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公開番号
2024058699
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-04-30
出願番号
2022165952
出願日
2022-10-17
発明の名称
タンク
出願人
豊田合成株式会社
代理人
弁理士法人明成国際特許事務所
主分類
F01P
11/00 20060101AFI20240422BHJP(機械または機関一般;機関設備一般;蒸気機関)
要約
【課題】熱交換液の供給が容易な複数の室を有するタンクを提供する。
【解決手段】タンク(10)は、第1熱交換液(CL1)を収容する第1室(100)と、第2熱交換液(CL2)を収容する第2室(200)と、両者を隔てる隔壁(300)と、外部からの熱交換液(CL)を第1室(100)と第2室(200)に供給する受入部(400)と、受入部(400)を塞ぐ蓋部(500)と、を備える。隔壁(300)は、第1室(100)と第2室(200)を連通する連通路(310)を備える。タンク(10)は、蓋部(500)が受入部(400)を塞いでいるときに連通路(310)を封止し、塞いでいないときに連通路(310)を流通可能にする開閉部(600)を備える。連通路(310)は、第1室(100)と第2室(200)で想定されている最高液位(Lmax)の1/2よりも低い位置(P310)に設けられている。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
対象物の温度を制御するための熱交換液を貯留するタンクであって、
第1温度範囲内に第1対象物の温度を制御するための前記熱交換液である第1熱交換液を収容する第1室と、
前記第1温度範囲とは異なる第2温度範囲内に第2対象物の温度を制御するための前記熱交換液である第2熱交換液を収容する第2室と、
前記第1室と前記第2室とを隔てる隔壁と、
前記タンクの外部から供給される前記熱交換液を受け入れて、前記第1室と前記第2室との少なくとも一方に供給する受入部と、
前記受入部を塞ぐ蓋部と、を備え、
前記隔壁は、前記第1室と前記第2室とを連通させる連通路を備え、
前記タンクは、さらに、
前記蓋部が前記受入部を塞いでいるときに、前記連通路を封止し、前記蓋部が前記受入部を塞いでいないときに、前記連通路を流通可能にする開閉部を備え、
前記連通路は、前記隔壁において、前記第1室および前記第2室において想定されている前記熱交換液の最高液位の1/2よりも低い位置に設けられている、タンク。
続きを表示(約 2,100 文字)
【請求項2】
請求項1記載のタンクであって、
前記隔壁は、
前記受入部に接続されている円柱状の空間と、
前記円柱状の空間と前記第1室とを接続する第1開口と、
前記円柱状の空間と前記第2室とを接続する第2開口であって、前記円柱状の空間が伸びる方向について、前記第1開口とは異なる位置に配されている第2開口と、を有し、
前記連通路は、前記円柱状の空間のうち前記第1開口から前記第2開口に至る部位を含み、
前記開閉部は、
前記蓋部に接続されている棒状の部材であって、前記蓋部が前記受入部を塞いでいるときに、前記円柱状の空間内に位置する、竿部を備え、
前記竿部は、
前記円柱状の空間を画定する前記隔壁の内面と、前記竿部の外周と、の間を封止するOリングであって、前記蓋部が前記受入部を塞いでいるときに、前記円柱状の空間内において前記第1開口と前記第2開口との間に位置する部位に配されている、Oリングを有する、タンク。
【請求項3】
請求項1記載のタンクであって、
前記隔壁は、
前記受入部に接続されている円柱状の空間と、
前記円柱状の空間と前記第1室とを接続する第1開口と、
前記円柱状の空間と前記第2室とを接続する第2開口であって、前記円柱状の空間が伸びる方向について、前記第1開口とは異なる位置に配されている第2開口と、を有し、
前記連通路は、前記円柱状の空間のうち前記第1開口から前記第2開口に至る部位を含み、
前記開閉部は、
前記円柱状の空間内に一部が配されている棒状の部材である竿部と、
前記竿部の中心軸方向に沿って前記竿部に弾性力を加える弾性部材と、を備え、
前記竿部は、
前記円柱状の空間を画定する前記隔壁の内面と、前記竿部の外周と、の間を封止するシール部を有し、
前記蓋部が前記受入部を塞いでいるときに、前記蓋部によって前記弾性部材の弾性力に抗して押されて、前記円柱状の空間内において前記第1開口と前記第2開口との間に前記シール部が位置する第1位置に、位置し、
前記蓋部が前記受入部から外されたときに、前記弾性部材の弾性力によって前記受入部に向かう方向に押されて、前記円柱状の空間内において前記第1開口および前記第2開口の上に前記シール部が位置する第2位置に、位置するように構成されている、タンク。
【請求項4】
請求項3記載のタンクであって、
前記竿部は、一端から他端に至る貫通孔を有する、タンク。
【請求項5】
請求項1記載のタンクであって、
前記隔壁は、
前記受入部に接続されている柱状の空間と、
前記柱状の空間と前記第1室とを接続する第1開口と、
前記柱状の空間と前記第2室とを接続する第2開口と、を有し、
前記連通路は、前記柱状の空間のうち前記第1開口から前記第2開口に至る部位を含み、
前記柱状の空間は、
前記第1開口および前記第2開口と接続されている第1部分空間と、
前記第1部分空間と前記受入部を接続しており、前記柱状の空間が伸びる方向に沿って見たときに、前記第1部分空間を包含する断面形状を有する第2部分空間と、を有し、
前記開閉部は、
前記蓋部に接続されている棒状の部材であって、前記蓋部が前記受入部を塞いでいるときに、前記柱状の空間内に位置する、竿部と、
前記竿部に接続され、前記蓋部が前記受入部を塞いでいるときに、前記第1部分空間において前記第1開口と前記第2開口を塞ぐ弁体部と、を備える、タンク。
【請求項6】
請求項1から5のいずれか1項に記載のタンクであって、
前記隔壁の少なくとも一部は、
前記第1室の一部を画定する第1部材と、
前記第2室の一部を画定する第2部材と、
前記第1部材と前記第2部材との間に配され、前記第1部材および前記第2部材よりも熱伝導率が低い素材で構成される中間部材と、を備える、タンク。
【請求項7】
請求項1記載のタンクであって、
前記受入部は、
円筒状の外形を備え、
円筒の中心軸に沿って見たときに、前記受入部の内部空間のうち前記第1室と重なる領域の大きさと、前記受入部の前記内部空間のうち前記第2室と重なる領域の大きさと、が略同一となるように構成されている、タンク。
【請求項8】
請求項1記載のタンクであって、
前記第1温度範囲は、想定されている外気温よりも高い温度範囲を含み、
前記第2温度範囲は、前記第1温度範囲の上限よりも高い温度範囲を含み、
前記受入部は、
円筒状の外形を備え、
円筒の中心軸に沿って見たときに、前記受入部の内部空間のうち前記第1室と重なる領域の大きさが、前記受入部の内部空間のうち前記第2室と重なる領域の大きさよりも大きいように構成されている、タンク。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、熱交換液を貯留するタンクに関する。
続きを表示(約 1,600 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、複数系統の冷却水を貯留できるタンクが存在する。特許文献1のリザーブタンク装置は、タンク部と、供給部と、キャップと、切換機構と、を備える。
【0003】
供給部は、外部から供給される冷却水を、タンク部の内部に受け入れるための部分である。タンク部は、内部に第1空間および第2空間を有する。第1空間には、補機類を冷却するための冷却水が貯留される。第2空間には、エンジンを冷却するための冷却水が貯留される。第1空間と第2空間との間は、隔壁によって区画されている。
【0004】
隔壁には、円柱部が形成されている。円柱部は、供給部の直下の位置にある。円柱部の上端部には、内部空間が形成されている。円柱部の内部空間は、上方に開放されている。円柱部は、第1開口と第2開口とを有する。第1開口は、円柱部の内部空間と第1空間とを連通する。第2開口は、円柱部の内部空間と第2空間とを連通する。すなわち、第1空間と第2空間とは、円柱部の内部空間を介して連通している。このため、供給部から、上方に開放された内部空間を介して、第1空間および第2空間に対して冷却水を同時に供給できる。
【0005】
キャップは、供給部に取り付けられる蓋である。キャップは、円柱状の隔離部を有している。キャップが供給部に取り付けられているときには、隔離部は、隔壁の円柱部の内部空間に挿通されている。この状態においては、第1開口と第2開口は、隔離部を覆う弾性部材によって塞がれている。その結果、第1空間と第2空間は、隔離部によって隔てられる。
【0006】
切換機構は、隔壁の下部に設けられている。切換機構は、受入部とプラグとを有している。受入部は、プラグを受け入れるための内部空間を有する。受入部は、第1連通路と第2連通路とを有する。第1連通路は、受入部の内部空間と第1空間とを連通する。第2連通路は、受入部の内部空間と第2空間とを連通する。このため、第1空間と第2空間とは、切換機構の内部空間を介して連通し得る。受入部の内部空間内において、プラグがタンク部の外に向かって動かされ、その位置に配されると、切換機構は、第1連通路と第2連通路との間を塞がない状態となる。この状態において、供給部からの冷却水の供給が行われると、1回の注水で、第1空間と第2空間に冷却水を供給できる。
【0007】
受入部の内部空間内において、プラグがタンク部の内部に向かって動かされ、その位置に配されると、切換機構は、第1連通路と第2連通路との間を塞ぐ。冷却システムが動作しているときには、プラグは、タンク部の内部に向かって動かされ、第1連通路と第2連通路との間を塞ぐ。その結果、冷却システムが動作しているときには、第1空間と第2空間とは、切換機構によって隔てられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
特開2020-63686号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
特許文献1に記載されたリザーブタンク装置においては、タンク部の第1空間と第2空間に冷却水を供給する際には、タンク部の上部からキャップを取り外すだけでなく、タンク部の下部においてプラグを引き出す必要がある。このため、作業が繁雑である。また、冷却水の供給後、プラグを戻す作業を忘れて、第1空間と第2空間とが連通されたままとなるおそれもある。さらに、冷却水の流通を許容しまたは止めるための機構が2箇所に設けられているため、リザーブタンク装置内の冷却水が外部に漏れ出すリスクが高くなる。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本開示は、以下の形態として実現することが可能である。
(【0011】以降は省略されています)
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