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公開番号2024067617
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-05-17
出願番号2022177829
出願日2022-11-07
発明の名称懸濁物の吸引体
出願人国立大学法人 琉球大学
代理人個人
主分類A01K 63/04 20060101AFI20240510BHJP(農業;林業;畜産;狩猟;捕獲;漁業)
要約【課題】本発明は、魚類等を飼育、養殖する水槽内の水を泡沫分離装置に送る際に水槽内に設置される、水中及び水面に浮遊する懸濁物を同時に回収する吸引体を提供することを課題とする。
【解決手段】本発明は、泡沫分離装置に接続する吸水管の先端に取り付けられる取付板と、取付板と、任意の間隔に保持した状態で重ね合わされる合わせ板と、からなり、取付板に、吸水管の先端に取り付けられる部分に開口部が形成されており、取付板と合わせ板の一部が、水面に没する高さに配置されることで、取付板と合わせ板の隙間から、水中及び水面に浮遊する懸濁物を同時に吸引できることを特徴とする。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
泡沫分離装置に接続する吸水管の先端に取り付けられる取付板と、
取付板と、任意の間隔に保持した状態で重ね合わされる合わせ板と、
取付板と合わせ板の間隔を保持するスペーサーと、
からなり、
取付板に、吸水管の先端に取り付けられる部分に開口部が形成されており、
取付板と合わせ板の一部が、水面に没する高さに配置されることで、
取付板と合わせ板の隙間から、水中及び水面に浮遊する懸濁物を同時に吸引できる
ことを特徴とする懸濁物の吸引体。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
泡沫分離装置に接続する吸水管の先端に取り付けられる取付板と、
取付板と、任意の間隔に保持した状態で重ね合わされる合わせ板と、
取付板と合わせ板の間隔を保持するスペーサーと、
からなり、
取付板に、吸水管の先端に取り付けられる部分に開口部が形成されており、
取付板と合わせ板の一部が、水面に没する高さに、水面に対して仰角または伏角をなした状態で配置されることで、
取付板と合わせ板の隙間から、水中及び水面に浮遊する懸濁物を同時に吸引できる
ことを特徴とする懸濁物の吸引体。
【請求項3】
泡沫分離装置に接続する吸水管の先端に取り付けられる取付板と、
取付板と、任意の間隔に保持した状態で重ね合わされる合わせ板と、
取付板と合わせ板の間隔を保持するスペーサーと、
からなり、
取付板に、吸水管の先端に取り付けられる部分に開口部が形成されており、
取付板の天端部及び底端部が、重ね合わされる合わせ板の天端部及び底端部よりも、それぞれ高い位置にあり、
取付板と合わせ板の一部が、水面に没する高さに、水面に対して仰角または伏角をなした状態で配置されることで、
取付板と合わせ板の隙間から、水中及び水面に浮遊する懸濁物を同時に吸引できる
ことを特徴とする懸濁物の吸引体。
【請求項4】
泡沫分離装置に接続する吸水管の先端に取り付けられる取付板と、
取付板と、任意の間隔に保持した状態で重ね合わされる2枚以上の合わせ板と、
取付板と合わせ板、合わせ板と合わせ板、のそれぞれの間隔を保持するスペーサーと、
からなり、
取付板に、吸水管の先端に取り付けられる部分に開口部が形成され、
合わせ板のうち、取付板から最も離れて重ね合わされる合わせ板を除いた全ての合わせ板に、取付板の開口部と重なる位置に開口部が形成されており、
取付板の天端部及び底端部が、重ね合わされる合わせ板の天端部及び底端部よりも、それぞれ高い位置にあり、
取付板と合わせ板の一部が、水面に没する高さに、水面に対して仰角または伏角をなした状態で配置されることで、
取付板と合わせ板の隙間から、水中及び水面に浮遊する懸濁物を同時に吸引できる
ことを特徴とする懸濁物の吸引体。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、魚類等を飼育、養殖する水槽内の水を泡沫分離装置に送る際に水槽内に設置される、水中及び水面に浮遊する懸濁物を同時に回収する吸引体に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
魚類等を飼育、養殖する水槽では、曝気の際に発生する気泡のほか、泡状の懸濁物が水面を浮遊する。
この泡状の懸濁物は、一般的には、水槽の水面高さの壁面部分に排水口を設けることで、排水と一緒にオーバーフローさせて経路外に排出することができる。
しかし、ゴムシートを敷設する構造の繊維強化プラスチック(FRP)などによる水槽では、水密を保つために、壁面部分に穴を開けることができない。
このような水槽では、水槽内から直接懸濁物を吸引して、水槽外に排出する必要がある。
【0003】
そこで、特許文献1には、曝気槽等の水面に浮遊する泡の層を吸引除去できる泡除去装置が開示されている。
この装置は、先端を閉鎖し、側面にスリットを設けた吸引管を、スリットの下端が曝気槽の水面に没する高さで上下方向に向けて送風機の吸引配管に接続し、水面に波立ちがあっても安定した吸引ができるように構成されており、吸引管の周りに連続した泡の層が形成されると、泡自体の付着力により、水面の広い範囲から泡の層を引き寄せて吸引することができる。
また、泡の層が、水生動物飼育用水の曝気によって生じる蛋白質浮滓のように、腐敗性の懸濁物を含む場合には、吸引配管の途中に泡分離器を設けて泡を除去し、送風機の汚染を防止することができる。
【0004】
しかし、魚類等を飼育、養殖する水槽の懸濁物は、水面に浮遊するだけでなく、水中にも多く存在するが、特に、水中の懸濁物は、主に、飼料の残査や魚類等の排泄物などの蛋白質を主成分とする老廃物であり、これを放置すると、アンモニア化して水が汚染され、病原性のバクテリア等が発生し易い環境になってしまうため、水面を浮遊する泡状の懸濁物だけでなく、水中に浮遊する懸濁物も回収しなければならない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2000-061460公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
そこで、本発明は、上記課題を解決するため、魚類等を飼育、養殖する水槽内の水を泡沫分離装置に送る際に水槽内に設置される、水中及び水面に浮遊する懸濁物を同時に回収する吸引体を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明にかかる懸濁物の吸引体は、
泡沫分離装置に接続する吸水管の先端に取り付けられる取付板と、
取付板と、任意の間隔に保持した状態で重ね合わされる合わせ板と、
取付板と合わせ板の間隔を保持するスペーサーと、
からなり、
取付板に、吸水管の先端に取り付けられる部分に開口部が形成されており、
取付板と合わせ板の一部が、水面に没する高さに配置されることで、
取付板と合わせ板の隙間から、水中及び水面に浮遊する懸濁物を同時に吸引できる
ことを特徴とする。
【0008】
取付板と合わせ板を、任意の間隔に保持した状態で重ね合わせることで、その隙間を通過できる大きさの懸濁物のみを吸引できる。
間隔は、任意に設定でき、例えば、5~10mm程度が望ましい。
吸引体を、一部が、水面に没する高さに配置させることで、水面と水中の両方から同時に懸濁物を吸引できる。
【0009】
本発明にかかる懸濁物の吸引体は、
泡沫分離装置に接続する吸水管の先端に取り付けられる取付板と、
取付板と、任意の間隔に保持した状態で重ね合わされる合わせ板と、
取付板と合わせ板の間隔を保持するスペーサーと、
からなり、
取付板に、吸水管の先端に取り付けられる部分に開口部が形成されており、
取付板と合わせ板の一部が、水面に没する高さに、水面に対して仰角または伏角をなした状態で配置されることで、
取付板と合わせ板の隙間から、水中及び水面に浮遊する懸濁物を同時に吸引できる
ことを特徴とする
【0010】
吸引体が、水面に対して仰角または伏角をなしていることで、懸濁物が吸引されやすくなる。
(【0011】以降は省略されています)

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