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公開番号2024083935
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-06-24
出願番号2022198034
出願日2022-12-12
発明の名称粘度計測方法及び粘度計測装置
出願人株式会社大林組
代理人個人,個人
主分類G01N 11/04 20060101AFI20240617BHJP(測定;試験)
要約【課題】流れている液体の粘度を連続的に計測するための粘度計測方法及び粘度計測装置を提供する。
【解決手段】粘度計測装置10は、流量計18、水位センサ25及び計算装置20の制御部21を備える。流量計18は、逆円錐台形状の計測管11に流入する安定液の流速を計測する。水位センサ25は、計測管11内の安定液の水位を計測する。制御部21は、流量計18が計測した流速と水位センサ25が計測した安定液の水位とを用いて、計測管11の安定液の粘度を算出する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
液体が排出される流出孔を底面に有した円筒形状又は円錐台形状の計測管に連続的に流入される前記液体の流量と、前記計測管内の前記液体の水位とを計測し、
前記計測した液体の流量と前記計測管内の水位とを用いることにより、前記液体の粘度を特定することを特徴とする粘度計測方法。
続きを表示(約 290 文字)【請求項2】
液体が排出される流出孔を底面に有した円筒形状又は円錐台形状の計測管に連続的に流入する前記液体の流量を計測する流量計と、
前記計測管内の前記液体の水位を計測する水位センサと、
前記流量計が計測した流量と、前記水位センサが計測した前記水位とを用いて、前記計測管の液体の粘度を算出する制御部とを備えることを特徴とする粘度計測装置。
【請求項3】
前記計測管を収容する収容体を更に備え、
前記流量計が設けられた供給管からの液体が、前記収容体を経由して前記計測管に流入することを特徴とする請求項2に記載の粘度計測装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、液体の粘度を連続的に計測する粘度計測方法及び粘度計測装置に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
従来、杭工事や地中連続壁工事等で使用される安定液は、通常1日に1回程度、採取されて比重、粘性(粘度)、砂分量及び造壁性が測定される。そして、測定値が管理基準値以内となるように管理されている。この場合、安定液(泥水)の粘度は、ファンネル粘度計等によって計測されている(例えば、特許文献1参照。)。この文献に記載のファンネル粘度の計測装置は、泥水を貯留可能な漏斗状の容器本体と、投入開口の上方に設置された超音波式変位センサと、吐出口に設けられた本体開閉弁と、吐出口の近傍に設けられた光変位センサとを備える。更に、この計測装置は、泥水を容器本体に投入する泥水供給管と、泥水供給管に設けられた泥水供給用開閉弁と、開閉弁を制御する演算制御部とを備える。超音波式変位センサにより容器本体内の泥水の貯留量が第1の基準量に達した場合、演算制御部は、本体開閉弁を開くとともに泥水供給用開閉弁を閉じた後、時間計測を開始する。そして、容器本体内の泥水の貯留量が第2の基準量に低下したことに応じて時間計測が終了すると、計測された時間をファンネル粘度データとして出力する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2011-141175号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述した文献等の従来技術においては、いずれも一定量の安定液を容器等に採取して測定後に排出する。このような測定方法は、いわゆるバッチ式であるため、安定液の粘度を連続的に計測することはできない。更に、このような測定方法においては、安定液の採取、計測及び排出等の操作が複雑になり、計測上の不具合や誤差が生じ易かった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決する粘度計測方法は、液体が排出される流出孔を底面に有した円筒形状又は円錐台形状の計測管に連続的に流入される前記液体の流量と、前記計測管内の前記液体の水位とを計測し、前記計測した液体の流量と前記計測管内の水位とを用いることにより、前記液体の粘度を特定する。
また、上記課題を解決する粘度計測装置は、液体が排出される流出孔を底面に有した円筒形状又は円錐台形状の計測管に連続的に流入する前記液体の流量を計測する流量計と、前記計測管内の前記液体の水位を計測する水位センサと、前記流量計が計測した流量と、前記水位センサが計測した前記水位とを用いて、前記計測管の液体の粘度を算出する制御部とを備える。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、流れている液体の粘度を連続的に計測することができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
実施形態の粘度計測装置の構成を説明する概略図である。
実施形態のハードウェア構成を説明する説明図である。
実施形態の流量と水位と粘性の関係を説明する説明図である。
実施形態における粘度計測処理の処理手順を説明する流れ図である。
実施形態において粘度計測装置の下端部の開口部が0.2cmのときの粘性別の水位と流速との関係を示すグラフである。
実施形態において粘度計測装置の下端部の開口部が0.5cmのときの粘性別の水位と流速との関係を示すグラフである。
実施形態において粘度計測装置の傾斜が0.5のときの粘性別の水位と流速との関係を示すグラフである。
実施形態において粘度計測装置の傾斜が0.1のときの粘性別の水位と流速との関係を示すグラフである。
実施形態においてファンネル粘度別の水位と流速との関係を示すグラフである。
実施形態において流量別の算出粘度と水位との関係を示すグラフである。
実施形態における粘度計測方法によって算出した算出粘度とファンネル粘度との関係を示すグラフである。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、図1~図11を用いて、粘度計測方法及び粘度計測装置を具体化した一実施形態を説明する。本実施形態では、下方が狭くなる逆円錐台形状の計測管に、粘度を計測する液体として安定液(泥水)を流すことにより、安定液の粘度を計測する。この安定液は、杭孔に充填されるとともに、例えば、杭孔から一部が抜き取られて粘度等を計測された後、杭孔に戻される。
【0009】
(粘度計測装置の構成)
図1に示すように、粘度計測装置10は、計測管11と計算装置20とを備える。計測管11は、収容体15に収容されている。
【0010】
計測管11は、下方の断面積が小さくなる逆円錐台形状を有した管である。計測管11の底面には、収容された安定液が流出する流出孔11hが形成されている。この流出孔11hは、計測管11の底面に応じた大きさで形成されている。具体的には、計測管11は底面を塞ぐ部材がない側壁部から構成される。計測管11の上部には、例えば切欠き形状の流入部11aが形成されている。この流入部11aを介して、収容体15の内部から安定液が、計測管11に流れ込む。
(【0011】以降は省略されています)

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