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公開番号2024067812
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-05-17
出願番号2022178156
出願日2022-11-07
発明の名称軸受の支持構造
出願人株式会社アイシン
代理人個人,個人
主分類H02K 5/16 20060101AFI20240510BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約【課題】好適に転がり軸受を介した振動の伝達を緩衝する。
【解決手段】アクチュエータ装置は、軸受固定部40としての収容凹部25と、この収容凹部25に固定される転がり軸受10との間に介在される周壁部41を有した弾性支持部材30を備える。また、弾性支持部材30の周壁部41を径方向に挟み込む軸受固定部40の周面及び転がり軸受10の周面のうち、その転がり軸受10の周面を構成する外輪22の外周面22sを第1周面S1とする。更に、その軸受固定部40の周面を構成する収容凹部25の内周面25sを第2周面S2とするとともに、この第2周面S2には、径方向に臨む先端面52sを有して周方向に延在する規制突部52が設けられる。そして、弾性支持部材30の周壁部41は、その第1周面S1及び第2周面S2に嵌合する厚肉部60と、その第1周面S1及び規制突部52の先端面52sに嵌合する薄肉部61と、を備えて構成される。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
軸受固定部と該軸受固定部に固定される転がり軸受との間に介在される周壁部を有した弾性支持部材を備えるとともに、
前記周壁部を径方向に挟み込む前記軸受固定部の周面及び前記転がり軸受の周面の一方側を第1周面とし、前記軸受固定部の周面及び前記転がり軸受の周面の他方側を第2周面として、
前記第2周面には、径方向に臨む先端面を有して周方向に延在する規制突部が設けられるとともに、
前記周壁部は、
前記第1周面及び前記第2周面に嵌合する厚肉部と、
前記第1周面及び前記規制突部の先端面に嵌合する薄肉部と、を備える
軸受の支持構造。
続きを表示(約 440 文字)【請求項2】
請求項1に記載の軸受の支持構造において、
前記周壁部は、前記薄肉部を軸方向に挟んで設けられた一対の前記厚肉部を備えるとともに、
前記両厚肉部が、前記規制突部を軸方向に挟んで該規制突部に嵌合する一対の規制面を形成すること、を特徴とする軸受の支持構造。
【請求項3】
請求項1又は請求項2に記載の軸受の支持構造において、
前記弾性支持部材は、前記転がり軸受に対して軸方向の予圧を付与可能に構成されたフランジ部を備えること、を特徴とする軸受の支持構造。
【請求項4】
請求項1又は請求項2に記載の軸受の支持構造において、
互いに離間した軸方向位置で回転軸を支持する一対の前記転がり軸受と、
前記各転がり軸受が固定される一対の前記軸受固定部と、
前記各軸受固定部と前記各転がり軸受との間に介在された一対の前記弾性支持部材と、
を備えること、を特徴とする軸受の支持構造。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、軸受の支持構造に関するものである。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
従来、弾性部材を用いた軸受の支持構造がある。例えば、特許文献1には、リング状の弾性部材を回転軸に嵌着するとともに、この弾性部材を、その回転軸と一体に回転する転がり軸受の内輪に対して軸方向から押し当てる構成が記載されている。そして、これにより、その弾性変形した弾性部材が転がり軸受の内輪に予圧を付与することで、この内輪のガタツキにより生ずる振動を緩衝することが可能となっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2006-311655号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、弾性部材を用いた軸受の支持構造においては、その弾力的な支持状態の適切な設定が重要となる。即ち、大きな弾性変形量を設定することで、その軸受を介した振動の伝達を効果的に緩衝することができる。ところが、その軸受に支持された回転体の変位もまた大きくなる。このため、その公差管理が難しいという問題がある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決する軸受の支持構造の各態様を記載する。
態様1の軸受の支持構造は、軸受固定部と該軸受固定部に固定される転がり軸受との間に介在される周壁部を有した弾性支持部材を備えるとともに、前記周壁部を径方向に挟み込む前記軸受固定部の周面及び前記転がり軸受の周面の一方側を第1周面とし、前記軸受固定部の周面及び前記転がり軸受の周面の他方側を第2周面として、前記第2周面には、径方向に臨む先端面を有して周方向に延在する規制突部が設けられるとともに、前記周壁部は、前記第1周面及び前記第2周面に嵌合する厚肉部と、前記第1周面及び前記規制突部の先端面に嵌合する薄肉部と、を備える。
【0006】
上記構成によれば、弾性支持部材の周壁部に設けられた薄肉部の厚みを管理することにより、この弾性支持部材を介して弾力的に支持された転がり軸受について、容易に、その径方向の最大変位量を規定することができる。その結果、その公差管理を容易化することができる。更に、この薄肉部よりも大きな厚みを有した厚肉部を備えることで、その弾性変形による高い減衰力を確保することができる。そして、これにより、好適に、その転がり軸受を介した振動の伝達を緩衝することができる。
【0007】
態様2の軸受の支持構造は、態様1に記載の軸受の支持構造において、前記周壁部は、前記薄肉部を軸方向に挟んで設けられた一対の前記厚肉部を備えるとともに、前記両厚肉部が、前記規制突部を軸方向に挟んで該規制突部に嵌合する一対の規制面を形成する。
【0008】
上記構成によれば、その軸受固定部に対する弾性支持部材の軸方向変位を規制することができる。更に、その弾性支持部材を介して軸受固定部に固定された転がり軸受の傾動を抑制することができる。そして、これにより、安定的に、その弾性支持部材を介して転がり軸受を弾力的に支持することができる。
【0009】
態様3の軸受の支持構造は、態様1又は態様2に記載の軸受の支持構造において、前記弾性支持部材は、前記転がり軸受に対して軸方向の予圧を付与可能に構成されたフランジ部を備える。
【0010】
上記構成によれば、弾性支持部材の弾性力を利用することにより、簡素な構成にて、容易に、適切な予圧を転がり軸受に付与することができる。そして、これにより、安定的に、その弾性支持部材を介して転がり軸受を弾力的に支持することができる。
(【0011】以降は省略されています)

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