TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2024061110
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-05-07
出願番号2022168836
出願日2022-10-21
発明の名称作業用車両
出願人株式会社竹内製作所
代理人弁理士法人綿貫国際特許・商標事務所
主分類E02F 9/16 20060101AFI20240425BHJP(水工;基礎;土砂の移送)
要約【課題】レバーの操作を行う際の機械構造上の遊びをゼロにすることが可能な作業用車両を提供する。
【解決手段】本発明に係る作業用車両1は、それぞれ本体60に配設される、レバー58の操作量を検出するポテンショメータ80と、軸部材62に固定されてレバー58が取付けられる調整プレート70と、軸部材62が中心を挿通するねじりバネ64と、を備え、ねじりバネ64の第1腕部64Aが本体60の第1溝部65の最奥部65aに当接した状態で、ねじりバネ64の第2腕部64Bが本体60の第2溝部66の最奥部66aに当接した状態で、且つ、調整プレート70の第2押動部72が第2腕部64Bに当接した状態のときに、調整プレート70の第1押動部71の調整ネジ74を回転させることによりその先端部と第1腕部64Aとの距離がゼロとなるように調整可能に構成されている。
【選択図】図6
特許請求の範囲【請求項1】
走行装置と、油圧により作動する作業装置と、前記走行装置もしくは前記作業装置の操作を行う操作装置と、を備える作業用車両であって、
前記操作装置は、
オペレータが操作を行うレバーと、
前記レバーの操作量を検出するポテンショメータと、
前記レバーを回動可能に支持すると共に前記ポテンショメータが固定される本体と、を有し、
前記本体は、
前記ポテンショメータの入力部に連結されると共に前記入力部と同一中心で回転可能に設けられる軸部材と、
前記軸部材に固定されると共に前記レバーが取付けられる調整プレートと、
前記軸部材が中心を挿通する配置で設けられると共に両端部がそれぞれ外周から外方向へ延出する第1腕部および第2腕部として構成されるねじりバネと、
巻込み方向にねじられることにより巻戻し方向にバネ力を発生させた状態の前記ねじりバネの前記第1腕部および前記第2腕部がそれぞれ最奥部に当接して係止される第1溝部および第2溝部と、を有し、
前記調整プレートは、
前記ねじりバネを巻込み方向にねじるように前記第1腕部と当接して押動する第1押動部と、
前記ねじりバネを巻込み方向にねじるように前記第2腕部と当接して押動する第2押動部と、
前記第1押動部に螺合されて、回転により先端部が前記第1腕部と接離する調整ネジと、を有し、
前記第1腕部が前記第1溝部の最奥部に当接した状態で、前記第2腕部が前記第2溝部の最奥部に当接した状態で、且つ、前記第2押動部が前記第2腕部に当接した状態のときに、前記調整ネジを回転させることにより前記先端部と前記第1腕部との距離がゼロとなるように調整可能に構成されていること
を特徴とする作業用車両。
続きを表示(約 940 文字)【請求項2】
前記操作装置は、前記レバーが取付けられる前記調整プレートの回動範囲を調整することにより前記レバーのストローク範囲を調整するストローク調整部を有し、
前記ストローク調整部は、
前記本体に螺合されて、前記第1押動部が前記第1腕部を押動する方向に前記調整プレートが回動されたときに前記調整プレートの第1当接部と当接して回動を規制するように構成され、且つ、回転により先端部と前記調整プレートの前記第1当接部との距離が可変となるように構成された第1ストローク調整ネジと、
前記本体に螺合されて、前記第2押動部が前記第2腕部を押動する方向に前記調整プレートが回動されたときに前記調整プレートの第2当接部と当接して回動を規制するように構成され、且つ、回転により先端部と前記調整プレートの前記第2当接部との距離が可変となるように構成された第2ストローク調整ネジと、を有すること
を特徴とする請求項1に記載の作業用車両。
【請求項3】
前記第1腕部および前記第1押動部は、前記本体において前記ポテンショメータの固定部から相対的に遠い位置に設けられ、
前記第2腕部および前記第2押動部は、前記本体において前記ポテンショメータの前記固定部から相対的に近い位置に設けられ、
前記調整ネジは、前記本体において上方から下方へ向かって進入する方向に螺合され、
前記第1ストローク調整ネジおよび前記第2ストローク調整ネジは、前記本体において前方から後方へ向かって進入する方向に螺合され、
前記レバーは、前記調整プレートにおいて前記軸部材よりも前方の位置に取付けられていること
を特徴とする請求項2に記載の作業用車両。
【請求項4】
前記ポテンショメータの前記入力部は、前記本体側に突設されて、先端部にDカット面を有し、
前記軸部材は、前記入力部の先端部が挿入される挿入孔と、外周から前記挿入孔内に貫通するネジ孔と、前記ネジ孔に螺合されて前記ポテンショメータの前記Dカット面に当接可能に設けられる留めネジと、を有すること
を特徴とする請求項2または請求項3に記載の作業用車両。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、油圧により作動する作業装置を備える作業用車両に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
作業用車両の例として、走行用のタイヤもしくはクローラが取付けられた下部体と、下部体の上に配設された上部体と、下部体もしくは上部体に取付けられて油圧により作動する作業装置を備えるエクスカベータ、ローダ等が従来より知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2020-139275号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記に例示される作業用車両は、作業装置等の操作を行うための各種レバーを備えている。当該レバーに関しては、機械構造上のガタツキ(いわゆる「遊び」)が大きい程、操作性を悪化させてしまう要因となる。さらに、操作性の悪化は、作業用車両全体としての高級感を減殺させ、製品価値を下げてしまう要因ともなる。
【0005】
ところで、従来の作業用車両における操作装置は、レバーの操作によって直接的に制御用の油圧配管を開閉する機構が多く採用されていた。すなわち、レバーを支持する本体に複数の油圧配管が接続される構成となるため、操作装置全体の外形が大型化してしまうという課題があった。
【0006】
一方、レバーの操作量をポテンショメータ(角度センサ)等により検出して制御信号を送信することによって間接的に制御用の油圧配管を開閉する機構も開発されている(特許文献1:特開2020-139275号公報参照)。これによれば、レバーを支持する本体に複数の油圧配管が接続されない構成となるため、操作装置全体の外形を小型化することが可能となる。
【0007】
ここで、上記のようなレバーの操作をポテンショメータによって検出する機構を備える操作装置において、レバーの中立位置をどのように確立し、さらに、レバーの操作を行う際の機械構造上のガタツキ(遊び)をどのように低減するかが課題となる。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、上記事情に鑑みてなされ、レバーの操作をポテンショメータによって検出する操作装置を備える作業用車両において、簡素な構成によってレバーの中立位置の確立およびレバーの両方向の復帰動作を可能とし、且つ、レバーの操作を行う際の機械構造上のガタツキ(遊び)をゼロにすることが可能な操作装置を実現することを目的とする。
【0009】
本発明は、以下に記載するような解決手段により、前記課題を解決する。
【0010】
本実施形態に係る作業用車両は、走行装置と、油圧により作動する作業装置と、前記走行装置もしくは前記作業装置の操作を行う操作装置と、を備える作業用車両であって、前記操作装置は、オペレータが操作を行うレバーと、前記レバーの操作量を検出するポテンショメータと、前記レバーを回動可能に支持すると共に前記ポテンショメータが固定される本体と、を有し、前記本体は、前記ポテンショメータの入力部に連結されると共に前記入力部と同一中心で回転可能に設けられる軸部材と、前記軸部材に固定されると共に前記レバーが取付けられる調整プレートと、前記軸部材が中心を挿通する配置で設けられると共に両端部がそれぞれ外周から外方向へ延出する第1腕部および第2腕部として構成されるねじりバネと、巻込み方向にねじられることにより巻戻し方向にバネ力を発生させた状態の前記ねじりバネの前記第1腕部および前記第2腕部がそれぞれ最奥部に当接して係止される第1溝部および第2溝部と、を有し、前記調整プレートは、前記ねじりバネを巻込み方向にねじるように前記第1腕部と当接して押動する第1押動部と、前記ねじりバネを巻込み方向にねじるように前記第2腕部と当接して押動する第2押動部と、前記第1押動部に螺合されて、回転により先端部が前記第1腕部と接離する調整ネジと、を有し、前記第1腕部が前記第1溝部の最奥部に当接した状態で、前記第2腕部が前記第2溝部の最奥部に当接した状態で、且つ、前記第2押動部が前記第2腕部に当接した状態のときに、前記調整ネジを回転させることにより前記先端部と前記第1腕部との距離がゼロとなるように調整可能に構成されていることを要件とする。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

個人
不同沈下の修正工法
3日前
個人
杭頭接合部用部材
1か月前
松井建材有限会社
残存型枠
3日前
株式会社SKT
掘削ロッド
1か月前
前澤工業株式会社
除塵機
1か月前
住友建機株式会社
電動ショベル
25日前
協和工業株式会社
除塵システム
12日前
株式会社メーサイ
地質調査装置
3日前
住友建機株式会社
ショベル
1か月前
株式会社エスイー
対土石流構造物
1か月前
住友建機株式会社
作業機械
5日前
住友建機株式会社
ショベル
7日前
個人
洪水防止堤防 又は 津波防止堤防
1か月前
日鉄建材株式会社
斜面安定化構造
26日前
株式会社横山基礎工事
飛散防止装置
5日前
日立建機株式会社
建設機械
1か月前
ヤンマーホールディングス株式会社
作業車両
13日前
日立建機株式会社
作業機械
1か月前
株式会社サンエー
螺旋杭操作具
3日前
日立建機株式会社
作業機械
1か月前
日立建機株式会社
作業機械
1か月前
住友重機械工業株式会社
ショベル
25日前
鹿島建設株式会社
接続構造および接続方法
6日前
個人
丸太等の柱断面にU字型工作物を付設する柱
19日前
日立建機株式会社
建設機械用部品
1か月前
ヤマハ化工建設株式会社
オープンケーソン工法
11日前
株式会社日立建機ティエラ
建設機械
1か月前
株式会社日立建機ティエラ
建設機械
1か月前
住友建機株式会社
電動ショベル及びプログラム
25日前
株式会社日立建機ティエラ
建設機械
1か月前
日本車輌製造株式会社
杭打機の制御装置
1か月前
日本車輌製造株式会社
杭打機の制御装置
1か月前
株式会社ケー・エフ・シー
注入薬液移送システム
25日前
株式会社シグマベース
鋼管杭における機械式継手
10日前
個人
地質試料採取方法
13日前
株式会社タイセン工業
支柱支持構造及び支持部材
1か月前
続きを見る