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公開番号2024055629
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-18
出願番号2022162719
出願日2022-10-07
発明の名称出力エラー検出装置、および、出力結果処理システム
出願人株式会社東芝,東芝エネルギーシステムズ株式会社
代理人弁理士法人サクラ国際特許事務所
主分類G01N 23/02 20060101AFI20240411BHJP(測定;試験)
要約【課題】出力エラーの対策を効率的に実行可能な出力エラー検出装置等を提供する。
【解決手段】実施形態の出力エラー検出装置は、放射線検知部と出力エラー検出部とを有し、放射線の入射によって出力結果に出力エラーが発生し得る複数の素子を含む出力機器において出力エラーを検出する。放射線検知部は、出力機器に入射する放射線と出力機器を通過した放射線との少なくとも一方を検知する。出力エラー検出部は、放射線検知部が放射線を検知した時刻に関する検出時刻データ、および、放射線検知部が検知した放射線の運動エネルギーに関する検出エネルギーデータに基づいて、出力結果から出力エラーを検出する。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項１】
放射線の入射によって出力結果に出力エラーが発生し得る複数の素子を含む出力機器において、前記出力エラーを検出する出力エラー検出装置であって、
前記出力機器に入射する放射線と前記出力機器を通過した放射線との少なくとも一方を検知するように構成されている放射線検知部と、
前記放射線検知部が放射線を検知した時刻に関する検出時刻データ、および、前記放射線検知部が検知した放射線の運動エネルギーに関する検出エネルギーデータに基づいて、前記出力結果から前記出力エラーを検出するように構成されている出力エラー検出部と
を有する、
出力エラー検出装置。
続きを表示（約 1,600 文字）【請求項２】
前記出力エラー検出部は、更に、前記放射線検知部において放射線が検知された位置に関する検出位置データに基づいて、前記出力エラーを検出する、
請求項１に記載の出力エラー検出装置。
【請求項３】
前記放射線検知部は、
前記出力機器に入射する放射線を検出する第１の入射側放射線検知器と、
前記第１の入射側放射線検知器を介して前記出力機器に入射する放射線を検出する第２の入射側放射線検知器と
を少なくとも有し、
前記第１の入射側放射線検知器は、前記検出時刻データとして第１の入射側検出時刻データを出力し、前記検出エネルギーデータとして第１の入射側検出エネルギーデータを出力し、前記検出位置データとして第１の入射側検出位置データを出力するように構成されており、
前記第２の入射側放射線検知器は、前記検出時刻データとして第２の入射側検出時刻データを出力し、前記検出エネルギーデータとして第２の入射側検出エネルギーデータを出力し、前記検出位置データとして第２の入射側検出位置データを出力するように構成されており、
前記出力エラー検出部は、前記第１の入射側検出時刻データと前記第１の入射側検出エネルギーデータと前記第１の入射側検出位置データと前記第２の入射側検出時刻データと前記第２の入射側検出エネルギーデータと前記第２の入射側検出位置データとに基づいて、前記出力エラーの検出を行うように構成されている、
請求項２に記載の出力エラー検出装置。
【請求項４】
前記放射線検知部は、
前記出力機器に入射する放射線を検出する入射側放射線検知器と、
前記入射側放射線検知器と前記出力機器とを透過した放射線を検出する出射側放射線検知器と
を少なくとも有し、
前記入射側放射線検知器は、前記検出時刻データとして入射側検出時刻データを出力し、前記検出エネルギーデータとして入射側検出エネルギーデータを出力し、前記検出位置データとして入射側検出位置データを出力するように構成されており、
前記出射側放射線検知器は、前記検出時刻データとして出射側検出時刻データを出力し、前記検出エネルギーデータとして出射側検出エネルギーデータを出力し、前記検出位置データとして出射側検出位置データを出力するように構成されており、
前記出力エラー検出部は、前記入射側検出時刻データと前記入射側検出エネルギーデータと前記入射側検出位置データと前記出射側検出時刻データと前記出射側検出エネルギーデータと前記出射側検出位置データとに基づいて、前記出力エラーの検出を行うように構成されている、
請求項２に記載の出力エラー検出装置。
【請求項５】
放射線の入射によって出力結果に出力エラーが発生し得る複数の素子、および、前記複数の素子に入射する放射線と前記複数の素子を通過した放射線との少なくとも一方を検知するように構成された放射線検知部を有する出力機器において、前記出力エラーを検出する出力エラー検出装置であって、
前記放射線検知部が放射線を検知した時刻に関する検出時刻データ、前記放射線検知部が検知した放射線の運動エネルギーに関する検出エネルギーデータ、および、前記放射線検知部において放射線が検知された位置に関する検出位置データに基づいて、前記出力結果から前記出力エラーを検出する出力エラー検出部
を有する、
出力エラー検出装置。
【請求項６】
請求項１から５のいずれかに記載の出力エラー検出装置と、
前記出力エラー検出装置が検出した前記出力エラーの結果に基づいて、前記出力エラーが検出された前記出力結果について処理する出力結果処理装置と
を備える、
出力結果処理システム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明の実施形態は、出力エラー検出装置、および、出力結果処理システムに関する。
続きを表示（約 1,600 文字）【背景技術】
【０００２】
半導体素子等の素子を含む出力機器は、例えば、計算機（量子コンピュータ等を含む）であって、放射線（荷電粒子線等）の入射等の環境要因によって、素子の出力結果（例えば、計算結果）に出力エラー（例えば、計算誤り）が発生する場合がある。具体的には、放射線が持っている運動エネルギーが小さいほど、出力エラーが発生しやすい
【０００３】
出力エラーの対策として、さまざまな技術が提案されている。例えば、出力エラーを検知し、その検知した出力エラーを訂正すること等が提案されている。また、出力機器への放射線の入射を遮蔽すること等が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００４】
特許第４６０３１８５号
特開平５－２８２１６８号公報
特開昭５８－２０３５０１号公報
【非特許文献】
【０００５】
McEwen,M.,Faoro,L.,Arya,K.et al.,Resolving catastrophic error bursts from cosmic rays in large arrays of superconducting qubits. Nat. Phys.18,107-111(2022).
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００６】
しかしながら、従来においては、出力エラーの対策を効率的に実行することが容易でなかった。例えば、処理時間の短縮が容易でなく、高速化の要求を満たすことが困難な場合があった。また、放射線を十分に遮蔽するためには地下深くに出力機器を設置する必要があるので、遮蔽を容易に実行できずに、出力エラーの発生を効果的に防止することが困難な場合があった。
【０００７】
したがって、本発明が解決しようとする課題は、出力エラーの対策を効率的に実行可能な、出力エラー検出装置、および、出力結果処理システムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【０００８】
実施形態の出力エラー検出装置は、放射線検知部と出力エラー検出部とを有し、放射線の入射によって出力結果に出力エラーが発生し得る複数の素子を含む出力機器において出力エラーを検出する。放射線検知部は、出力機器に入射する放射線と出力機器を通過した放射線との少なくとも一方を検知するように構成されている。出力エラー検出部は、放射線検知部が放射線を検知した時刻に関する検出時刻データ、および、放射線検知部が検知した放射線の運動エネルギーに関する検出エネルギーデータに基づいて、出力結果から出力エラーを検出するように構成されている。
【図面の簡単な説明】
【０００９】
図１は、第１実施形態に係る出力結果処理システム５００を模式的に示すブロック図である。
図２は、第１実施形態に係る出力結果処理システム５００の一例を模式的に示す図である。
図３は、第１実施形態の変形例に係る出力結果処理システム５００の一例を模式的に示す図である。
図４は、第２実施形態に係る出力結果処理システム５００の一例を模式的に示す図である。
図５は、第３実施形態に係る出力結果処理システム５００の一例を模式的に示す図である。
図６は、第４実施形態に係る出力結果処理システム５００の一例を模式的に示す図である。
図７は、第５実施形態に係る出力結果処理システム５００の一例を模式的に示す図である。
【発明を実施するための形態】
【００１０】
＜第１実施形態＞
［Ａ］出力結果処理システム５００の構成
図１は、第１実施形態に係る出力結果処理システム５００を模式的に示すブロック図である。
（【００１１】以降は省略されています）

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