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公開番号2024060899
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-05-07
出願番号2022168468
出願日2022-10-20
発明の名称回収用部材付き係留索及び係留索回収システム
出願人五洋建設株式会社
代理人弁理士法人朝日特許事務所
主分類B63B 21/50 20060101AFI20240425BHJP(船舶またはその他の水上浮揚構造物;関連艤装品)
要約【課題】水底に設置される係留索を水上交通の妨げとならずに容易に回収できるようにする。
【解決手段】情報処理装置13は、トランスポンダ31から発せられた応答波を各受波器が受波したときの位相差に基づいて、トランシーバ12(つまり船舶10)に対するトランスポンダ31(つまり回収用部材30)の相対的な位置を算出する。係留索に設けられた回収用部材30は、水底面に接している状態で、船舶10のクレーン11からワイヤー14により吊り下げられたフック15を引っ掛けることが可能な立体形状を有している。具体的には、回収用部材30において、その立体形状の水底面に接する接触部材が少なくとも2部材以上であり、且つ、回収用部材30はその2以上の接触部材が水底面に接している状態で、クレーン11から吊り下げられたフック15を引っ掛けることが可能な構造になっている。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
水底に設置される係留索に設けられた回収用部材を有し、
前記回収用部材は水底面に立設している状態で、船舶から吊り下げられた回収用の鉤状部材を引っ掛けることが可能な立体形状を有する
ことを特徴とする回収用部材付き係留索。
続きを表示(約 680 文字)【請求項2】
前記立体形状の水底面に接する接触部材が少なくとも2部材以上であり、
前記2以上の接触部材が水底面に接している状態で、前記立体形状を保持し、回収用の鉤状部材を引っ掛けることが可能である
ことを特徴とする請求項1に記載の回収用部材付き係留索。
【請求項3】
前記接触部材に水底面に接する安定部材として重量物が設けられている
ことを特徴とする請求項2に記載の回収用部材付き係留索。
【請求項4】
当該回収用部材の位置を測定するための測位用装置を備える
ことを特徴とする請求項1に記載の回収用部材付き係留索。
【請求項5】
前記測位用装置が1つである場合には、
当該測位用装置は前記立体形状の内側に設けられている
ことを特徴とする請求項4に記載の回収用部材付き係留索。
【請求項6】
前記測位用装置が2つである場合には、
当該測位用装置は当該回収用部材において水底面に接する接触部材の両端に設けられている
ことを特徴とする請求項4に記載の回収用部材付き係留索。
【請求項7】
前記測位用装置が前記回収用部材の各隅角部内に設けられている
ことを特徴とする請求項4に記載の回収用部材付き係留索。
【請求項8】
請求項4~7のいずれか1項に記載の回収用部材付き係留索と、
前記回収用部材の位置を測定するトランシーバと
を備えることを特徴とする係留索回収システム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、水底に設置される係留索を回収するための技術に関する。
続きを表示(約 1,100 文字)【背景技術】
【0002】
浮体式洋上風力等の水上構造物を係留する方法として、その水上構造物を係留する係留索を水底に設置するカテナリー係留が知られている。このような係留索を水底から回収するための仕組みが従来から提案されている(例えば特許文献1)
【0003】
しかしながら当該発明は、地上からの指令により海底係留具に取り付けられた浮力負荷装置であるバルーンにガスボンベ内の圧縮ガスを供給してバルーンを膨張させることにより海底係留具を浮上させ回収するもので、その構造は複雑であり、バルーン上に海底の土砂が堆積した場合には、バルーンが十分な浮力を得るまで膨張できるか不安がある。
【0004】
また、近年では浮体式水上構造物のより大型化により、当該浮体式水上構造物の設置対象水域がより沖合の深度がある水域へと変わってきている。そのため当該浮体式水上構造物の係留索の必要索長も長くなり、同一日で係留索の水底への設置と当該浮体式水上構造物への係留を行うことは出来ないため、一旦設置した係留索を後日水底から回収し、当該浮体式水上構造物を係留することとなる。
【0005】
そのため、近年では水底に設置された係留索の位置が分かるように海底の係留索にブイが取り付けられたワイヤーを所定の間隔毎に取り付け、水底上の係留索の位置が水面上に浮かぶブイで確認できるようにしている。
【0006】
しかしながら、水面上に多数のブイが浮かんでいると、船舶が当該水域を航行する際の障害物となり航行の妨げとなる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開3-276896号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は、このような背景に鑑みてなされたものであり、係留索の先端部に水底上で立設する立体形状の回収用部材を設けることで、水上交通を妨げずに水上からフック上の鉤状部材などを用いて水底に設置される係留索を容易に回収することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するため、本発明に係る回収用部材付き係留索は、水底に設置される係留索に設けられた回収用部材を有し、前記回収用部材は水底面に立設している状態で、船舶から吊り下げられた回収用の鉤状部材を引っ掛けることが可能な立体形状を有することを特徴とする。
【0010】
前記立体形状の水底面に接する接触部材が少なくとも2部材以上であり、前記2以上の接触部材が水底面に接している状態で、前記立体形状を保持し、回収用の鉤状部材を引っ掛けることが可能であってもよい。
(【0011】以降は省略されています)

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