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公開番号2024060531
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-05-02
出願番号2022167970
出願日2022-10-19
発明の名称給餌制御装置、給餌制御方法
出願人日立造船株式会社
代理人弁理士法人 HARAKENZO WORLD PATENT & TRADEMARK
主分類A01K 61/85 20170101AFI20240424BHJP(農業;林業;畜産;狩猟;捕獲;漁業)
要約【課題】水生生物に対する給餌を適正に制御する。
【解決手段】給餌制御装置10は、魚が含まれる飼育水槽2を飼育水槽カメラ5にて撮像した撮像画像における複数の分割領域のそれぞれについて当該分割領域内の画素値の分布の特徴を示す分散値を算出する分散値算出部31と、分散値算出部31が算出した分散値に基づいて、魚が摂餌中の状態であるか否かを判定する判定部32と、判定部32の判定結果に基づいて、飼育水槽2に給餌する給餌装置4の動作を制御する動作制御部33と、を備える。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
水生生物が含まれる水槽を第1の撮像装置にて撮像した撮像画像における複数の分割領域のそれぞれについて当該分割領域内の画素値の分布の特徴を示す統計量を算出する第1算出部と、
前記第1算出部が算出した統計量に基づいて、前記水生生物が摂餌中の状態であるか否かを判定する判定部と、
前記判定部の判定結果に基づいて、前記水槽に給餌する給餌装置の動作を制御する動作制御部と、を備える給餌制御装置。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
前記判定部は、前記複数の分割領域のうち、所定の第1の区分に分類される前記統計量を有する前記分割領域の数に応じた第1指標値と、前記第1の区分よりも大きい統計量の範囲を示す所定の第2の区分に分類される前記統計量を有する前記分割領域の数に応じた第2指標値と、の値の大きさの違いを示す摂餌指数を用いて、前記水生生物が摂餌中の状態であるか否かを判定する、請求項1に記載の給餌制御装置。
【請求項3】
前記第2の区分における統計量の下限値は、前記第1の区分における統計量の上限値の2倍以上である、請求項2に記載の給餌制御装置。
【請求項4】
前記撮像画像は、前記水槽の水面を平面視した状態を示す画像であり、前記給餌装置から餌が供給される領域を含む、請求項1に記載の給餌制御装置。
【請求項5】
前記水槽からの排水流路に設置されて排水に含まれる残餌を回収する残餌回収器を撮像した残餌撮像画像に基づいて、残餌量を特定する残餌量特定部をさらに備え、
前記判定部は、前記統計量および前記残餌量に基づいて前記水生生物が摂餌中の状態であるか否かを判定する、請求項1に記載の給餌制御装置。
【請求項6】
給餌動作における時間当たりの給餌量の設定を含む給餌スケジュールに基づいて前記水槽に給餌する前記給餌装置に対して、前記残餌量に基づいて前記時間当たりの給餌量を調整する調整部をさらに備える、請求項5に記載の給餌制御装置。
【請求項7】
複数の前記撮像画像に対して動画像処理を行うことにより前記水生生物の行動量を算出する第2算出部をさらに備え、
前記判定部は、前記給餌装置から給餌を行っている状態において前記行動量が所定値を下回っている場合に、前記水生生物が摂餌中の状態ではないと判定する、請求項1に記載の給餌制御装置。
【請求項8】
前記給餌装置の予め設定された給餌開始予定時刻を所定時間過ぎているにも関わらず、前記水生生物が摂餌中の状態でないと前記判定部が判定した場合、前記給餌装置に異常が発生していることを報知する異常報知部をさらに備える、請求項1に記載の給餌制御装置。
【請求項9】
水生生物が含まれる水槽を第1の撮像装置にて撮像した撮像画像における複数の分割領域のそれぞれについて当該分割領域内の画素値の分布の特徴を示す統計量を算出する第1算出ステップと、
前記第1算出ステップにて算出した統計量に基づいて、前記水生生物が摂餌中の状態であるか否かを判定する判定ステップと、
前記判定ステップにおける判定結果に基づいて、前記水槽に給餌する給餌装置の動作を制御する動作制御ステップと、を含む給餌制御方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、水生生物に対する給餌を制御する、給餌制御装置及び給餌制御方法に関する。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
養殖されている水生動物に対して給餌する給餌装置が知られている。
【0003】
特許文献1は、水棲動物養殖支援システムを開示する。該水棲動物養殖支援システムは、養殖池から上げられた採取器をカメラで撮影することにより得られた静止画又は動画像である撮影画像を取得する撮影画像取得部を備える。また、該水棲動物養殖支援システムは、取得された撮影画像を解析する画像解析部と、画像解析部の解析結果に基づいて、養殖池中の水棲動物に関する水棲動物情報を取得する水棲動物情報取得部と、を備える。
【0004】
特許文献2は、給餌システムを開示する。該給餌システムは、養殖魚への給餌を行う給餌装置と、カメラと、カメラで取得した画像データの示す画像の動きを解析し、養殖魚の動きに関する情報を取得する画像処理装置と、を備え、給餌装置の給餌の開始後に、カメラが画像データの取得を開始する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
国際公開第2020/250330号
国際公開第2018/042651号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1の水棲動物養殖支援システムは、養殖池から採取器を上げ下げする必要がある。また、特許文献2の給餌システムは、給餌装置の給餌の開始後にカメラが画像データの取得を開始する。このため、特許文献1の水棲動物養殖支援システム及び特許文献2の給餌システムは何れも、水生生物に対する給餌をさらに適正に制御する余地を残す。
【0007】
本開示の一態様は、水生生物に対する給餌を適正に制御する、給餌制御装置及び給餌制御方法を実現することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記の課題を解決するために、本開示の一態様に係る給餌制御装置は、水生生物が含まれる水槽を第1の撮像装置にて撮像した撮像画像における複数の分割領域のそれぞれについて当該分割領域内の画素値の分布の特徴を示す統計量を算出する第1算出部と、前記第1算出部が算出した統計量に基づいて、前記水生生物が摂餌中の状態であるか否かを判定する判定部と、前記判定部の判定結果に基づいて、前記水槽に給餌する給餌装置の動作を制御する動作制御部と、を備える。
【0009】
上記の課題を解決するために、本開示の一態様に係る給餌制御方法は、水生生物が含まれる水槽を第1の撮像装置にて撮像した撮像画像における複数の分割領域のそれぞれについて当該分割領域内の画素値の分布の特徴を示す統計量を算出する第1算出ステップと、前記第1算出ステップにて算出した統計量に基づいて、前記水生生物が摂餌中の状態であるか否かを判定する判定ステップと、前記判定ステップにおける判定結果に基づいて、前記水槽に給餌する給餌装置の動作を制御する動作制御ステップと、を含む。
【発明の効果】
【0010】
本開示の一態様によれば、水生生物に対する給餌を適正に制御する、給餌制御装置及び給餌制御方法を提供できる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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