TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
10個以上の画像は省略されています。
公開番号2024062189
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-05-09
出願番号2022170029
出願日2022-10-24
発明の名称粉体検査装置
出願人ニプロ株式会社
代理人個人,個人
主分類G01N 33/00 20060101AFI20240430BHJP(測定;試験)
要約【課題】管体の内部空間を流れる粉体を検査する粉体検査装置において、簡易に一定量の粉体を測定できる手段を提供する。
【解決手段】粉体検査装置10は、粉体を貯留する貯留部11と、貯留部11と内部空間が連続する管体12と、管体12の内部空間20に位置するロータリーバルブ21と、管体12の内部空間20に位置するバタフライバルブ26と、管体12の内部空間20の分岐位置Pから分岐した分岐流路を区画する分岐管13と、分岐位置Pに位置する切替バルブ27と、管体12の内部空間20において粉体を測定する分光測定器17と、コントローラ19と、を備える。コントローラ19は、バタフライバルブ26を閉位置とし、ブラ部モータ24を駆動して回転軸28を予め定められた回転量だけ回転して停止し、分光測定器17により粉体を測定し、分光測定器17の測定結果に応じて、切替バルブ27を切り替え、バタフライバルブ26を開位置とする。
【選択図】図2

特許請求の範囲【請求項1】
粉体を貯留する貯留部と、
上記貯留部と内部空間が連続する管体と、
上記管体の内部空間に位置するロータリーバルブと、
上記管体の内部空間において上記ロータリーバルブよりも下流に位置しており、当該内部空間を開閉する開閉バルブと、
上記管体の内部空間において上記開閉バルブよりも下流の分岐位置から分岐した分岐流路を区画する分岐管と、
上記分岐位置に位置する切替バルブと、
上記管体の内部空間における上記ロータリーバルブと上記開閉バルブとの間において、粉体を測定する測定器と、
駆動源と、
コントローラと、を備えており、
上記ロータリーバルブは、上記駆動源から駆動伝達されて回転する回転軸と、上記回転軸から径方向へ延びており、周方向に間隔を空けて位置する複数の羽根板と、を備えており、
隣り合う上記羽根板と、上記管体の内部空間を区画する内面とは、粉体を貯留する室を区画しており、
上記コントローラは、
上記開閉バルブを閉位置とし、
上記駆動源を駆動して上記回転軸を予め定められた回転量だけ回転して停止し、
上記測定器により粉体を測定し、
上記測定器の測定結果に応じて、上記切替バルブを切り替え、
上記開閉バルブを開位置とする粉体検査装置。
続きを表示(約 490 文字)【請求項2】
上記管体の内部空間は、下向き下流側として上下方向に沿って延びる請求項1に記載の粉体検査装置。
【請求項3】
上記管体の内部空間であって上記ロータリーバルブの上流において粉体を検知する粉体センサを更に備えており、
上記コントローラは、粉体を検知したことを示す検知信号を上記粉体センサから受信したことを条件として、上記回転軸を予め定められた回転量だけ回転する請求項1または2に記載の粉体検査装置。
【請求項4】
上記切替バルブは、上記管体の内部空間に対して上記分岐流路を閉塞する第1位置と、上記分岐位置より上流の上記管体の内部空間と上記分岐流路とを連続する第2位置と、に移動可能であり、
上記コントローラは、
上記測定結果が予め定められた判定基準を満たすか否かを判定し、
上記測定結果が上記判定基準を満たすと判定したことに応じて上記切替バルブを上記第1位置とし、
上記測定結果が上記判定基準を満たさないと判定したことに応じて上記切替バルブを上記第2位置とする請求項1または2に記載の粉体検査装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、管体の内部空間を流通する粉体を検査する粉体検査装置に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
医薬品、特に経口固形製剤の製造においては、粉体の混合、造粒、乾燥、打錠などの工程がある。これら各工程をバッチ式で行うプロセスと、各工程を連続的に接続して行うプロセスとがある。各工程においては、工程後の中間生成物を検査することにより工程が正常に行えたかを判定する。例えば、錠剤の原材料である各種粉体の混合物は、分光測定器により品質が検査される。
【0003】
バッチ式で行うプロセスでは、各工程後に中間生成物の抜き取りを行い、品質の確認が行われるが、連続化して行うプロセスでは、機械的な制御により高頻度に品質を測定することで、品質不良を早い段階で防ぐことが可能になる。例えば、特許文献1には、連続式で行うプロセスにおいて、粉体を検査する手段が開示されている。特許文献1に記載された連続生産システムでは、検査室へ繋がる経路を通じて検査室に溜まった粉体が所定の高さに達したかをセンサにより検知して、所定の高さに達した後に検査室へ繋がる経路を閉鎖して検査を行い、検査後に粉体を排出してから検査室へ繋がる経路の閉鎖を解除する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特許第6578456号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
検査室には一定量の粉体が溜まることが望ましい。検査室に溜まる粉体の量が変動すると、検査室における粉体の密度や粉体中の空気量が変化することにより、センサによる測定値が影響を受けて精度が悪化するおそれがある。
【0006】
本発明は、前述された事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、管体の内部空間を流れる粉体を検査する粉体検査装置において、簡易に一定量の粉体を測定できる手段を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
(1) 本発明に係る粉体検査装置は、粉体を貯留する貯留部と、上記貯留部と内部空間が連続する管体と、上記管体の内部空間に位置するロータリーバルブと、上記管体の内部空間において上記ロータリーバルブよりも下流に位置しており、当該内部空間を開閉する開閉バルブと、上記管体の内部空間において上記開閉バルブよりも下流の分岐位置から分岐した分岐流路を区画する分岐管と、上記分岐位置に位置する切替バルブと、上記管体の内部空間における上記ロータリーバルブと上記開閉バルブとの間において、粉体を測定する測定器と、駆動源と、コントローラと、を備える。上記ロータリーバルブは、上記駆動源から駆動伝達されて回転する回転軸と、上記回転軸から径方向へ延びており、周方向に間隔を空けて位置する複数の羽根板と、を備える。隣り合う上記羽根板と、上記管体の内部空間を区画する内面とは、粉体を貯留する室を区画する。上記コントローラは、上記開閉バルブを閉位置とし、上記駆動源を駆動して上記回転軸を予め定められた回転量だけ回転して停止し、上記測定器により粉体を測定し、上記測定器の測定結果に応じて、上記切替バルブを切り替え、上記開閉バルブを開位置とする。
【0008】
ロータリーバルブの回転軸が予め定められた回転量だけ回転して停止することにより、閉位置の開閉バルブの上流に一定量の粉体が蓄積される。蓄積された一定量の粉体が測定器により測定されるので、測定器の測定結果が安定する。
【0009】
(2) 上記管体の内部空間は、下向き下流側として上下方向に沿って延びてもよい。
【0010】
重力によって、管体の内部空間を粉体が下向きへ流れる。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許