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公開番号2024044042
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-02
出願番号2022149355
出願日2022-09-20
発明の名称薬液供給器
出願人レック株式会社
代理人個人,個人
主分類E03D 9/03 20060101AFI20240326BHJP(上水;下水)
要約【課題】毛細管現象を利用して微量な薬液を貯水タンク内に常時に滴下させる薬液供給器を提供する。
【解決手段】薬液供給器は、薬液Mが充填されたボトル部1と、このボトル部1の底側に取り付けて、ボトル部1と一体化する台座部2とから構成され、台座部2は、ボトル部1を保持する保持部3と、この保持部3の内側に固定される基台部4とから構成されている。保持部3の貫通孔3iの大部分は、内筒部4bの上端である凸部4jにより閉塞され、閉塞されない貫通孔3iの微細な通路である流路孔は、基台部4の内筒部4bの外側面4fと、保持部3の外筒部3eの内側面3lとの間の僅かな空隙部に連通する。流路孔を介して空隙部に流下する貫通孔3i上の薬液Mは、表面張力によって毛細管現象が生じて、空隙部内に吸引されて浸透してゆくことになり、適量の薬液Mが排出孔4kを介して貯水タンク内に滴下されることになる。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
薬液が充填され、底部に筒状の取付部を有するボトル部と、該ボトル部に取り付けて、前記ボトル部と一体化する台座部とから構成され、水洗トイレの貯水タンクの蓋部の水受部に載置する薬液供給器であって、
前記台座部は、前記ボトル部を保持する保持部と、中央に内筒部を備え、前記保持部の内側に固定する基台部とから成り、
前記保持部は、前記取付部と係合する係合部と、該係合部の内側に配置された外筒部と、該外筒部の上端から連続し、上方に突出する第1の突筒部とを備え、
前記第1の突筒部の基部が前記外筒部と連続する個所の近傍に貫通孔を設け、
前記保持部に前記基台部を固定した際に、前記貫通孔の大部分は前記内筒部の上端により閉塞され、閉塞されない微細な通路である流路孔を形成することを特徴とする薬液供給器。
続きを表示(約 830 文字)【請求項2】
前記外筒部と前記第1の突筒部とは、前記外筒部の上端を閉塞する閉塞面を介して連続しており、
前記第1の突筒部の基部が連続する個所の近傍の前記外筒部の前記閉塞面に、前記貫通孔を設けたことを特徴とする請求項1に記載された薬液供給器。
【請求項3】
前記保持部に前記基台部を固定した際に、前記内筒部の外側面及び前記外筒部の内側面との間に僅かな空隙部を形成し、
前記流路孔は前記空隙部に連通していることを特徴とする請求項1又は2に記載された薬液供給器。
【請求項4】
前記流路孔上の薬液は、毛細管現象により前記空隙部に吸引されて、前記空隙部を通過後に前記貯水タンク内に滴下されることを特徴とする請求項3に記載された薬液供給器。
【請求項5】
前記内筒部の上端には、凸部が形成され、該凸部によって前記貫通孔の大部分が閉塞されることを特徴とする請求項1又は2に記載された薬液供給器。
【請求項6】
前記凸部の直下には、前記貯水タンク内に前記薬液を滴下させる排出孔が設けられていることを特徴とする請求項5に記載された薬液供給器。
【請求項7】
前記ボトル部に前記台座部を取り付けた際に、前記第1の突筒部の先端は前記ボトル部内の前記薬液の液面より上方に位置することを特徴とする請求項1又は2に記載された薬液供給器。
【請求項8】
前記内筒部の上端を閉塞する閉塞面の中央には、第2の突筒部が形成されており、前記第1の突筒部内に前記第2の突筒部が挿入可能であることを特徴とする請求項1又は2に記載された薬液供給器。
【請求項9】
前記ボトル部の取付部に台座部を取り付けた際に、前記第1の突筒部の先端、又は第2の突筒部の先端は、前記ボトル部内の前記薬液の液面より上方に位置することを特徴とする請求項8に記載された薬液供給器。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、水洗トイレの貯水タンクの蓋部の水受部に載置する薬液供給器に関するものである。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、液吐出孔が弁体を備え、水洗トイレの貯水タンク内の水位の変化により貯水タンク内で昇降する浮きに紐状部材で繋がれ、浮きの昇降に伴って弁体が開閉する薬液吐出容器が開示されている。
【0003】
特許文献1の薬液吐出容器は、水洗トイレの貯水タンク内の水をフラッシュし、貯水タンク内の水の水位が低下すると、浮きが水面から離れて吊るされた状態となり、浮きの重さによりばね材が縮小され、薬液吐出孔とシール材との間が開口し、薬液タンクから薬液が吐出される構造とされている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2004-183308号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、特許文献1の薬液吐出容器では、例えば一時的な断水状態時に水をフラッシュしてしまうと、貯水タンクの水の水位が低下した状態が維持され、浮きが吊るされた状態が継続することになり、薬液の全てが吐出してしまうという問題がある。また、浮きやバネ構造を採用する必要があり、製造コストが掛かる。
【0006】
本発明の目的は、上述の課題を解決し、毛細管現象を利用して微量な薬液を貯水タンク内に常時に滴下させる薬液供給器を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述の課題を解決するための本発明に係る薬液供給器は、薬液が充填され、底部に筒状の取付部を有するボトル部と、該ボトル部に取り付けて、前記ボトル部と一体化する台座部とから構成され、水洗トイレの貯水タンクの蓋部の水受部に載置する薬液供給器であって、前記台座部は、前記ボトル部を保持する保持部と、中央に内筒部を備え、前記保持部の内側に固定する基台部とから成り、前記保持部は、前記取付部と係合する係合部と、該係合部の内側に配置され、上端を閉塞する閉塞面を有する外筒部と、該閉塞面中央から上方に突出する第1の突筒部とを備え、前記第1の突筒部の基部が連続する個所の近傍の前記外筒部の前記閉塞面に、貫通孔を設け、前記保持部に前記基台部を固定した際に、前記貫通孔の大部分は前記内筒部の上端により閉塞され、閉塞されない微細な通路である流路孔を形成することを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明に係る薬液供給器によれば、毛細管現象を利用して貯水タンク内に、常時に微量な薬液を滴下させることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0009】
薬液供給器の分解斜視図である。
裏面から見た台座部の分解斜視図である
組み立てた状態の薬液供給器の斜視図である
水受部に設置した状態の薬液供給器の断面図である。
貫通孔を含む台座部の一部の平面図である。
貫通孔を含む台座部の一部の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
図1は薬液供給器の分解斜視図であり、図2は裏面から見た台座部の分解斜視図であり、図3は組み立てた状態の斜視図である。薬液供給器は直径5cm、高さ5cm程度の大きさであり、水洗トイレの貯水タンクの蓋部の水受部Tに載置して使用される。
(【0011】以降は省略されています)

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