TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2024057753
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-25
出願番号2022164620
出願日2022-10-13
発明の名称活性エネルギー線硬化性組成物、硬化物、及び積層体
出願人DIC株式会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類C08F 292/00 20060101AFI20240418BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】低粘度で高い屈折率性能、及び優れた金型離型性を有する活性エネルギー線硬化性組成物、硬化物、及び積層体を提供する。
【解決手段】表面処理された無機ナノ粒子(A)と、(メタ)アクリレート化合物(B)と、光重合開始剤(C)とを含有する活性エネルギー線硬化性組成物であって、(B)は式(I)で表される化合物(B1)を含有し、(A)の含有量が、(A)と(B)の合計中に60~80質量%の範囲であり、(B1)の含有量が、(A)と(B)の合計中に15~40質量%の範囲である活性エネルギー線硬化型組成物を用いる。
<com:Image com:imageContentCategory="Drawing"> <com:ImageFormatCategory>TIFF</com:ImageFormatCategory> <com:FileName>2024057753000007.tif</com:FileName> <com:HeightMeasure com:measureUnitCode="Mm">27</com:HeightMeasure> <com:WidthMeasure com:measureUnitCode="Mm">70</com:WidthMeasure> </com:Image>
(前記式(I)中、R1はフェニル基を表し、R2は水素又はメチル基を表す。)
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
無機ナノ粒子(A)と、(メタ)アクリレート化合物(B)と、光重合開始剤(C)とを含有する活性エネルギー線硬化性組成物であって、
前記(メタ)アクリレート化合物(B)は下記式(I)で表される化合物(B1)を含有し、
前記無機ナノ粒子(A)の含有量が、前記無機ナノ粒子(A)と前記(メタ)アクリレート化合物(B)の合計中に60~80質量%の範囲であり、
前記化合物(B1)の含有量が、前記無機ナノ粒子(A)と前記(メタ)アクリレート化合物(B)の合計中に15~40質量%の範囲である活性エネルギー線硬化型組成物。
TIFF
2024057753000005.tif
27
70
(前記式(I)中、R

はフェニル基を表し、R

は水素又はメチル基を表す。)
続きを表示(約 690 文字)【請求項2】
前記(メタ)アクリレート化合物(B)が下記式(II)で表される化合物(B2)を含有する請求項1記載の活性エネルギー線硬化型組成物。
TIFF
2024057753000006.tif
32
101
(前記式(II)中、R

は水素又はメチル基を表し、同一分子中のR

は互いに同じでも異なっていても構わない。)
【請求項3】
前記無機ナノ粒子(A)が酸化ジルコニウム、酸化ケイ素、酸化アルミニウム及び酸化チタンからなる群より選ばれる1種以上である、請求項1記載の活性エネルギー線硬化性組成物
【請求項4】
前記無機ナノ粒子(A)が、表面処理剤によって表面処理されており、前記表面処理剤が、シランカップリング剤とリン酸エステル化合物とを含む表面処理剤により処理されている、請求項1記載の活性エネルギー線硬化性組成物。
【請求項5】
請求項1~4のいずれか一項に記載の活性エネルギー線硬化性組成物の硬化反応物である硬化物。
【請求項6】
25℃、厚み50μmにおけるD65光源のヘイズ値が1%未満であり、波長380nmの透過率が60%未満であり、更に屈折率(589nm)が1.68以上である請求項5記載の硬化物。
【請求項7】
ガラス転移温度が20~50℃の範囲である請求項5記載の硬化物。
【請求項8】
基材と、基材の少なくとも一面に請求項5記載の硬化物からなる硬化塗膜を有する積層体。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、活性エネルギー線硬化性組成物、硬化物、及び積層体に関する。
続きを表示(約 2,500 文字)【背景技術】
【0002】
近年、各種ディスプレイ装置(液晶ディスプレイやプラズマディスプレイ等)、各種プロジェクタ装置(OHP(Overhead projector)、液晶プロジェクタ等)、光ファイバー通信装置(光導波路、光増幅器等)、カメラやビデオ等の撮影装置等の急速な発展に伴い、それらに用いる光学部材についても、新しい機能を有するものや、より高品質のものに対する需要が高まっている。光学部材として、例えば、レンズ、プリズム、プリズムシート、パネル(板状成形体)、フィルム、光導波路(フィルム状やファイバー状等)、光ディスク、LEDの封止剤等が挙げられる。これら光学部材の材料として、大量生産が可能であり、加工性にも優れることから、樹脂硬化物が用いられるようになってきている。
【0003】
光学部材向けの樹脂硬化物は、各種用途に合わせた特性が求められる。例えば、アッベ数が低く、かつ部分分散比が高いとともに光安定性の高い硬化物を形成可能な組成物として、キノキサリン環を有するモノマーを含有する組成物が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
また特許文献2には、離型性、型再現性、密着性、復元性に優れ、且つ高い屈折率を有する硬化物を形成可能な組成物として、特定の粒度分布を有する金属ナノ粒子とモノマーを含有する組成物が開示されている。しかしその屈折率は1.6程度にとどまっている。
【0005】
硬化物の屈折率は、組成物に金属ナノ粒子を大量に配合すれば大幅に向上する一方、粘度が向上し加工性が劣り、透明性が低下する等他の不具合が発生する。
そこで、高い屈折率を有しつつ、透明性に優れる硬化物を形成可能な組成物の実現は困難であった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2022-3056号公報
特開2013-249439号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明が解決しようとする課題は、高い屈折率性能、及び透明性に優れた硬化物を形成可能な活性エネルギー線硬化性組成物、硬化物、及び積層体を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者らは上記課題を解決するため鋭意検討を行った結果、
無機ナノ粒子(A)と、特定の構造を有する化合物(B1)を含有する(メタ)アクリレート化合物(B)と、光重合開始剤(C)とを含有し、無機ナノ粒子(A)の含有量が、無機ナノ粒子(A)と前記(メタ)アクリレート化合物(B)の合計中に60~80質量%の範囲であり、化合物(B1)の含有量が、前記無機ナノ粒子(A)と前記(メタ)アクリレート化合物(B)の合計中に15~40質量%の範囲である活性エネルギー線硬化型組成物において上記課題を解決できることを見出し、本発明を完成させた。
【0009】
すなわち、本発明は、以下の発明を提供するものである。
[1]無機ナノ粒子(A)と、(メタ)アクリレート化合物(B)と、光重合開始剤(C)とを含有する活性エネルギー線硬化性組成物であって、
前記(メタ)アクリレート化合物(B)は下記式(I)で表される化合物(B1)を含有し、
前記無機ナノ粒子(A)の含有量が、前記無機ナノ粒子(A)と前記(メタ)アクリレート化合物(B)の合計中に60~80質量%の範囲であり、
前記化合物(B1)の含有量が、前記無機ナノ粒子(A)と前記(メタ)アクリレート化合物(B)の合計中に15~40質量%の範囲である活性エネルギー線硬化型組成物。
TIFF
2024057753000001.tif
27
70
(前記式(I)中、R

はフェニル基を表し、R

は水素又はメチル基を表す。)
[2]前記(メタ)アクリレート化合物(B)が下記式(II)で表される化合物(B2)を含有する[1]の活性エネルギー線硬化型組成物。
TIFF
2024057753000002.tif
32
101
(前記式(II)中、R

は水素又はメチル基を表し、同一分子中のR

は互いに同じでも異なっていても構わない。)
[3]前記無機ナノ粒子(A)が酸化ジルコニウム、酸化ケイ素、酸化アルミニウム及び酸化チタンからなる群より選ばれる1種以上である、[1]又は[2]の活性エネルギー線硬化性組成物
[4]前記無機ナノ粒子(A)が、表面処理剤によって表面処理されており、前記表面処理剤が、シランカップリング剤とリン酸エステル化合物とを含む表面処理剤により処理されている、[1]~[3]のいずれかの活性エネルギー線硬化性組成物。
[5][1]~[4]のいずれかの活性エネルギー線硬化性組成物の硬化反応物である硬化物。
[6]25℃、厚み50μmにおけるD65光源のヘイズ値が1%未満であり、波長380nmの透過率が60%未満であり、更に屈折率(589nm)が1.68以上である[5]の硬化物。
[7]ガラス転移温度が20~50℃の範囲である[5]又は[6]の硬化物。
[8]基材と、基材の少なくとも一面に[5]~[7]のいずれかの硬化物からなる硬化塗膜を有する積層体。
【発明の効果】
【0010】
本発明の活性エネルギー線硬化性組成物は、高い屈折率性能、及び透明性に優れた硬化物を形成できることから、レンズ、プリズム、プリズムシート、パネル(板状成形体)、フィルム、光導波路(フィルム状やファイバー状等)、光ディスク、LEDの封止剤等の光学部材に好適に用いることができる。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

東ソー株式会社
ゴム組成物
3日前
三菱ケミカル株式会社
積層体
1か月前
株式会社ナリス化粧品
構造体
10日前
三菱ケミカル株式会社
樹脂組成物
1か月前
東ソー株式会社
ソールゴム用改質剤
3日前
株式会社松風
光硬化性組成物
1か月前
東レ株式会社
ポリアミド樹脂組成物
1か月前
AGC株式会社
水性分散液
1か月前
アイカ工業株式会社
ホットメルト組成物
24日前
三菱ケミカル株式会社
成形体
3日前
ユニチカ株式会社
多孔質ポリアミドイミド
1か月前
松本油脂製薬株式会社
樹脂粒子及びその用途
24日前
松本油脂製薬株式会社
樹脂粒子及びその用途
18日前
東レ株式会社
ポリエステル組成物の製造方法
25日前
株式会社日本製鋼所
プリプレグ製造装置
1か月前
東レ株式会社
二軸配向ポリプロピレンフィルム
1か月前
東レ株式会社
二軸配向ポリオレフィンフィルム
1か月前
日本ユピカ株式会社
成形材
27日前
株式会社コバヤシ
成形体及びその製造方法
1か月前
東ソー株式会社
両親媒性ポリマー溶液の調液方法
17日前
東ソー株式会社
廃プラスチックのリサイクル方法
1か月前
東京応化工業株式会社
感光性組成物
3日前
松本油脂製薬株式会社
ポリマー粒子及びその用途
24日前
三菱ケミカル株式会社
フィルム
19日前
東京応化工業株式会社
熱硬化性組成物
5日前
株式会社カネカ
樹脂組成物、成形体およびフィルム
1か月前
アキレス株式会社
農業用塩化ビニル系樹脂フィルム
24日前
東京応化工業株式会社
熱硬化性組成物
5日前
住友電気工業株式会社
樹脂成形体
1か月前
東レ株式会社
プリプレグおよび炭素繊維強化複合材料
24日前
株式会社レゾナック
ポリマー
25日前
東ソー株式会社
ポリエチレン系熱分解ワックスの製造方法
1か月前
セイコーエプソン株式会社
成形用材料
27日前
セイコーエプソン株式会社
成形用材料
27日前
株式会社ミライ化成
再生補強繊維の製造方法
9日前
横浜ゴム株式会社
タイヤ用ゴム組成物およびタイヤ
1か月前
続きを見る