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公開番号2024062778
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-05-10
出願番号2022170854
出願日2022-10-25
発明の名称搬送設備
出願人株式会社ダイフク
代理人弁理士法人R&C
主分類G05D 1/43 20240101AFI20240501BHJP(制御;調整)
要約【課題】他の搬送車の走行に与える影響を小さく抑えつつ、搬送車を待機させることが可能な搬送設備を実現する。
【解決手段】基準地点群PGを構成する複数の基準地点Pは、走行経路として、第1経路R1、第2経路R2、第3経路R3、第4経路R4、第5経路R5、及び第6経路R6を設定可能に配置される。第1経路R1及び第2経路R2は、第1方向第1側X1へ向かう経路であり、第3経路R3及び第4経路R4は、第1方向第2側X2へ向かう経路であり、第5経路R5は、第2方向第1側Y1へ向かう経路であり、第6経路R6は、第2方向第2側Y2へ向かう経路である。走行面11における第2経路R2、第3経路R3、第5経路R5、及び第6経路R6の4つの経路に囲まれた領域Tに、搬送車1を待機させるための待機領域Wが形成される。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
複数の基準地点の群である基準地点群が設定された走行領域と、前記基準地点群に含まれる複数の前記基準地点を繋ぐように設定される走行経路を走行して物品を搬送する搬送車と、を備えた搬送設備であって、
前記走行領域における前記搬送車の走行面に沿う方向のうち特定の方向を第1方向とし、前記走行面に沿う方向のうち前記第1方向に交差する方向を第2方向とし、前記第1方向の一方側を第1方向第1側とし、前記第1方向の他方側を第1方向第2側とし、前記第2方向の一方側を第2方向第1側とし、前記第2方向の他方側を第2方向第2側として、
前記基準地点群を構成する複数の前記基準地点は、前記走行経路として、第1経路、第2経路、第3経路、第4経路、第5経路、及び第6経路を設定可能に配置され、
前記第1経路は、前記第1方向第1側へ向かう経路であり、
前記第2経路は、前記第1経路に対して前記第2方向第1側において、前記第1方向第1側へ向かう経路であり、
前記第3経路は、前記第2経路に対して前記第2方向第1側において、前記第1方向第2側へ向かう経路であり、
前記第4経路は、前記第3経路に対して前記第2方向第1側において、前記第1方向第2側へ向かう経路であり、
前記第5経路は、前記第2経路及び前記第3経路と交差して前記第1経路と前記第4経路とを接続するように、前記第2方向第1側へ向かう経路であり、
前記第6経路は、前記第5経路とは前記第1方向の異なる位置において、前記第2経路及び前記第3経路と交差して前記第1経路と前記第4経路とを接続するように、前記第2方向第2側へ向かう経路であり、
前記走行面における前記第2経路、前記第3経路、前記第5経路、及び前記第6経路の4つの経路に囲まれた領域に、前記搬送車を待機させるための待機領域が形成される、搬送設備。
続きを表示(約 550 文字)【請求項2】
前記基準地点群を構成する複数の前記基準地点は、前記走行経路として、第7経路と第8経路との少なくとも一方を設定可能に配置され、
前記第7経路は、前記待機領域を通って前記第2経路と前記第3経路とを接続するように、前記第2方向第1側又は前記第2方向第2側へ向かう経路であり、
前記第8経路は、前記待機領域を通って前記第5経路と前記第6経路とを接続するように、前記第1方向第1側又は前記第1方向第2側へ向かう経路である、請求項1に記載の搬送設備。
【請求項3】
前記搬送車を移載元又は移載先とする前記物品の移載が行われる移載対象箇所を備え、
前記移載対象箇所は、前記第1方向における複数の位置にそれぞれ配置され、
前記搬送車は、目的地となる前記移載対象箇所に進入することができずに待機する場合に、当該移載対象箇所により近い前記待機領域を優先的に待機場所として選択する、請求項1又は2に記載の搬送設備。
【請求項4】
前記移載対象箇所は、前記第1経路に対して前記第2方向第2側の領域と、前記第4経路に対して前記第2方向第1側の領域とのそれぞれにおいて、前記第1方向に並ぶように複数配置されている、請求項3に記載の搬送設備。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、複数の基準地点の群である基準地点群が設定された走行領域と、基準地点群に含まれる複数の基準地点を繋ぐように設定される走行経路を走行して物品を搬送する搬送車と、を備えた搬送設備に関する。
続きを表示(約 2,500 文字)【背景技術】
【0002】
物品を搬送する搬送設備の一例として、特開2020-11790号公報(特許文献1)には物品仕分け設備が開示されている。以下、この背景技術の説明では、特許文献1における符号を括弧内に引用する。特許文献1の物品仕分け設備では、物品(W)を搬送する物品搬送車(4)が、予め設定されたレーンに沿って走行するように構成されている。特許文献1の図1に示される態様では、物品搬送車(4)がそれぞれ同じ方向(以下、「下流側」という)に走行する走行レーン(L1)、分岐レーン(L2)、及び完了レーン(L3)と、物品搬送車(4)がこれら3つのレーンとは反対方向(以下、「上流側」という)に走行する戻りレーン(L4)とが設けられている。
【0003】
特許文献1の図1及び図2に示される態様では、物品(W)のピッキング作業が行われる作業エリア(E1)が、走行レーン(L1)に沿って並ぶように複数配置されており、走行レーン(L1)は、複数の作業エリア(E1)のそれぞれに対応してレーンエリア(LE)を備えている。物品搬送車(4)は、当該物品搬送車(4)を対象としたピッキング作業が行われる1つ又は複数のレーンエリア(LE)を順次走行する。この際、物品搬送車(4)は、走行レーン(L1)、分岐レーン(L2)、及び完了レーン(L3)の間でレーンチェンジを行いながら、下流側に向かって走行する。そして、ピッキング作業が完了した物品搬送車(4)は、下流側の端部まで走行した後、戻りレーン(L4)を走行して上流側の端部に戻る。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2020-11790号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、特許文献1に開示されているような搬送設備において、搬送車の走行の目的地となる箇所(特許文献1では、作業エリアに対応するレーンエリア)に搬送車が進入することができない状況が想定される。例えば、当該箇所に別の搬送車が停止している場合に、このような状況となり得る。このような状況において、当該箇所に進入可能となるまで搬送車をレーン上で待機させると、他の搬送車はレーン上で待機している当該搬送車を避けて走行する必要があり、他の搬送車の円滑な走行が妨げられやすい。
【0006】
そこで、他の搬送車の走行に与える影響を小さく抑えつつ、搬送車を待機させることが可能な搬送設備の実現が望まれる。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示に係る搬送設備は、複数の基準地点の群である基準地点群が設定された走行領域と、前記基準地点群に含まれる複数の前記基準地点を繋ぐように設定される走行経路を走行して物品を搬送する搬送車と、を備えた搬送設備であって、前記走行領域における前記搬送車の走行面に沿う方向のうち特定の方向を第1方向とし、前記走行面に沿う方向のうち前記第1方向に交差する方向を第2方向とし、前記第1方向の一方側を第1方向第1側とし、前記第1方向の他方側を第1方向第2側とし、前記第2方向の一方側を第2方向第1側とし、前記第2方向の他方側を第2方向第2側として、前記基準地点群を構成する複数の前記基準地点は、前記走行経路として、第1経路、第2経路、第3経路、第4経路、第5経路、及び第6経路を設定可能に配置され、前記第1経路は、前記第1方向第1側へ向かう経路であり、前記第2経路は、前記第1経路に対して前記第2方向第1側において、前記第1方向第1側へ向かう経路であり、前記第3経路は、前記第2経路に対して前記第2方向第1側において、前記第1方向第2側へ向かう経路であり、前記第4経路は、前記第3経路に対して前記第2方向第1側において、前記第1方向第2側へ向かう経路であり、前記第5経路は、前記第2経路及び前記第3経路と交差して前記第1経路と前記第4経路とを接続するように、前記第2方向第1側へ向かう経路であり、前記第6経路は、前記第5経路とは前記第1方向の異なる位置において、前記第2経路及び前記第3経路と交差して前記第1経路と前記第4経路とを接続するように、前記第2方向第2側へ向かう経路であり、前記走行面における前記第2経路、前記第3経路、前記第5経路、及び前記第6経路の4つの経路に囲まれた領域に、前記搬送車を待機させるための待機領域が形成される。
【0008】
本構成によれば、基準地点群を構成する複数の基準地点によって、第1方向第1側へ向かう2つの経路(具体的には、第1経路及び第2経路)を設定できると共に、これとは反対側の第1方向第2側へ向かう2つの経路(具体的には、第3経路及び第4経路)を設定することができ、更に、これら4つの経路を接続するように第2方向の互いに反対側へ向かう2つの経路(具体的には、第5経路及び第6経路)を、第1方向の互いに異なる位置に設定することができる。このように、第1方向の両側及び第2方向の両側へ向かう経路を、互いに直接的又は間接的に接続されるように形成することができるため、搬送車の目的地となる箇所まで延びる走行経路を適切に形成しやすい。
【0009】
そして、本構成によれば、走行面における第2経路、第3経路、第5経路、及び第6経路の4つの経路に囲まれた領域に、搬送車を待機させるための待機領域が形成される。このように形成される待機領域に搬送車を待機させることで、これら4つの経路を走行する搬送車と干渉しないように、搬送車を待機させることができる。これにより、他の搬送車の走行に与える影響を小さく抑えつつ、搬送車を待機させることが可能となっている。
【0010】
搬送設備の更なる特徴と利点は、図面を参照して説明する実施形態についての以下の記載から明確となる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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