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公開番号2024062896
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-05-10
出願番号2022171037
出願日2022-10-25
発明の名称鋼管杭における機械式継手
出願人株式会社シグマベース
代理人個人
主分類E02D 5/24 20060101AFI20240501BHJP(水工;基礎;土砂の移送)
要約【課題】上下の鋼管に対する穴あけ等の一切の加工を不要としながら、施工性が良好で早く確実な鋼管接続を可能とする。
【解決手段】接続部近傍における外周面の周方向に間隔をあけた複数個所に、管外面に対して空間を形成する離間部3aaを有する係止部材3を設ける。上下の鋼管の接続部近傍の外周を囲む複数の円弧状のジョイントプレート4を備え、ジョイントプレートは、係止部材に対して上下相対移動を許容する縦長の開口4aを有し、開口にて係止部材の離間部の空間に通され引き下げられて係止部材に係合する。開口の下方空間に、ジョイントプレートの下方移動を拘束する拘束片6が嵌め込まれる。ジョイントプレートの外面に拘束片を押さえるカバー7を被せ、ボルト9でジョイントプレートに固定する。
【選択図】図3

特許請求の範囲【請求項1】
同径の鋼管を直接接触させた状態で接続して鋼管杭を施工する際に採用される鋼管杭接続構造において、
突き合わせた状態の上下の鋼管の接続部近傍における外周面の周方向に間隔をあけた複数個所に、管外面に対して空間を形成する離間部を有するエルボー型の係止部材を溶接固定し、
突き合わせた状態の上下の鋼管の接続部近傍の外周を囲む、円周方向に並ぶ複数の円弧状のジョイントプレートを備え、
前記ジョイントプレートは、前記係止部材に対して上下相対移動を許容する縦長の開口を有するとともに、前記開口にて前記係止部材の前記離間部の空間に通され引き下げられて前記エルボー型の係止部材に係合し、
前記ジョイントプレートの開口の下方空間に、前記ジョイントプレートの下方移動を拘束するための拘束片が嵌め込まれ、、
前記ジョイントプレートの外面に前記拘束片をその外面から押さえるカバーを被せ、前記カバーを少なくとも2か所において、ボルトでジョイントプレートに設けたネジ穴にねじ込んでジョイントプレートに固定したことを特徴とする鋼管杭接続構造。
続きを表示(約 250 文字)【請求項2】
前記ジョイントプレート4が円周方向に並ぶ4枚であることを特徴とする請求項1記載の鋼管杭接続構造。
【請求項3】
前記エルボー型の係止部材は、横幅が同じで縦長さが長短異なる2枚の平板を重ねて溶接固定した構成であることを特徴とする請求項1又は2記載の鋼管杭接続構造。
【請求項4】
前記拘束片として、前記ジョイントプレートを制作する際に、その開口を形成するために切り取った角穴材を用いたことを特徴とする請求項1~3のいずれか1項に記載の鋼管杭接続構造。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
この発明は、鋼管杭における鋼管と鋼管とを接続する機械式継手に関し、特に外径が同じ場合の機械式継手に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
鋼管杭を施工する際には通常、同径の鋼管の接続が必要となる。同径の鋼管の接続は通常現場溶接にで行うが、現場溶接作業が煩雑なので、機械的接続構造とする場合も多い。
機械的接続構造を採用する場合、上下の鋼管を直接接触させて行う直接接続構造と、離間させた上下鋼管を別部材である接続部材を介在させて接続する別部材介在接続構造とがある。
別部材介在接続構造として、例えば特開平11-81304(鋼管の接続構造:特許文献1)がある。
この特許文献1(図20)は、特許文献1中の符号を用いて説明すると、接続する上下の鋼管杭10、11の突き合わせ端縁部10a、11aに、それぞれこの鋼管杭の径より小さい外径の円筒状接続部1、21を固定(恐らく溶接固定)し、この上下の円筒状接続部1、21の側面上にネジ孔3、23を設けている。
そして上下の円筒状接続部1、21を突き合わせ、これらの円筒状接続部1、21の外周を、円弧状に分割されボルト挿通孔を穿った分割円筒状継手6(6a)で被う。
この分割円筒状継手6(6a)の各ボルト挿通孔と上記各ネジ孔3、23を合わせ、これらにボルト12を通して締め付けることによって、上記鋼管杭10、11同士を接続している。
この構成により、上記円筒状接続部1、21に固定された各分割円筒状継手6(6a)及び各ボルト12は上記接続する鋼管杭10、11の外径より突出しないようにした、というものである。
【0003】
特許文献2(図21)は、特許文献2中の符号を用いて説明すると、下鋼管3と上鋼管4とを直接突き合わして接続するものであり、
上下の鋼管3、4の内面に嵌合する短尺のジョイント管5を備える。
前記ジョイント管5はその断面内を横断する態様の1又は複数の仕切り状壁部(例えば直径壁6)を有する断面形状に押し出し成形されかつアルマイト処理が施されたアルミニウム管である。
下鋼管及び上鋼管をそれぞれ貫通する貫通ボルト8が、鋼管内のジョイント管5の管壁及び仕切り状壁部にあけたボルト挿通孔を貫通し、各貫通ボルトの先端部に螺合するナット9により締着されることで、上下の鋼管がジョイント管を介して接合される、というものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開平11-81304
特開2019-167758
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1は、円筒状接続部1、21に固定された各分割円筒状継手6(6a)及び各ボルト12が、接続する鋼管杭10、11の外径より突出しないようにした、というものであるが、そのための構造として極めて繁雑であり、また溶接を必要とするので施工性が悪く、コストもかなり高くなるものと思われる。
【0006】
特許文献2は、溶接作業を必要としない上構造もシンプルであるが、やはり鋼管内部に接合構造を有するので、鋼管の穴あけが必要である。
【0007】
本発明は上記従来の欠点を解消するためになされたもので、接続しようとする上下の鋼管に対する穴あけ等の一切の加工を不要としながら、溶接施工と比較して施工性が良好であり、早く確実な鋼管接続を可能とすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決する請求項1の発明は、
同径の鋼管を直接接触させた状態で接続して鋼管杭を施工する際に採用される鋼管杭接続構造において、
突き合わせた状態の上下の鋼管の接続部近傍における外周面の周方向に間隔をあけた複数個所に、管外面に対して空間を形成する離間部を有するエルボー型の係止部材を溶接固定し、
突き合わせた状態の上下の鋼管の接続部近傍の外周を囲む、円周方向に並ぶ複数の円弧状のジョイントプレートを備え、
前記ジョイントプレートは、前記係止部材に対して上下相対移動を許容する縦長の開口を有するとともに、前記開口にて前記係止部材の前記離間部の空間に通され引き下げられて前記エルボー型の係止部材に係合し、
前記ジョイントプレートの開口の下方空間に、前記ジョイントプレートの下方移動を拘束するための拘束片が嵌め込まれ、、
前記ジョイントプレートの外面に前記拘束片をその外面から押さえるカバーを被せ、前記カバーを少なくとも2か所において、ボルトでジョイントプレートに設けたネジ穴にねじ込んでジョイントプレートに固定したことを特徴とする。
なお、本発明は、種々の鋼管杭における鋼管と鋼管との機械式継手に関するものであり、例えば、鋼管巻きコンクリート杭、その他種々のタイプの鋼管杭を施工する場合に用可能である。
【0009】
請求項2は、請求項1の鋼管杭接続構造において、ジョイントプレート4が円周方向に並ぶ4枚であることを特徴とする。
【0010】
請求項3は、請求項1又は2記載の鋼管杭接続構造において、
前記エルボー型の係止部材は、横幅が同じで縦長さが長短異なる2枚の平板を重ねて溶接固定した構成であることを特徴とする。
(【0011】以降は省略されています)

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