬化促進剤、または、CSH系の硬化促進剤及び強度増進助剤、を添加する硬化促進剤添加ステップと、
前記添加をした添加後セメント組成物を前記第一攪伴ステップの攪伴速度よりも速く撹拌する第二攪伴ステップと、
前記添加後セメント組成物を打設する打設ステップと、
前記打設した前記添加後セメント組成物の表面を仕上げる仕上ステップと、
を有することを特徴とする。
(【0011】以降は省略されています)

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