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公開番号2024060388
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-05-02
出願番号2022167722
出願日2022-10-19
発明の名称ハウス用換気扇制御システムと、ハウス用換気扇制御の管理方法と、そのプログラム。
出願人フルタ電機株式会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類A01G 9/24 20060101AFI20240424BHJP(農業;林業;畜産;狩猟;捕獲;漁業)
要約【課題】ビニールハウス内の空気移動を促し、空気の澱みとハウス内の温度ムラ(温度のバラツキ)をなくすことが可能なハウス栽培用空調管理システムを提供する。
【解決手段】ハウスの壁面(他方妻面)H2に、ハウスHの外へ空気を排出する大径の換気扇と、換気扇の対面の壁面(一方妻面)H1に、換気扇の運転に従動してシャッタプレートが開閉するシャッタ2と、ハウスH内に、それぞれの循環扇3を配置し、ハウスH内の温度管理を行うように構成されたハウスHにおいて、換気扇によりハウスH外へ空気を排出すると、一方妻面H1のシャッタ2から空気が流入することで、ハウスH内の植物の育成に最適な温度を保持可能とし、換気扇の回転速度を変更可能にするとともに、循環扇の風向、及び/又は、羽根車の回転速度を変更可能とし、回転速度の変更を、ハウスH内に、それぞれ設置されたセンサの信号を受け、制御部によって制御する構成とした。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
ハウスの壁面(他方妻面)に、前記ハウスの外へ空気を排出する大径の換気扇と、前記換気扇の対面の壁面(一方妻面)に、前記換気扇の運転に従動してシャッタプレートが開閉するシャッタと、又は前記ハウス周面壁面か、前記他方妻面に、ビニールを開閉する開閉装置を備える構成とし、
かつ前記ハウス内に、外気を導入可能とし、複数の循環扇を配置し、前記ハウス内の温度、及び/又は、湿度の管理を行うように構成された前記ハウスにおいて、
前記換気扇により前記ハウス外へ空気を排出すると、前記一方妻面の前記シャッタから空気が流入することによって、前記ハウス内の植物の育成に最適な、温度、及び/又は、湿度を保持可能とすることを意図し、
前記換気扇の回転速度を変更可能にするとともに、前記循環扇の風向、及び/又は、羽根車の回転速度を変更可能とし、
前記回転速度の変更を、前記ハウス内の各所に設置されたセンサの信号を受けた制御部によって制御する構成としたハウス用換気扇制御システム。
続きを表示(約 1,700 文字)【請求項2】
前記ハウスに施設した複数の前記換気扇の制御は、
前記制御部の設定温度と、前記ハウス内の検知温度との温度差に応じ、前記換気扇の回転速度を変化させる構成とし、
前記回転速度を、1) 温度差が小さいときは遅く、2) 温度差が大きいときは速く、する制御を介し、
前記回転速度を、前記温度差に応じて段階的、及び/又は、無段階に可変する手段とする構成とした、請求項1に記載のハウス用換気扇制御システム。
【請求項3】
大径の前記換気扇を運転時において、前記ハウス内の大量の空気を排出するとともに、前記ハウス内に大量の外気が一度、及び/又は、瞬時に流入すると、前記ハウス内の一部に急激な温度低下となるエリアが発生した状況下において、前記検知温度と前記設定温度との差に応じた前記回転速度に到達するまでの時間を長くし、冷たい外気を少しずつ取り入れ、急激な温度低下となることを防ぐ構成とした、請求項1に記載のハウス用換気扇制御システム。
【請求項4】
連棟ハウスにおいて、前記ハウス内の棟方向に、温度ムラ、温度差が発生し、及び/又は、作物の生育ムラ、生育の良否の状態が発生することに鑑み、前記ハウス内の任意の場所(平面、高さ)に温度センサを複数個設置し、前記検知温度を捉え、前記ハウス内の温度のバラツキを明確にするとともに、複数個の前記換気扇の内で、前記検知温度が高い側の前記換気扇の前記回転速度を上げる手段、又は前記循環扇の風向や羽根の回転速度を変える手段を利用し、前記ハウス内の温度ムラをなくす構成とした、請求項1に記載のハウス用換気扇制御システム。
【請求項5】
前記ハウス内に任意に設置した、前記循環扇は、吸入側から排気用換気扇に向かって、前記ハウス内の空気を順送、又は前記各循環扇の風向、及び/又は、俯角、首振りを変更可能とし、前記ハウス内の任意の場所(平面、高さ)に前記温度センサを複数個設置し、前記温度センサの設置場所の前記検知温度を捉え、前記ハウス内の温度のバラツキを明確にするとともに、前記循環扇の方向、及び/又は、俯角を調整して温度の低い部分に向くようにし、前記循環扇からの送風で、前記ハウス内の空気を攪拌、又は前記ハウス内の温度ムラ、及び/又は、温度差をなくし、前記ハウス内の温度の均一化を図る構成とした、請求項1に記載のハウス用換気扇制御システム。
【請求項6】
ハウス用換気扇制御システムにおけるコンピューターは、
前記制御部に、前記シャッタ、及び/又は、前記循環扇、及び/又は、前記換気扇の吐出空気量と、吐出速度、及び/又は、回転速度のH3値を登録する登録ステップと、
前記ハウス内に設置した前記センサによる値の取り込みに基づく情報を含む環境情報と、前記設定値との比較結果に従って決定される制御指示内容を含む、制御設定を保持する保持ステップと、
前記保持ステップに基づき、前記シャッタ、及び/又は、前記循環扇、及び/又は、前記換気扇の前記吐出空気量と、前記吐出速度、及び/又は、前記回転速度の設定値を登録する、設定登録ステップと、
を実行する、ハウス用換気扇制御の管理方法。
【請求項7】
ハウス用換気扇制御システムにおけるコンピューターは、
前記制御部に、前記シャッタ、及び/又は、前記循環扇、及び/又は、前記換気扇の吐出空気量と、吐出速度、及び/又は、回転速度の前記設定値を登録する登録手段と、
前記ハウス内に設置した前記センサの出力値に基づく情報を含む環境情報と、前記初期設定値との比較結果に従って決定される制御指示内容を含む、制御設定を保持する設定保持手段と、
前記保持ステップに基づき、前記シャッタ、及び/又は、前記循環扇、及び/又は、前記換気扇の前記吐出空気量と、前記吐出速度、及び/又は、前記回転速度の設定値を登録する、設定登録手段と、
して機能させる、ハウス用換気扇制御の管理プログラム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ハウス用換気扇制御システムと、ハウス用換気扇制御の管理方法と、そのプログラムに関する。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
ビニールハウス内の空気移動を促し、空気の澱みとハウス内の温度や、必要時、併せて湿度のムラを低減可能なハウス栽培用空調管理システムに関しては、次のような文献が見当たる。
【0003】
先ず、文献(1)は、特許第6667788号の発明の「ハウス栽培空調管理システム」である。この発明は、ビニールハウス後方壁近傍の中央部に送風機を設け、吸引口側を地面近傍に立ち下げ、吐出口側は略T字型継手の下端口に接続し、略T字型継手の水平方向の両端口を左右の送風管を繋ぐとともに、略T字型継手を円弧状に回転自在にし、送風管をビニールハウス後方壁近傍に立ち下げ、ビニールハウスの長手面両下端に敷設した吐出管にそれぞれ接続し、吐出管の対向面には適宜な間隔に、複数個の略コの字型で開閉自在な調整窓を設けた構造である。
【0004】
また、文献(2)は、特許第6438167号の発明の「植物栽培温室」である。この発明は、ビニールハウス内は、天井側の上部室と栽培室側の下部室の上下2室に区画し、下部室の側面に下部室の内外を連通させる通気部を設け、上部室にハウス外に排出する排気ファンを、下部室に通気部と連通する空所を隔て、囲い材を設置し、囲い材における下部室の側面に防虫ネットを張設し、空所に、細霧冷房装置を設け、上部室内の空気を排気ファンで強制排気しながら細霧冷房装置を作動させ、外気が囲い材、及び防虫ネットを通して空所内に導入し、導入外気を、空所内では細霧冷房装置により細霧冷房し、細霧冷房された空気は、下部室の通気部→下部室に入り→下部室内を冷房する構成である。
【0005】
更に、文献(3)は、実公昭46-28029号の考案は、1台の換気扇で室内空気の排出室外力空気の吸入、及び室内空気を循環せしめて温度を均一にすることを意図した多用途換気扇の構成である。
【0006】
文献(4)は、実公昭56-7786号の考案は、一方の妻面に設けたシャッタ(自動開閉吸気具)と、他方の妻面に設けた排気具とを介して、室内温度を強制循環により調整する構成である。
【0007】
文献(5)は、特許第5008961号の発明は、一方の妻面に設けたインレットシャッタと、他方の妻面に設けた排気用ファン、及び室内ファン・循環扇を介して、室内空気の換気・循環を図る構成である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
特許第6667788号公報
特許第6438167号公報
実公昭46-28029号公報
実公昭56-7786号公報
特許第5008961号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
もともと、ハウスは冬場の寒さによって栽培が不可能な農作物の栽培を可能なものにするために、外部からの流入が少ない密閉された構造になっている。
【0010】
このような構造によって、悪天候から作物を守ることが出来て、害虫の流入が少なく、農薬の使用量が少なくなり、農薬及び農薬散布にかかるコストを低減できる。
(【0011】以降は省略されています)

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