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公開番号2024095935
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-07-11
出願番号2023102913
出願日2023-06-23
発明の名称薬剤揮散具
出願人株式会社大阪製薬
代理人個人,個人
主分類A01M 1/20 20060101AFI20240704BHJP(農業;林業;畜産;狩猟;捕獲;漁業)
要約【課題】
蚊、蠅、虻などの害虫に対する防除効果や芳香効果などが大きく変動しないようにするために、内包される薬剤による本体容器や揮散フィルムへの膨潤を低減し薬剤の有効期間を視認しやくすることができる薬剤揮散具を提供することを目的とする。
【解決手段】
薬剤を含浸し、前記薬剤の揮散により視認可能となる標識部11を有する薬剤含浸体1と、厚みが200~5000μmであり、前記薬剤含浸体1を収容する本体容器2と、前記本体容器2の周縁に着止されて前記薬剤含浸体1を封じ、気化した前記薬剤を透過可能でありポリエチレン又はポリプロピレンから選ばれる少なくとも1種の樹脂から形成される揮散フィルム3を備え、前記本体容器2又は前記揮散フィルム3の少なくとも一方において、600nmの光の透過率が10%以上であり、800nmの光の透過率が30%以上である薬剤揮散具により解決することができた。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
薬剤を含浸し、前記薬剤の揮散により視認可能となる標識部を有する薬剤含浸体と、
厚みが200~5000μmであり、前記薬剤含浸体を収容する本体容器と、
前記本体容器の周縁に着止されて前記薬剤含浸体を封じ、気化した前記薬剤を透過可能でありポリエチレン又はポリプロピレンから選ばれる少なくとも1種の樹脂から形成される揮散フィルムを備え、
前記本体容器又は前記揮散フィルムの少なくとも一方において、600nmの光の透過率が10%以上であり、800nmの光の透過率が30%以上であることを特徴とする薬剤揮散具。
続きを表示(約 280 文字)【請求項2】
前記薬剤含浸体がシート状又は板状のいずれか一方であり、前記標識部が前記薬剤含浸体の少なくとも1つの面に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の薬剤揮散具。
【請求項3】
前記本体容器は、前記薬剤含浸体に近い内側層がポリエチレン又はポリプロピレンから選ばれる少なくとも1種の樹脂から形成され、前記内側層の外側にポリエチレンテレフタレート、ポリプロピレン、脂環式オレフィン共重合体、エチレン・ビニル共重合体から選ばれる少なくとも1種の樹脂から形成される層を有していることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の薬剤揮散具。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本件発明は、蚊、蠅、虻などの害虫を防除したり、心を落ち着かせリラックスさせたりするなどの薬剤を空気中に飛散、拡散させるように構成された薬剤揮散具に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
従来、容器に収容された揮発性の薬剤をその容器から徐々に放出して空気中に飛散、拡散させることにより、蚊、蠅、虻などの害虫を死滅、忌避させるなどして防除するための薬剤揮散具が知られている。
【0003】
例えば、特許文献1には、トランスフルトリン等の薬効成分とメタノール、エタノールなどのアルコールなどからなる薬剤と、その薬剤を収容するPETなどからなる容器と、直鎖状低密度ポリエチレンなどからなる揮散薬剤透過フィルムからなり、その揮散薬剤透過フィルムからその薬剤が徐々に揮散される薬剤収容具が開示されている。
【0004】
そして、特許文献2には、トランスフルトリンと液状イソパラフィン系炭化水素を含有する薬剤と、その薬剤を収容する透明性を有する樹脂製の容器と、低密度ポリエチレンなどからなる揮散フィルムからなり、その揮散フィルムからその薬剤が徐々に揮散される害虫防除具が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2014-94752号公報
特開2022-18358号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1の薬剤収容具や特許文献2の害虫防除具においては、内包される薬剤が液状であることから、薬剤と広い面積に亘って当接しているため薬剤に含有される溶剤により本体容器や揮散フィルムが膨潤するなどして揮散される薬剤の量がばらつくことで、害虫に対する防除効果や芳香効果などが変動するおそれがあり、さらには、液状の薬剤が減少していきほとんどなくなってきたときにすべて揮散したのか少し残っているのかを判別することが難しかった。
【0007】
そこで、本件発明では、蚊、蠅、虻などの害虫に対する防除効果や芳香効果などが大きく変動しないようにするために、内包される薬剤による本体容器や揮散フィルムへの膨潤を低減し薬剤の有効期間を視認しやくすることができる薬剤揮散具を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
〔1〕すなわち、本発明は、薬剤を含浸し、前記薬剤の揮散により視認可能となる標識部(11)を有する薬剤含浸体(1)と、厚みが200~5000μmであり、前記薬剤含浸体(1)を収容する本体容器(2)と、前記本体容器(2)の周縁に着止されて前記薬剤含浸体(1)を封じ、気化した前記薬剤を透過可能でありポリエチレン又はポリプロピレンから選ばれる少なくとも1種の樹脂から形成される揮散フィルム(3)を備え、前記本体容器(2)又は前記揮散フィルム(3)の少なくとも一方において、600nmの光の透過率が10%以上であり、800nmの光の透過率が30%以上であることを特徴とする薬剤揮散具である。
【0009】
〔2〕そして、前記薬剤含浸体(1)がシート状又は板状のいずれか一方であり、前記標識部(11)が前記薬剤含浸体(1)の少なくとも1つの面に形成されていることを特徴とする前記〔1〕に記載の薬剤揮散具である。
【0010】
〔3〕そして、前記本体容器(2)は、前記薬剤含浸体(1)に近い内側層(21)がポリエチレン又はポリプロピレンから選ばれる少なくとも1種の樹脂からから形成され、前記内側層の外側にポリエチレンテレフタレート、ポリプロピレン、脂環式オレフィン共重合体、エチレン・ビニル共重合体から選ばれる少なくとも1種の樹脂から形成される層を有していることを特徴とする前記〔1〕又は前記〔2〕に記載の薬剤揮散具である。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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