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公開番号2024034942
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-03-13
出願番号2022139525
出願日2022-09-01
発明の名称突張り部材の螺合組付け蓋体
出願人OGグループ株式会社
代理人個人
主分類E03F 5/04 20060101AFI20240306BHJP(上水;下水)
要約【課題】取付け固定作業を楽にしてガタツキ騒音や跳ね上げを防止する蓋体の提供。
【解決手段】盤状グレーチングの蓋体1と、蓋体の一側寄りに設けた開口部10内に水平方向の上面を有し、且つ蓋体の一側の方に、上面の外縁311aからの開口部の開口残部を残して蓋体に取付け保持されるベース部材3と、締結部材5と、第一板部61に形成された通孔610へ遊挿して第一板部を介在させた締結部材と被螺合部4との螺合始期に、第一板部の先端側下面がベース部材の外縁に当接し、且つ第一板部の先端で屈曲した第二板部62が、開口残部を潜り抜けて下方へ延在するようにした突張り部材6とを具備し、蓋体で蓋をする側溝8の溝口80に係る上縁近くの側壁81に、螺合始期の第二板部を当てるか接近させ、被螺合部への締結部材の螺合組付け進行に伴って、突張り部材がベース部材の外縁との当接部分を支点のようにして回動し、第二板部が側壁に当たって突張る。
【選択図】図7
特許請求の範囲【請求項1】
盤状グレーチングの蓋体か又は盤状或いは板状の蓋本体を有する蓋体と、
該蓋体の一側寄りに設けた開口部内に水平方向の上面を有し、且つ該蓋体の一側の方に、該上面の外縁からの該開口部の開口残部を残して該蓋体に取付け保持される被螺合部付きベース部材と、
前記被螺合部に螺合する締結部材と、
第一板部に形成された通孔へ遊挿して該第一板部を介在させた前記締結部材と前記被螺合部との螺合始期に、該第一板部の先端側下面が前記ベース部材の前記外縁に当接し、且つ該第一板部の先端で屈曲した第二板部が、前記開口残部を潜り抜けて下方へ延在するようにした突張り部材と、を具備し、
前記蓋体で蓋をする側溝の溝口又は通路の穴口に係る上縁近くの側壁に、前記螺合始期の前記第二板部を当てるか接近させ、前記被螺合部への前記締結部材の螺合組付け進行に伴って、前記突張り部材が前記ベース部材の前記外縁との当接部分を支点のようにして回動し、前記第二板部が前記側壁に当たって突張ることを特徴とする突張り部材の螺合組付け蓋体。
続きを表示(約 720 文字)【請求項2】
前記蓋体が複数の主部材を互いに平行にして形成された蓋主部の両側に側当て材を固着した盤状グレーチングか又は盤状或いは板状の蓋本体の下面から下方へ突設部材が突き出す突設部材付き蓋本体であり、
前記第二板部が前記側壁に当たって突張ることにより、この突張る力の反作用で前記側当て材又は前記突設部材が前記側壁に対向する他方の側壁を押圧して、前記蓋体が前記側溝又は前記通路に取付け固定される請求項1記載の突張り部材の螺合組付け蓋体。
【請求項3】
前記グレーチングが、帯幅方向を起立させた複数の前記帯板状主部材を所定ピッチで平行にして形成された前記蓋主部の両側に、前記側当て材に係る側面視逆L字形部材の前記垂直部を固着して、該蓋主部から該逆L字形部材の水平部が外鍔状に外方へ張り出す平面視矩形のグレーチングであり、前記第二板部が前記側壁に当たって突張ることにより、この突張る力の反作用で前記垂直部が前記側壁に対向する他方の側壁を押圧して、前記蓋体が前記側溝又は前記通路に取付け固定される請求項1記載の突張り部材の螺合組付け蓋体。
【請求項4】
前記通孔に遊挿して前記第一板部を介在させた前記締結部材と前記被螺合部との螺合始期に、該締結部材と該第一板部との間に介在させるワッシャを、さらに具備し、前記ベース部材と前記締結部材とで該第一板部及び該ワッシャを挟着するようにした請求項1乃至3のいずれか1項に記載の突張り部材の螺合組付け蓋体。
【請求項5】
前記突張り部材が前記第一板部の先端で前記第二板部を屈曲させて成形された板バネ部品からなる請求項4記載の突張り部材の螺合組付け蓋体。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は側溝の溝口や通路の穴口等に蓋をする突張り部材の螺合組付け蓋体に関する。
続きを表示(約 4,600 文字)【背景技術】
【0002】
例えば、図16に示す路面等に敷設される側溝8の上方溝口80は、グレーチングmなどの蓋体で塞いで、その上を歩行や車両走行ができるようになっている。同図は側溝8の側壁段差面812に載置する落とし込みタイプのグレーチングmであるが、単なる載置型のグレーチングmでは、車両走行時のガタツキ騒音、さらにグレーチングmそのものが跳ね上がる不具合が発生していた。グレーチングmを側溝8にボルト固定する対策があるが、グレーチングmと側溝8との双方に固定するための細工を要し、煩雑であった。また、図2に示すU字側溝の場合は側溝8への細工自体が困難であった。
こうしたことから、いくつかの溝蓋やグレーチング用固定具が提案されている(例えば特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2018-28237号公報
実用新案登録第3028074号公報
特開2010-31629号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかるに、特許文献1は、請求項1の「…前記取付座部に先端に溝開口部内壁面に首振り可能に圧接する圧接頭部を備えた圧締部材が進退可能に螺着されている」溝蓋であり、排水溝への取付け固定作業の労力負担が大きい。該文献1に係る図3の排水溝に載置した溝蓋では、圧接頭部を水平横方向に進出させねばならず、グレーチングの主部材に挟まれた狭い空間内に工具を入れての水平横方向への進出作業は、結構難しく厄介である。
特許文献2は、請求項1の「…該ボルトの締め付けで上昇した該開脚部材によって外側に押し開かれた該脚片の先端が溝の周壁内面に圧設されて成る」グレーチングの固定金具であって、該文献2に係る図3のように押し開かれた該脚片は溝幅になる大きさが必要である。そのため、大掛かりとなり且つ高コストになる。
特許文献3も、請求項1の「…該取付部材の下側で該締付ボルトによって締結され、該締付ボルトの正逆回転により昇降される昇降部材」とを備えるグレーチング用固定具であり、該文献3の各図面からも判るように複雑構成で、コスト高になる問題がある。
【0005】
本発明は、上記問題を解決するもので、側溝等への蓋体の取付け固定作業を楽にしてガタツキ騒音や跳ね上げを防止し、且つ低コスト化をも可能にする突張り部材の螺合組付け蓋体を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成すべく、本発明の第1態様は、盤状グレーチングの蓋体か又は盤状或いは板状の蓋本体を有する蓋体と、該蓋体の一側寄りに設けた開口部内に水平方向の上面を有し、且つ該蓋体の一側の方に、該上面の外縁からの該開口部の開口残部を残して該蓋体に取付け保持される被螺合部付きベース部材と、前記被螺合部に螺合する締結部材と、第一板部に形成された通孔へ遊挿して該第一板部を介在させた前記締結部材と前記被螺合部との螺合始期に、該第一板部の先端側下面が前記ベース部材の前記外縁に当接し、且つ該第一板部の先端で屈曲した第二板部が、前記開口残部を潜り抜けて下方へ延在するようにした突張り部材と、を具備し、前記蓋体で蓋をする側溝の溝口又は通路の穴口に係る上縁近くの側壁に、前記螺合始期の前記第二板部を当てるか接近させ、前記被螺合部への前記締結部材の螺合組付け進行に伴って、前記突張り部材が前記ベース部材の前記外縁との当接部分を支点のようにして回動し、前記第二板部が前記側壁に当たって突張ることを特徴とする突張り部材の螺合組付け蓋体にある。
本発明の第2態様の突張り部材の螺合組付け蓋体は、上記第1態様で、蓋体が複数の主部材を互いに平行にして形成された蓋主部の両側に側当て材を固着した盤状グレーチングか又は盤状或いは板状の蓋本体の下面から下方へ突設部材が突き出す突設部材付き蓋本体であり、前記第二板部が前記側壁に当たって突張ることにより、この突張る力の反作用で前記側当て材又は前記突設部材が前記側壁に対向する他方の側壁を押圧して、前記蓋体が前記側溝又は前記通路に取付け固定されることを特徴とする。本発明の第3態様の突張り部材の螺合組付け蓋体は、上記第1態様で、グレーチングが、帯幅方向を起立させた複数の前記帯板状主部材を所定ピッチで平行にして形成された前記蓋主部の両側に、前記側当て材に係る側面視逆L字形部材の前記垂直部を固着して、該蓋主部から該逆L字形部材の水平部が外鍔状に外方へ張り出す平面視矩形のグレーチングであり、前記第二板部が前記側壁に当たって突張ることにより、この突張る力の反作用で前記垂直部が前記側壁に対向する他方の側壁を押圧して、前記蓋体が前記側溝又は前記通路に取付け固定されることを特徴とする。本発明の第4態様の突張り部材の螺合組付け蓋体は、上記第1~3態様で、通孔に遊挿して前記第一板部を介在させた前記締結部材と前記被螺合部との螺合始期に、該締結部材と該第一板部との間に介在させるワッシャを、さらに具備し、前記ベース部材と前記締結部材とで該第一板部及び該ワッシャを挟着するようにしたことを特徴とする。本発明の第5態様の突張り部材の螺合組付け蓋体は、上記第4態様で、突張り部材が前記第一板部の先端で前記第二板部を屈曲させて成形された板バネ部品からなることを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明の突張り部材の螺合組付け蓋体は、側溝の溝口や通路の穴口に蓋体で蓋をし、突張り部材の螺合組付けで、蓋体をしっかりと確実に取付け固定するでき、しかもその作業が簡単で、さらに部品点数が少なく且つそれらの部品をシンプルに作ることが可能で、低コスト化できるなど多大な効を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
実施形態1で、蓋体にグレーチングを用いた被螺合部付きベース部材一体の蓋体の平面図である。
側溝上に図1の被螺合部付きベース部材一体の蓋体を載置しようとする側面図である。
(イ)が本実施形態の突張り部材の斜視図、(ロ)が(イ)に代わる他態様図である。
締結部材とワッシャと突張り部材の斜視図である。
側溝に被螺合部付きベース部材一体の蓋体を載置し、締結部材が突張り部材とワッシャを介在させて被螺合部に螺合した初期の説明横断面図である。
図5から時間経過し、被螺合部への締結部材の螺合組付けが進んで、突張り部材が側壁に当接した状態の説明横断面図である。
図6からさらに時間経過し、被螺合部への締結部材の締結完了状態にある説明横断面図である。
図7の拡大図である。
図1のXI-XI線断面図である。
図5の被螺合部に代わる他態様の被螺合部周りの説明断面図である。
図5の螺合部付きベース部材に代わる他態様の螺合部付きベース部材とこれを蓋体に取付け保持した説明断面図である。
実施形態2で、(イ)が突設部材を有する被螺合部付きベース部材一体の蓋体に係る平面図、(ロ)が(イ)のXII-XII線断面図に突張り部材等を取付けた断面図である。
実施形態3で、突設部材を有する被螺合部付きベース部材一体の蓋体に係る平面図である。
図13のXIV-XIV線断面図である。
図15は図13のXV-XV線断面図である。
従来技術の説明断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明に係る突張り部材の螺合組付け蓋体について詳述する。図1~図15は本発明の突張り部材の螺合組付け蓋体の一形態で、図1は実施形態1で、被螺合部付きベース部材一体の蓋体の平面図、図2は側溝上に図1の被螺合部付きベース部材一体の蓋体を載置しようとする側面図、図3は(イ)が本実施形態の突張り部材の斜視図、(ロ)が(イ)に代わる他態様図、図4は締結部材とワッシャと突張り部材の斜視図、図5は側溝に被螺合部付きベース部材一体の蓋体を載置し、被螺合部に締結部材を螺合させる初期の断面図、図6は突張り部材が側壁に当接した断面図、図7は被螺合部への締結部材の締結完了にある横断面図、図8は図7の拡大図、図9は図1のXI-XI線断面図、図10は他態様の被螺合部周りの断面図、図11は他態様の螺合部付きベース部材とこれを蓋体に取付けた断面図を示す。図12は実施形態2で、(イ)が蓋体の平面図、(ロ)が(イ)のXII-XII線断面図に突張り部材等を取付けた断面図である。図13は実施形態3で、蓋体の平面図、図14は図13のXIV-XIV線断面図、図15は図13のXV-XV線断面図である。尚、各図は判り易くするため、簡略化して発明要部を強調図示する。
【0010】
(1)実施形態1
本実施形態は、蓋体1と被螺合部付きベース部材2と締結部材5と突張り部材6とを備えた突張り部材の螺合組付け蓋体Gである(図1~図9)。
蓋体1は、複数の主部材11を互いに平行にして形成された蓋主部1A1の両側に、側当て材12に係る側面視逆L字形部材12aの垂直部121を固着して、蓋主部1A1から逆L字形部材12aの水平部122が外方へ張り出す盤状の金属製グレーチング1Aとする。帯幅方向を起立させた複数の帯板状主部材11を所定ピッチで平行に配した蓋主部1A1に係る各主部材11の両側に、逆L字形部材12aの垂直部121を固着して、蓋主部1A1から逆L字形部材12aの水平部122が外鍔状に外方へ張り出す平面視矩形の鍔付きグレーチング1Aである(図1,図2,図5)。ここで、本発明でいう「垂直部121」の垂直、「水平部122」の水平とは、蓋体1が側溝8に載置される図2でいえば、その紙面の上下方向にあること、その紙面の左右横方向にあることを指す。
この鍔付きグレーチング1Aは、全体形状が規格化された盤状をなし、主部材11と端板13とクロスバー14と側当て材12とを備える。多数の金属製帯板からなる主部材11とこれに直交するクロスバー14とで路面上の雨水を流下させるスリットSが備わる格子状に形成し、その両側を側面視L字形部材12aの側当て材12で塞ぐ。ここでは、各主部材11に穿設したオーバル孔110に細長帯板のクロスバー14を横に倒して通した後、該クロスバー14を起立させ、クロスバー14の上縁に設けた凹形切欠を主部材11に嵌めて格子状にする(図5)。
主部材11の両端(図1でいえば紙面の上下端)に在る端板13と、側当て材5とで平面視矩形にし、図2のごとく逆L字形部材12aに係る水平部122が蓋主部1A1から外方へ張り出す。
尚、主部材11と端板13とクロスバー14と側当て材12との各接合箇所は溶接固定し、グレーチング1Aの形状が保形される。主部材11は図示ごとくの帯板でもよいが、側面視で上下部分が肉厚大のいわゆるIバーの帯板状主部材1がより好ましい。このとき、端板13はIバーの主部材11と同形状にしてもよいし帯板のままでもよい。
(【0011】以降は省略されています)

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