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公開番号2024055770
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-18
出願番号2023137985
出願日2023-08-28
発明の名称下水道管の外部水浸入部の補修工法及び補修装置
出願人株式会社川瀬工務店
代理人弁理士法人友野国際特許事務所
主分類E03F 7/00 20060101AFI20240411BHJP(上水;下水)
要約【課題】下水道管の外部水浸入部に止水材を充填し弾性シール状態を得るとともに管内面の外部水浸入部の周辺部についても弾性シール状態を得ること。
【解決手段】走行ロボットを下水道の本管内に走行させカメラで本管、現在使用中の取付管および廃棄取付管に外部水浸入部の存在、状況、位置等を調査確認する調査確認ステップS1を行い、外部水浸入部がある場合に、走行ロボットに備えた止水材充填装置を用いて止水材を外部水浸入部に充填する止水材充填ステップS4を行い、止水材の前記外部水浸入部への充填は、止水材が本管および廃棄取付管にひび割れ部や破損孔に充満状態に充填するだけでなく、管内面のひび割れ部や破損孔を周辺部を被覆するように充填する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
走行体を下水道の本管内に走行させ前記走行体に備えた撮像機構により前記下水道の本管、取付管、廃棄取付管の少なくともいずれかにおけるひび割れ部または破損孔である外部水浸入部の位置を含む現在映像を撮像し、地上側のモニターにより外部水浸入部の存在の有無を確認する調査確認ステップと、
前記外部水浸入部がある場合に、記走行体または別の走行体に備えた止水材充填装置を用いて止水材を管内面側より前記外部水浸入部を占めて充満状態に充填するだけでなく管外面に沿って広がるように充填するとともに管内面の前記外部水浸入部の周辺部を被覆するように充填する止水材充填ステップとを含む
ことを特徴とする下水道管の外部水浸入部の補修工法。
続きを表示(約 1,600 文字)【請求項2】
前記止水材充填ステップにおいて、前記外部水浸入部が前記止水材の前記外部水浸入部への充填が前記本管の外面に及ばない恐れがあるひび割れである場合に、前記止水材充填ステップに先行して、前記走行体に備えたドリルにより前記外部水浸入部に管内面より管外面に到達する止水材流動孔を穿孔する止水材流動孔形成ステップを設ける
ことを特徴とする請求項1に記載の下水道管の外部水浸入部の補修工法。
【請求項3】
冷却水がドリル中心孔を通り先端より流出するように構成された前記ドリルを用いて前記止水材流動孔形成ステップを行う
ことを特徴とする請求項2に記載の下水道管の外部水浸入部の補修工法。
【請求項4】
前記調査確認ステップにおいて、前記本管、前記取付管および前記廃棄取付管に補修対象の外部水浸入部が存在するか否かの判断をアルゴリズムにより行うものであって、
前記モニターに前記撮像機構により撮像した現在映像と、前記現在映像に並べて現在映像比較できるようにデータベースに記憶されている過去映像とを映し、両現在映像の近似性に基づいて前記現在映像が、外部水浸入量の多、中、少、無しの水量把握を通じて補修の要・不要を判断するとともに、前記現在映像により外部水浸入部の発生位置、大きさ、形状の状況把握による補修規模、補修方法を選択する
ことを特徴とする請求項1に記載の下水道管の外部水浸入部の補修工法。
【請求項5】
前記調査確認ステップにおいて、前記本管、前記取付管および前記廃棄取付管に補修対象の外部水浸入部が存在するか否かの判断をAIにより行うものであって、
前記モニターに前記撮像機構により撮像した現在映像と、前記現在映像に並べて現在映像比較できるようにデータベースに記憶されている過去映像とを映し、前記モニターに備える演算部により前記現在映像の水流・水量と前記過去映像の水流・水量との近似性を数量比較し外部水浸入量の多、中、少、無しの水量把握を通じて補修の要・不要を判断する
ことを特徴とする請求項1に記載の下水道管の外部水浸入部の補修工法。
【請求項6】
前記止水材充填ステップは、前記外部水浸入部が前記取付管または前記廃棄取付管の管口部から離れた位置に存在する場合には、止水材充填圧力に抗し得る剛性を有するゴムからなる放置バルーンを膨らませた状態で前記取付管または前記廃棄取付管の上部に入れて閉塞し、前記取付管または前記廃棄取付管の管口部から前記放置バルーンまでの空間に前記止水材を充填する
ことを特徴とする請求項1に記載の下水道管の外部水浸入部の補修工法。
【請求項7】
前記止水材の充填箇所の管表面に堆積土砂、ヌメリを含む密着阻害物がある場合に、前記密着阻害物をジェット水流により除去する洗浄ステップを、前記止水材充填ステップに先行して行う
ことを特徴とする請求項1に記載の下水道管の外部水浸入部の補修工法。
【請求項8】
前記管内面の前記外部水浸入部を含む周囲を所要肉厚の前記止水材で遮蔽するよう前記止水材を充填形成するための型枠を設置する型枠設置ステップを、前記止水材充填ステップに先行し設ける
ことを特徴とする請求項1に記載の下水道管の外部水浸入部の補修工法。
【請求項9】
前記管内面の前記型枠を設置する部位を前記走行体に備えるカッターにより所要深さ切削する管内面切削ステップを、前記型枠設置ステップに先行し設ける
ことを特徴とする請求項8に記載の下水道管の外部水浸入部の補修工法。
【請求項10】
前記型枠内に充填した前記止水材の形状が安定した後に前記型枠を撤去する型枠撤去ステップを設ける
ことを特徴とする請求項8もしくは9に記載の下水道管の外部水浸入部の補修工法。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、たとえば下水道管の外部水浸入部の補修工法及び補修装置に係り、特に、雨水や地下水、伏流水等が下水道管の本管、取付管、または廃棄取付管に生じているひび割れ部や破損孔等から浸入する状態を解消するよう補修する、下水道管の外部水浸入部の補修工法及び補修装置に関する。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
下水処理する必要がない雨水や地下水、湧き水、伏流水等(外部水と称するものとする。)は河川や湖沼、海に直接流すことができる。外部水が下水道管の本管、取付管、または廃棄取付管に生じているひび割れ部や破損孔等(外部水浸入部と称するものとする。)から浸入する状態を放置すると、下水処理場の処理能力が必要以上に大きくなり、下水処理コストが高く付き、さらに下水道管の周りの土砂が下水道管に流入し道路陥没と管閉塞を惹き起こす恐れがある。
【0003】
このため、下水道管に外部水浸入部が発生していないか否か定期的に外部水浸入部の存在の有無、状況を監視し、外部水浸入部が存在すれば外部水浸入部を解消するよう適切な補修工事が必要になる。
【0004】
すなわち、外部水浸入部は、下水道管の本管、取付管、または廃棄取付管にひび割れ部や破損孔等として不明に生じるので、下水処理場に近い本管の水量が通常より多くなることが観測されたときには、上流側の本管内にカメラを備えた走行ロボットを走行させ、さらに取付管内にもカメラを挿入して外部水浸入部の存在の有無、状況を監視し、外部水浸入部が存在すれば適切な補修工事を行う。
【0005】
外部水浸入部が本管に生じたひび割れ部である場合には、ひび割れ部に止水材を充填する必要があり、また破損孔であって管壁が消失している場合には、管壁を作り直すことを含めて破損孔を閉じて止水材を充填する必要がある。
【0006】
外部水浸入部が本管ではなく取付管に生じたひび割れ部や破損孔である場合には、取付管に対して止水材でひび割れ部や破損孔を閉塞するように補修すれば良いが、取付管が現在使用中の取付管である場合と廃棄取付管である場合とでは補修方法が異なってくる。
【0007】
外部水浸入部が現在使用中の取付管に生じている場合には、取付管の管口部を閉鎖しないで周囲を閉塞するように止水材を充填する必要があり、さらに、外部水浸入部が取付管の管口部より上方位置に生じている場合には、止水材を外部水浸入部の内側にライニングした状態に充填する必要がある。
【0008】
外部水浸入部が廃棄取付管に生じている場合には、廃棄取付管の管口部を含む周辺部を閉塞するように止水材を充填する必要がある。そして、止水材による止水は永続的なものである必要がある。さらに、廃棄取付管が本管の内方に突出した状態に本管に外部水浸入部が生じた場合、廃棄取付管の管口部を含む周辺部を閉塞する前に、本管の管壁および取付管の突出部を元の口径に回復するための円筒切削をする必要がある。
【0009】
特許文献1は下水道本管との接続部位を含む取付管の補修方法を開示している。
【0010】
この補修方法によれば、下水道本管側から取付管の管口部を介し上方へ送り込んだテレビカメラで上方部を撮影しその現在映像を現在使用中の取付管の管口部の周囲および管口部から離れた地上側でモニターにより外部水浸入部が存在するか否かの状況把握する工程を有する。
(【0011】以降は省略されています)

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