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公開番号2024059930
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-05-01
出願番号2024030992,2022176190
出願日2024-03-01,2019-02-01
発明の名称タンパク質二量体化を特徴解析するためのシステムおよび方法
出願人リジェネロン・ファーマシューティカルズ・インコーポレイテッド
代理人個人,個人,個人,個人,個人,個人,個人,個人,個人,個人,個人,個人
主分類G01N 33/68 20060101AFI20240423BHJP(測定;試験)
要約【課題】タンパク質のサブドメインレベルで、二量体化インターフェースを特徴解析するシステムおよび方法が提供される。
【解決手段】方法例は、タンパク質二量体サンプルをサブドメインへと消化する工程と、消化されたタンパク質サンプルを標識する工程と、標識された二量体サブドメイン断片および単量体サブドメイン断片を単離する工程と、標識されたサンプルにペプチドマッピングを行い、二量体断片が標識された部位、および二量体断片が標識されていない部位を決定する工程と、を含む。単量体分画よりも二量体分画で標識度の減少を示す領域は、二量体化インターフェースに関与している、または近接していると推定される。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
タンパク質医薬中の非共有結合性相互作用部位または二量体化インターフェースを特定するための方法であって、以下の工程を含む、方法:
ネイティブ条件下でタンパク質医薬の制限消化を行い、単量体と非共有結合性二量体とを含有するタンパク質医薬二量体サンプル混合物を形成させる、工程;
前記タンパク質医薬二量体サンプル混合物の前記二量体および前記単量体に、検出可能な修飾を導入して、修飾二量体および修飾単量体を生成する、工程;
ネイティブサイズ排除クロマトグラフィーを使用して前記修飾二量体および前記修飾単量体を、修飾二量体分画および修飾単量体分画へと分離させる、工程;
前記修飾二量体分画および前記修飾単量体分画を消化して、ペプチドサンプルを形成させる、工程;
液体クロマトグラフィー/質量分析(LC-MS)を使用して前記ペプチドサンプルを分離させ、前記ペプチドサンプルの質量分析データを取得する、工程;および
前記タンパク質医薬の各ペプチドおよび修飾ペプチドの質量を算出することにより、前記タンパク質医薬の公知の質量データと比較された前記ペプチドの前記質量分析データを使用して、前記ペプチドサンプル中の各ペプチドの修飾部位を決定する、工程。
続きを表示(約 780 文字)【請求項2】
ネイティブ制限消化条件が、ポリペプチド間のジスルフィド結合、および二量体間の非共有結合性相互作用を保持する、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記二量体および前記単量体が、迅速光化学酸化により修飾されて、前記二量体および前記単量体内に検出可能な酸化修飾を形成する、請求項1または2に記載の方法。
【請求項4】
前記タンパク質医薬が、抗体もしくはその抗原結合断片、組み換えタンパク質、融合タンパク質、またはそれらの組み合わせを含む、請求項1~3のいずれか1項に記載の方法。
【請求項5】
前記タンパク質医薬が抗体であり、前記混合物中の前記二量体が本質的に2つの相互作用するF(ab’)断片またはF(ab)断片からなる、請求項1~4のいずれか1項に記載の方法。
【請求項6】
前記タンパク質医薬が抗体であり、前記混合物中の前記単量体が本質的にF(ab)断片およびFc断片からなる、請求項1~5のいずれか1項に記載の方法。
【請求項7】
前記修飾が、アミノ酸側鎖の修飾である、請求項1~6のいずれか1項に記載の方法。
【請求項8】
前記抗体が、モノクローナル抗体、二特異性抗体、またはその抗原結合断片である、請求項4~7のいずれか1項に記載の方法。
【請求項9】
前記ネイティブサイズ排除クロマトグラフィーが、酢酸アンモニウムと重炭酸アンモニウムを含有する移動相を使用して実施される、請求項1~8のいずれか1項に記載の方法。
【請求項10】
前記消化されたタンパク質サンプルが、逆相液体クロマトグラフィーを用いて分離される、請求項1~9のいずれか1項に記載の方法。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、2018年2月2日に出願された米国仮特許出願第62/625,732号明細書、および2018年9月28日に出願された米国仮特許出願第62/738,051号明細書に対する優先権の利益を主張するものであり、両出願はその全体で参照により本明細書に援用される。
続きを表示(約 1,600 文字)【0002】
発明の分野
本発明は概して、タンパク質およびその断片中の非共有結合性相互作用を特徴解析するための分析的方法およびシステムを目的とする。
【背景技術】
【0003】
発明の背景
過去20年にわたり、モノクローナル抗体(mAb)を採用して広範な治療領域を標的とすることに成功している(Walsh G.,Nature biotechnology 2014;32:992-1000(非特許文献1);Lawrence S.Nature biotechnology 2007;25:380-2(非特許文献2))。タンパク質凝集は、モノクローナル抗体および他の治療用タンパク質の製造において未だ主要な懸念点である。有効性と免疫原性に影響を与える可能性があるために、凝集メカニズムを理解し、適切な制御戦略を実装して製品の質を保証できるようにすることが重要である。
【0004】
mAb分子中の二量体化インターフェースのマッピングは、mAb二量体のその複雑性と不均一性のために未だ困難な課題である。水素-重水素交換質量分析(HDX MS:hydrogen-deuterium exchange mass spectrometry)により、タンパク質-タンパク質の相互作用の解明には成功しているが、mAb二量体化インターフェースの解明にはほとんど至っておらず、恐らくこれはタンパク質側鎖の相互作用を検出する方法に限界があるためと思われる。
【0005】
ゆえに本発明の目的は、タンパク質の不均一な二量体化インターフェースをマッピングするためのシステムおよび方法を提供することである。
【0006】
本発明のもう1つの目的は、二量体化レベルが減少したタンパク質医薬を提供することである。
【0007】
本発明のさらにもう1つの目的は、二量体化が減少したタンパク質医薬を製造する方法を提供することである。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0008】
Walsh G.,Nature biotechnology 2014;32:992-1000
Lawrence S.Nature biotechnology 2007;25:380-2
【発明の概要】
【0009】
タンパク質のペプチド/残基のレベルで、タンパク質二量体化インターフェースを特徴解析するシステムおよび方法が提供される。方法の例としては、タンパク質二量体サンプルをサブドメインへと消化する工程と、消化されたタンパク質サンプル混合物を標識する工程と、標識された二量体サブドメイン断片および単量体サブドメイン断片を単離する工程と、標識されたサンプルにペプチドマッピングを行い、二量体中、および単量体中の標識度を決定および比較する工程と、を含む。単量体分画よりも二量体分画で標識度の減少を示す領域は、二量体化インターフェースに関与している、または近接していると推定される。
【0010】
1つの実施形態では、非共有結合性二量体が単離され、ペプチドマッピングにより分析されて、非共有結合性相互作用部位の場所が決定される。ペプチド/残基レベルで、非共有結合性二量体化インターフェースの場所を決定する別の実施形態では、富化mAb二量体サンプルが、F(ab)[またはF(ab’)]ホモ二量体、F(ab)[またはF(ab’)]単量体、およびFcの単量体の混合物へと消化され、標識実験が行われる。次いで分別、トリプシン消化、およびLC-MS分析が行われて、ペプチド/残基レベルでの標識度の定量と比較が行われた。本開示方法の工程の詳細は以下に提示される。
(【0011】以降は省略されています)

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