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公開番号2024067512
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-05-17
出願番号2022177655
出願日2022-11-04
発明の名称プレキャスト部材の製造方法
出願人株式会社大林組
代理人弁理士法人一色国際特許事務所
主分類E04B 1/20 20060101AFI20240510BHJP(建築物)
要約【課題】車両搬送が可能で、かつ、搬送先の現場で鉄筋を定着できる構造のプレキャスト部材を製造することである。
【解決手段】型枠内に、鉄筋定着部と注入設備を配置したのち、コンクリートを打設するプレキャスト部材の製造方法であって、前記鉄筋定着部は、鉄筋を挿入可能な断面径のシース管と、該シース管に挿入される前記鉄筋の端部に固着される定着部材と、該定着部材を挟んで前記シース管と同軸に設けられ、前記鉄筋より細径の細径パイプと、により形成し、前記注入設備は、注入材を供給する注入パイプと、余剰となった前記注入材を排出する排出パイプと、を前記シース管に接続して形成し、脱型後の部材本体に、前記鉄筋の前記定着部材に対する締め込み度合いを確認するために用いる確認マークを付す。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
型枠内に、鉄筋定着部と注入設備を配置したのち、コンクリートを打設するプレキャスト部材の製造方法であって、
前記鉄筋定着部は、鉄筋を挿入可能な断面径のシース管と、該シース管に挿入される前記鉄筋の端部に固着される定着部材と、該定着部材を挟んで前記シース管と同軸に設けられ、前記鉄筋より細径の細径パイプと、により形成し、
前記注入設備は、注入材を供給する注入パイプと、余剰となった前記注入材を排出する排出パイプとを、前記シース管に接続して形成し、
脱型後の部材本体に、前記鉄筋の前記定着部材に対する締め込み度合いを確認するために用いる確認マークを付すことを特徴とするプレキャスト部材の製造方法。
続きを表示(約 700 文字)【請求項2】
型枠内に、鉄筋定着部と注入設備を配置したのち、コンクリートを打設するプレキャスト部材の製造方法であって、
前記鉄筋定着部は、雄ネジ部材が接合された鉄筋を挿入可能な断面径のシース管と、該シース管に挿入される前記鉄筋の端部に固着される定着部材と、該定着部材を挟んで前記シース管と同軸に設けられ、前記鉄筋より細径の細径パイプと、により形成し、
前記注入設備は、注入材を供給する注入パイプと、余剰となった前記注入材を排出する排出パイプと、を前記シース管に接続して形成し、
前記定着部材は、前記雄ネジ部材に螺合する雌ネジ部を備えるリングプレートにより形成し、
該リングプレートと前記細径パイプとの間に、前記定着部材を貫通した前記鉄筋の端部を収納可能な断面径の接続部材を配置することを特徴とするプレキャスト部材の製造方法。
【請求項3】
請求項1に記載のプレキャスト部材の製造方法において、
前記型枠内の、前記シース管と平行かつ異なる高さ位置に、
先行鉄筋の一端を配置することを特徴とするプレキャスト部材の製造方法。
【請求項4】
請求項2に記載のプレキャスト部材の製造方法において、
前記型枠内の、前記シース管と平行かつ異なる高さ位置に、
先行鉄筋の一端を配置することを特徴とするプレキャスト部材の製造方法。
【請求項5】
請求項3または4に記載のプレキャスト部材の製造方法において、
前記先行鉄筋が、梁主筋であることを特徴とするプレキャスト部材の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、建物の構造部材などをなすプレキャスト部材の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
従来より、建物の柱や梁、仕口部などをプレキャスト化し、コンクリートの現場打設を省略もしくは低減することにより、超短工期施工を実現する工法が実施されている。特に、高層建物を施工する場合、高強度のコンクリートを取り扱う場合が多く、施工計画や管理の難易度が煩雑となる。このため、高層建物などでは、プレキャスト部材を利用した施工を採用する場合が多い。
【0003】
例えば、非特許文献1には、プレキャスト造の柱部材、と梁・仕口部材を用いた高層建物の施工事例が開示されている。柱部材は、柱主筋が下向きに突出し、梁・仕口部材は、梁主筋が仕口部の側面と梁の端部各々から横向きに突出する構造となっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
叶,“オールプレキャスト化を目指した高層集合住宅の施工―LRV工法実施事例”,コンクリート工学,社団法人コンクリート工学会,2006年8月,Vol.44,No.8,pp.48-53
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
非特許文献1で開示されているようなプレキャスト部材は、工場で製作されたのち、工事現場に車両搬送されるため、道路交通法で定められている「自動車の積載制限」を超えない範囲の荷姿に収める必要がある。
【0006】
ところが、例えば仕口部を挟んだ両側に梁主筋を突出させた梁・仕口部材が必要となった場合、工場で製作することはできるが、鉄筋の突出長さによっては、上記の積載制限を超えない荷姿に収めることができず、通常の搬送方法では工事現場に出荷できない、といった課題が生じる。
【0007】
本発明は、かかる課題に鑑みなされたものであって、その主な目的は、車両搬送が可能で、かつ、搬送先の現場で鉄筋を定着できる構造のプレキャスト部材を製造することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
かかる目的を達成するため、本発明のプレキャスト部材の製造方法は、型枠内に、鉄筋定着部と注入設備を配置したのち、コンクリートを打設するプレキャスト部材の製造方法であって、前記鉄筋定着部は、鉄筋を挿入可能な断面径のシース管と、該シース管に挿入される前記鉄筋の端部に固着される定着部材と、該定着部材を挟んで前記シース管と同軸に設けられ、前記鉄筋より細径の細径パイプと、により形成し、前記注入設備は、注入材を供給する注入パイプと、余剰となった前記注入材を排出する排出パイプと、を前記シース管に接続して形成し、脱型後の部材本体に、前記鉄筋の前記定着部材に対する締め込み度合いを確認するために用いる確認マークを付すことを特徴とする。
【0009】
本発明のプレキャスト部材の製造方法は、型枠内に、鉄筋定着部と注入設備を配置したのち、コンクリートを打設するプレキャスト部材の製造方法であって、前記鉄筋定着部は、雄ネジ部材が接合された鉄筋を挿入可能な断面径のシース管と、該シース管に挿入される前記鉄筋の端部に固着される定着部材と、該定着部材を挟んで前記シース管と同軸に設けられ、前記鉄筋より細径の細径パイプと、により形成し、前記注入設備は、注入材を供給する注入パイプと、余剰となった前記注入材を排出する排出パイプと、を前記シース管に接続して形成し、前記定着部材は、前記雄ネジ部材に螺合する雌ネジ部を備えるリングプレートにより形成し、該リングプレートと前記細径パイプとの間に、前記定着部材を貫通した前記鉄筋の端部を収納可能な断面径の接続部材を配置することを特徴とする。
【0010】
本発明のプレキャスト部材の製造方法は、前記型枠内の、前記シース管と平行かつ異なる高さ位置に、先行鉄筋の一端を配置することを特徴とする。
(【0011】以降は省略されています)

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