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公開番号
2024066357
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-05-15
出願番号
2022175893
出願日
2022-11-01
発明の名称
飛散防止装置
出願人
株式会社横山基礎工事
代理人
個人
主分類
E02D
7/00 20060101AFI20240508BHJP(水工;基礎;土砂の移送)
要約
【課題】鋼管類の内側を掘削する掘削施工やそれに関連する各種作業において、防護壁に頼ることなく、また、クレーンの揚程などに関わらず、泥水や掘削土の飛散による被害を防止する。
【解決手段】飛散防止装置1は、掘削装置などの鋼管内作業装置が通過可能な挿通部12を有する管状本体13と、管状本体13の頭部に設けられたホッパー状のガイド部15と、挿通部12を通過する鋼管内作業装置に向けて圧縮エアーを噴射するエアー噴射部17と、飛散防止装置1を鋼管類3の頭部に対し接続する接続部19と、鋼管内作業装置のフード7を収容するフード収容部21を有している。鋼管内作業装置を鋼管類3内に出し入れする際に、該鋼管内作業装置は必ず飛散防止装置1の挿通部12を通過する。そのため、鋼管内作業装置は、通過時に確実にエアー噴射部17からのエアー噴流を受け、その結果、鋼管内作業装置全周の泥水や掘削土が除去される。
【選択図】図3
特許請求の範囲
【請求項1】
鋼管類の内側に挿入して用いる鋼管類内作業装置とともに用いられ、泥水や掘削土が飛散するのを防止する装置であって、
鋼管類の内側に対し鋼管類内作業装置を出し入れする際に該鋼管類内作業装置が通過可能な挿通部と、
前記挿通部を通過する鋼管類内作業装置とその随伴部材のいずれか一方または両方に向けて、掘削土や泥水を除去するためのエアーを噴射するためのエアー噴射部と、
を有することを特徴とする飛散防止装置。
続きを表示(約 400 文字)
【請求項2】
飛散防止装置を鋼管類に接続するための接続部を、更に有しており、
前記接続部を鋼管類の頂部に接続することで、飛散防止装置が鋼管類の頂部に固定される、
ことを特徴とする請求項1に記載の飛散防止装置。
【請求項3】
前記鋼管類内作業装置には、該鋼管類内作業装置の周囲を囲むように伸縮自在のフードが設けられ、
前記挿通部を介して鋼管類の内側に前記鋼管類内作業装置を挿入する過程で前記フードを収容するフード収容部を、更に有することを特徴とする請求項2に記載の飛散防止装置。
【請求項4】
鋼管類内作業装置を吊り下ろす際に該鋼管類内作業装置を鋼管類の内側に向けてガイドするホッパー状のガイド部を、更に有しており、
前記挿通部は、前記ガイド部に通ずる位置に形成されている、
ことを特徴とする請求項1に記載の飛散防止装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、鋼管類の内側を掘削する掘削装置(中掘り装置)などの鋼管類内作業装置とともに用いられ、泥水や掘削土が飛散するのを防止する装置に関するものである。鋼管類の具体例としては、鋼管杭、鋼管矢板、掘削ケーシングなどが挙げられる。
続きを表示(約 1,400 文字)
【背景技術】
【0002】
場所打ち杭の造成や置換掘削などのオールケーシング工などや鋼管杭、鋼管矢板などを打設するためにケーシングパイプや鋼管杭、鋼管矢板などの鋼管類を地中に圧入するに際し、該鋼管類の内側に掘削装置を挿入して中掘り掘削を行う工法が従来より一般的に用いられている。中掘りとは、図5に示すように、鋼管類の内側に掘削装置を挿入して該鋼管類の内側またはその下方の掘削を行う掘削方法である。そのような掘削方法の一例が、特許文献1(実用新案登録第3145827号)に開示されている。
【0003】
特許文献1に開示された中掘り用の掘削装置(中掘り装置)は、油圧駆動式の掘削装置であって、クレーンで吊り下げた状態で用いるものであり、図6の拡大図に示すとおり、
・掘削土を内部に取り込んで一時的に格納しておくカプセルパイプ61、
・カプセルパイプ61の内側で回転可能に設けられたスクリュー62、
・このスクリュー62を回転させるための回転駆動装置63、
などを有している。
【0004】
この油圧駆動式の掘削装置6は、図5に概略的に示すとおり、複数本の油圧ホース93を介して、作動油供給源である油圧ユニット95に接続されている。すなわち、掘削装置6は、油圧ユニット95から油圧ホース93を介して作動油(圧油)の供給を受け、この作動油を利用して作動するように構成されている。
【0005】
掘削装置6のカプセルパイプ61(掘削土格納部)内には、中掘りの進行に伴って掘削土が取り込まれ、孔外へ排出するまでの間、該掘削土が格納される。スクリュー62は、カプセルパイプ61内に取り込まれた掘削土をリフトアップさせるとともに、そのスクリューフィン64により掘削土をカプセルパイプ61内に閉じ込める役割を担う。スクリューの軸65の上端側は、回転駆動装置5に接続されている。
【0006】
上記構成の掘削装置を用いた中掘りでは、例えば図5に示すように、掘削装置6をクレーンで吊り下げて、打設対象の鋼管類の内側(掘削孔)に挿入し、孔底において掘削装置を油圧により作動させて、該鋼管類の内側またはその下方を掘削する。
【0007】
そして、掘削装置による中掘りを続けてカプセルパイプ61の容量が一杯になったら、クレーンで掘削装置6をいったん引上げて、鋼管類の外側に移動させる。そして、クレーンを所定位置に旋回させた後、予め定めた排土ベッセル等の排土位置の上方でスクリュー62を逆回転させて、カプセルパイプ61内に収納された掘削土を該カプセルパイプから排出(排土)させる。
【0008】
そして、カプセルパイプ61からの排土が完了したら、再び、掘削装置6をクレーンで吊り下げて鋼管類の内側に挿入し、鋼管類の内側またはその下方を掘削する。
【0009】
すなわち、上述した掘削装置6を用いた中掘りでは、次の一連の工程(挿入→掘削→引上→排土)を何度も繰り返すことで、鋼管類の内側またはその下方の掘削を所定の深度に達するまで行う。
【0010】
・鋼管類内への掘削装置6の挿入
↓
・鋼管類の内側またはその下方の掘削(中掘り)
↓
・掘削装置6の引上げ
↓
・鋼管類の外での排土
【先行技術文献】
【特許文献】
(【0011】以降は省略されています)
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