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公開番号2024058585
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-25
出願番号2023141878
出願日2023-08-31
発明の名称スイッチング電源の動作モード制御方法、回路及びスイッチング電源
出願人ダイオーズ インコーポレイテッド
代理人個人,個人,個人
主分類H02M 3/28 20060101AFI20240418BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約【課題】出力電圧、負荷及び入力線電圧に基づいて、スイッチング電源が異なる動作モードに入ることを総合的に制御するスイッチング電源の動作モード制御方法、回路及びスイッチング電源を提供する。
【解決手段】方法は、出力電圧が第1の所定電圧閾値より小さく、かつ負荷が重負荷である場合は、スイッチング電源がCCM(連続導通モード)又はDCM(不連続導通モード)のモードで動作するよう制御することで、スイッチング電源に低出力電圧の需要がある場合に、QR(擬似共振モード)の制限によってスイッチング電源の動作周波数が低くなり、かつ、損壊しやすくなるという問題を回避し、出力電圧が第1の所定電圧閾値を下回らず、かつ、負荷が重負荷である場合は、入力線電圧に基づいて、スイッチング電源がCCMまたはDCM又はQRの中のいずれかのモードで動作するよう制御することで、スイッチング電源の動作効率を保証している。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
スイッチング電源の動作モード制御方法において、
前記スイッチング電源の出力電圧が第1の所定電圧閾値より小さいかどうかを判断し、
もし小さければ、前記スイッチング電源の負荷が所定の重負荷条件に合致する場合、前記スイッチング電源がCCMまたはDCMの動作モードに入るよう制御し、
もし小さくなければ、前記スイッチング電源の負荷が前記所定の重負荷条件に合致する場合、前記スイッチング電源の入力線電圧に基づいて、前記スイッチング電源がCCMまたはDCM、またはQRの動作モードに入るよう制御することを含むことを特徴とする、
スイッチング電源の動作モード制御方法。
続きを表示(約 3,200 文字)【請求項2】
前記スイッチング電源の出力電圧が第1の所定電圧閾値より小さいかどうかを判断した後、さらに、
もし小さければ、前記スイッチング電源の負荷が所定の軽負荷条件に合致する場合、前記スイッチング電源がDCMの動作モードに入るよう制御することを含むことを特徴とする、
請求項1に記載のスイッチング電源の動作モード制御方法。
【請求項3】
前記スイッチング電源の出力電圧が第1の所定電圧閾値より小さいかどうかを判断した後、さらに、
もし小さくなければ、前記スイッチング電源の負荷が所定の軽負荷条件に合致する場合、前記スイッチング電源がDCMの動作モードに入るよう制御することを含むことを特徴とする、
請求項1に記載のスイッチング電源の動作モード制御方法。
【請求項4】
前記スイッチング電源の入力線電圧に基づいて前記スイッチング電源がCCMまたはDCM、またはQRの動作モードに入るよう制御することが、
前記入力線電圧が第2の所定電圧閾値より大きい場合は、前記スイッチング電源が前記QRの動作モードに入るよう制御し、
前記入力線電圧が前記第2の所定電圧閾値を下回る場合は、前記スイッチング電源が前記CCMまたはDCMの動作モードに入るよう制御することを含むことを特徴とする、
請求項1~3のいずれかに記載のスイッチング電源の動作モード制御方法。
【請求項5】
前記スイッチング電源の入力線電圧に基づいて前記スイッチング電源がCCMまたはDCM、またはQRの動作モードに入るよう制御することが、
前記入力線電圧の全電圧範囲内で、前記スイッチング電源が前記QRの動作モードに入るよう制御することを含むことを特徴とする、
請求項1~3のいずれかに記載のスイッチング電源の動作モード制御方法。
【請求項6】
スイッチング電源の出力電圧が第1の所定電圧閾値より小さく、かつ前記スイッチング電源の負荷が所定の重負荷条件に合致する場合に第1クロック信号を生成し、前記出力電圧が前記第1の所定電圧閾値を下回らず、かつ前記負荷が前記所定の重負荷条件に合致する場合に前記スイッチング電源の入力線電圧に基づいて第2クロック信号を生成するためのモード制御モジュールと、
前記第1クロック信号に基づいて前記スイッチング電源のパワースイッチの状態を制御することで、前記スイッチング電源がCCMまたはDCMの動作モードに入るよう制御し、前記第2クロック信号に基づいて前記パワースイッチの状態を制御することで、前記スイッチング電源がCCMまたはDCM、またはQRの動作モードに入るよう制御するためのパワースイッチ制御モジュールと、を含むことを特徴とする、
スイッチング電源の動作モード制御回路。
【請求項7】
前記モード制御モジュールは、クロック出力セレクタと、第1クロックモジュールと、第2クロックモジュールとを含み、
前記第1クロックモジュールの出力端と前記第2クロックモジュールの出力端はそれぞれ前記クロック出力セレクタの第1クロック入力端及び第2クロック入力端と接続されており、前記クロック出力セレクタの出力端は前記モード制御モジュールの出力端であり、
前記第1クロックモジュールは前記第1クロック信号を生成するために用いられ、かつ前記第1クロック信号の周波数は前記負荷の大きさと正相関を呈しており、
前記第2クロックモジュールは、前記スイッチング電源の一次共振波形のボトム数が所定のボトム数閾値を下回る場合、前記一次共振波形に基づいて第2クロック信号を生成し、前記一次共振波形のボトム数が所定のボトム数閾値より大きい場合は、周波数と前記負荷の大きさとが正相関を呈する第2クロック信号を生成するために用いられ、
前記クロック出力セレクタは、前記出力電圧が前記第1の所定電圧閾値より小さく、かつ前記負荷が前記所定の重負荷条件に合致する場合に前記第1クロックモジュールが生成した第1クロック信号を出力し、前記出力電圧が前記第1の所定電圧閾値を下回らず、かつ前記負荷が前記所定の重負荷条件に合致する場合に前記第2クロック出力セレクタが出力した第2クロック信号を出力するために用いられることを特徴とする、
請求項6に記載のスイッチング電源の動作モード制御回路。
【請求項8】
前記第2クロックモジュールは、第2クロックサブモジュールと、ボトムロックモジュールと、第2クロック出力セレクタとを含み、
前記第2クロックサブモジュールの出力端と前記ボトムロックモジュールの出力端はそれぞれ前記第2クロック出力セレクタの第1入力端及び第2入力端と接続され、前記第2クロック出力セレクタの出力端は前記クロック出力セレクタの第2クロック入力端と接続されており、
前記第2クロックサブモジュールは、前記スイッチング電源の一次共振波形のボトム数が所定のボトム数閾値より大きい場合に第2クロックサブ信号を生成するために用いられ、前記第2クロックサブ信号の周波数と前記一次共振波形のボトム数は負相関を呈し、前記一次共振波形のボトム数と前記負荷の大きさは負相関を呈しており、
前記ボトムロックモジュールは、前記一次共振波形のボトム数が前記所定のボトム数閾値を上回らない場合に、前記一次共振波形が前記ボトム数分のボトム部分で展開するよう制御するために用いられ、かつ前記ボトム数分のボトム部分で展開する一次共振波形を第2クロックボトム信号としており、
前記第2クロック出力セレクタは、前記一次共振波形のボトム数が前記所定のボトム数閾値より大きい場合に、前記ボトムロックモジュールが生成した第2クロックボトム信号を前記第2クロック信号として前記クロック出力セレクタに出力し、前記一次共振波形のボトム数が前記所定のボトム数閾値を上回らない場合は、前記第2クロックサブモジュールが生成した第2クロックサブ信号を前記第2クロック信号として前記クロック出力セレクタに出力するために用いられることを特徴とする、
請求項7に記載のスイッチング電源の動作モード制御回路。
【請求項9】
前記パワースイッチ制御モジュールは、アンドゲートと、Dフリップフロップと、駆動回路とを含み、
前記アンドゲートの第1入力端及び前記Dフリップフロップのクロック信号入力端は、いずれも前記モード制御モジュールの出力端と接続され、前記Dフリップフロップの正相出力端は前記アンドゲートの第2入力端と接続されており、前記アンドゲートの出力端は前記駆動回路の入力端と接続され、前記駆動回路の出力端は前記パワースイッチ制御モジュールの出力端として前記パワースイッチの制御端と接続されており、
前記駆動回路が、前記アンドゲートの出力端が出力する信号を増幅して、前記パワースイッチの状態を制御するために用いられることを特徴とする、
請求項6に記載のスイッチング電源の動作モード制御回路。
【請求項10】
前記モード制御モジュールがさらに、前記スイッチング電源の出力電圧が前記第1の所定電圧閾値より小さく、かつ前記負荷が所定の軽負荷条件に合致する場合に第3クロック信号を生成するために用いられ、
前記パワースイッチ制御モジュールがさらに、前記第3クロック信号に基づいて前記パワースイッチの状態を制御することで、前記スイッチング電源がDCMの動作モードに入るよう制御するために用いられることを特徴とする、
請求項6に記載のスイッチング電源の動作モード制御回路。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本願は、2022年10月13日に中国特許局に提出された、出願番号202211253657.X、発明の名称「スイッチング電源の動作モード制御方法、回路及びスイッチング電源」の中国特許出願の優先権を請求しており、そのすべての内容は引用により本願に組み込まれている。
続きを表示(約 1,600 文字)【0002】
本発明はスイッチング電源制御分野に関し、特に広い出力範囲のスイッチング電源の動作モード制御方法、回路及びスイッチング電源に関する。
【背景技術】
【0003】
スイッチング電源は、その回路構造が簡単で、マルチ直流出力を高効率で提供できるという特徴から、幅広く応用されている。スイッチング電源の動作モードには、CCM(Continous Conduction Mode、連続導通モード)、DCM(Discontinous Conduction Mode、不連続導通モード)、QR(Quasi-Resonant、擬似共振モード)が含まれている。従来の技術では、スイッチング電源の後端に接続される負荷が重負荷で、かつ入力線電圧が高電圧である場合、スイッチング電源がQRモードで動作するよう制御される。しかし、スイッチング電源に広めの出力電圧需要がある場合、例えば低めの出力電圧需要がある場合には、QRモード自体の特性によりスイッチング電源の動作周波数が制限され、スイッチング電源内の変圧器の応力が増加し、磁気素子の飽和やスイッチング電源の損壊といった問題が発生しやすくなる。
【発明の概要】
【0004】
本発明の目的は、スイッチング電源の動作モード制御方法、回路及びスイッチング電源を提供することにあり、スイッチング電源の出力電圧、負荷及びスイッチング電源の入力線電圧に基づいて、スイッチング電源が異なる動作モードに入ることを総合的に制御することができる。
【0005】
上記の技術的課題を解決するために、本発明では、以下を含むスイッチング電源の動作モード制御方法を提供している。
【0006】
前記スイッチング電源の出力電圧が第1の所定電圧閾値より小さいかどうかを判断すること、
もし小さければ、前記スイッチング電源の負荷が所定の重負荷条件に合致する場合、前記スイッチング電源がCCMまたはDCMの動作モードに入るよう制御すること、
もし小さくなければ、前記スイッチング電源の負荷が前記所定の重負荷条件に合致する場合、前記スイッチング電源の入力線電圧に基づいて、前記スイッチング電源がCCMまたはDCM、またはQRの動作モードに入るよう制御すること。
【0007】
好適には、前記スイッチング電源の出力電圧が第1の所定電圧閾値より小さいかどうかを判断した後、さらに、
もし小さければ、前記スイッチング電源の負荷が所定の軽負荷条件に合致する場合、前記スイッチング電源がDCMの動作モードに入るよう制御することを含む。
【0008】
好適には、前記スイッチング電源の出力電圧が第1の所定電圧閾値より小さいかどうかを判断した後、さらに、
もし小さくなければ、前記スイッチング電源の負荷が所定の軽負荷条件に合致する場合、前記スイッチング電源がDCMの動作モードに入るよう制御することを含む。
【0009】
好適には、前記スイッチング電源の入力線電圧に基づいて、前記スイッチング電源がCCMまたはDCM、またはQRの動作モードに入るよう制御することは、
前記入力線電圧が第2の所定電圧閾値より大きい場合は、前記スイッチング電源が前記QRの動作モードに入るよう制御し、
前記入力線電圧が前記第2の所定電圧閾値を上回らない場合は、前記スイッチング電源が前記CCMまたはDCMの動作モードに入るよう制御することを含む。
【0010】
好適には、前記スイッチング電源の入力線電圧に基づいて前記スイッチング電源がCCMまたはDCM、またはQRの動作モードに入るよう制御することは、
前記入力線電圧の全電圧範囲内で、前記スイッチング電源が前記QRの動作モードに入るよう制御することを含む。
(【0011】以降は省略されています)

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