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公開番号2024058081
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-25
出願番号2022165222
出願日2022-10-14
発明の名称医用画像処理装置、医用画像処理方法、及びプログラム
出願人キヤノンメディカルシステムズ株式会社
代理人弁理士法人志賀国際特許事務所
主分類A61B 6/03 20060101AFI20240418BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】動脈から分岐する血管の支配領域を可視化することが可能な医用画像処理装置、医用画像処理方法、及びプログラムを提供する。
【解決手段】実施形態の医用画像処理装置は、取得部と、検出部と、特定部と、表示制御部とをもつ。前記取得部は、少なくとも動脈がイメージングされた医用画像を取得する。前記検出部は、前記医用画像に基づいて、前記動脈の分岐点を検出する。前記特定部は、前記医用画像上において、前記分岐点よりも下流側の前記動脈によって影響が及ぼされる支配領域を特定する。前記表示制御部は、前記支配領域をディスプレイに表示させる。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
少なくとも動脈がイメージングされた医用画像を取得する取得部と、
前記医用画像に基づいて、前記動脈の分岐点を検出する検出部と、
前記医用画像上において、前記分岐点よりも下流側の前記動脈の支配領域を特定する特定部と、
前記支配領域をディスプレイに表示させる表示制御部と、
を備える医用画像処理装置。
続きを表示(約 1,200 文字)【請求項2】
前記医用画像上における前記動脈の一部を関心血管として設定する設定部を更に備え、
前記特定部は、前記関心血管に基づいて前記支配領域を特定する、
請求項1に記載の医用画像処理装置。
【請求項3】
前記設定部は、前記分岐点において分岐する各血管に対してシード点を設定し、
前記特定部は、前記関心血管上の前記シード点及び前記関心血管の下流の前記シード点とに基づいて前記支配領域を特定する、
請求項2に記載の医用画像処理装置。
【請求項4】
前記医用画像上において関心領域を設定する設定部を更に備え、
前記特定部は、前記関心領域に基づいて前記支配領域を特定する、
請求項1に記載の医用画像処理装置。
【請求項5】
前記設定部は、前記分岐点において分岐する各血管に対してシード点を設定し、
前記特定部は、前記関心領域上の前記シード点及び前記関心血管の上流の前記シード点とに基づいて前記支配領域を特定する、
請求項4に記載の医用画像処理装置。
【請求項6】
前記検出部は、互いに隣接する第1の分岐点と第2の分岐点とを検出し、
前記特定部は、前記第1の分岐点と前記第2の分岐点との間の領域を前記支配領域として特定する、
請求項1又は2に記載の医用画像処理装置。
【請求項7】
前記動脈は、脳の動脈であり、
前記特定部は、ウィリス動脈輪よりも下流であり、且つ前記分岐点よりも下流側の前記動脈の支配領域を特定する、
請求項1又は2に記載の医用画像処理装置。
【請求項8】
前記医用画像に基づいて、前記動脈に注入された造影剤の遅延時間を画素値とした造影遅延時間マップを生成する生成部を更に備え、
前記特定部は、領域拡張法を用いて、前記造影遅延時間マップ上において前記動脈の支配領域を特定する、
請求項1又は2に記載の医用画像処理装置。
【請求項9】
コンピュータを用いて実行する医用画像処理方法であって、
少なくとも動脈がイメージングされた医用画像を取得すること、
前記医用画像に基づいて、前記動脈の分岐点を検出すること、
前記医用画像上において、前記分岐点よりも下流側の前記動脈の支配領域を特定すること、
前記支配領域をディスプレイに表示させること、
を含む医用画像処理方法。
【請求項10】
コンピュータに実行させるためのプログラムであって、
少なくとも動脈がイメージングされた医用画像を取得すること、
前記医用画像に基づいて、前記動脈の分岐点を検出すること、
前記医用画像上において、前記分岐点よりも下流側の前記動脈の支配領域を特定すること、
前記支配領域をディスプレイに表示させること、
を含むプログラム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本明細書及び図面に開示の実施形態は、医用画像処理装置、医用画像処理方法、及びプログラムに関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
動脈血管の血流が灌流して栄養する領域を、各動脈血管の血管支配領域という。河川地図において分水界で各河川の流域を色分けして表すように、各血管支配領域を色分けして描いたものを血管支配領域マップという。
【0003】
脳の血管は、主に6つの大脳動脈(左右の前大脳動脈、中大脳動脈、後大脳動脈)で構成されている。Vascular Territory Mapping(VTM)は、多時相の造影CT画像を入力として、6つの大脳動脈の血管支配領域マップを推定する画像処理技術である。具体的には、各大脳動脈の起始部に位置する画素をシード点として、領域拡張法を造影遅延時間画像に適用して、6領域に塗り分けられた血管支配領域マップを生成する。
【0004】
VTMを用いることで、脳梗塞の血管閉塞による血管支配領域の縮小や、閉塞していない大脳動脈の血管支配領域の拡大を確認することができる。これは、脳梗塞の重症度や治療適応を判断材料となり得る。
【0005】
しかしながら、従来の技術では、大脳動脈から分岐する血管の支配領域を特定することができておらず、その結果、分岐血管の支配領域をユーザに確認させることができていなかった。また、このような課題は、脳に限られず、動脈が分布するあらゆる部位(例えば心臓、肺、肝臓、腎臓、小腸など)についても共通するところである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2018-138124号公報
国際公開第2017/043150号
【非特許文献】
【0007】
Ryota Matsubara, Andrew Bivard, Mark Parsons, Naotaka Sakashit, Automatic whole brain vascular territory mapping, 2020 42nd Annual International Conference of the IEEE Engineering in Medicine & Biology Society (EMBC) doi: 10.1109/EMBC44109.2020.9175261.
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本明細書及び図面に開示の実施形態が解決しようとする課題は、動脈から分岐する血管の支配領域を可視化することである。ただし、本明細書及び図面に開示の実施形態により解決しようとする課題は上記課題に限られない。後述する実施形態に示す各構成による各効果に対応する課題を他の課題として位置づけることもできる。
【課題を解決するための手段】
【0009】
実施形態の医用画像処理装置は、取得部と、検出部と、特定部と、表示制御部とをもつ。前記取得部は、少なくとも動脈がイメージングされた医用画像を取得する。前記検出部は、前記医用画像に基づいて、前記動脈の分岐点を検出する。前記特定部は、前記医用画像上において、前記分岐点よりも下流側の前記動脈によって影響が及ぼされる支配領域を特定する。前記表示制御部は、前記支配領域をディスプレイに表示させる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
第1実施形態における医用画像処理装置100の構成例を表す図。
第1実施形態に係る処理回路120の一連の処理の流れを表すフローチャート。
多時相造影CT画像IMG1から造影遅延時間マップMP1を生成するまでの一連の流れを模式的に表す図。
抽象化された動脈の一例を表す図。
動脈分岐点リストLTの一例を表す図。
多時相造影CT画像IMG1から動脈分岐点リストLTを生成するまでの一連の流れを模式的に表す図。
血管支配領域マップMP2の一例を表す図。
血管支配領域マップMP2の他の例を表す図。
第2実施形態に係る処理回路120の一連の処理の流れを表すフローチャート。
第3実施形態に係る処理回路120の一連の処理の流れを表すフローチャート。
多時相造影CT画像IMG1から血管支配領域マップMP2を生成するまでの一連の流れを模式的に表す図。
第4実施形態に係る処理回路120の一連の処理の流れを表すフローチャート。
シード点Sがない抽象化された動脈の一例を表す図。
シード点Sがない動脈分岐点リストLTの一例を表す図。
分岐点間領域の特定方法を説明するための図。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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