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公開番号2024055620
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-18
出願番号2022162700
出願日2022-10-07
発明の名称美白外用剤、これを含む化粧品、医薬品、及び医薬部外品、並びに皮膚美白方法
出願人株式会社コーセー
代理人個人,個人,個人
主分類A61K 8/9789 20170101AFI20240411BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】新規な美白外用剤を提供する。
【解決手段】本発明にかかる美白外用剤は、ナツシロギク抽出物を有効成分とする美白外用剤である。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
ナツシロギク抽出物を有効成分とする、美白外用剤。
続きを表示(約 380 文字)【請求項2】
表皮細胞のケラチン10の産生を促進する、請求項1に記載の美白外用剤。
【請求項3】
表皮細胞のカテプシンL2の産生を促進する、請求項1に記載の美白外用剤。
【請求項4】
メラニン産生細胞におけるメラニン産生を抑制する、請求項1に記載の美白外用剤。
【請求項5】
前記ナツシロギク抽出物が水抽出物である、請求項1~4の何れかに記載の美白外用剤。
【請求項6】
請求項5に記載の美白外用剤を含む、化粧品、医薬品、又は医薬部外品。
【請求項7】
前記ナツシロギク抽出物の含有量が乾燥固形物換算の質量対容量比濃度で0.0001w/v%以上である、請求項6に記載の化粧品、医薬品、又は医薬部外品。
【請求項8】
請求項5に記載の美白外用剤を用いた皮膚美白方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、美白外用剤、当該美白外用剤を含む化粧品、医薬品、及び医薬部外品、並びに皮膚美白方法に関するものである。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
メラニンはアミノ酸の一種であるチロシンから酵素により生成される褐色ないし黒色の色素である。メラニンは、ヒトにおいては、肌色を決定する因子の1つであるとともに、紫外線の悪影響から体を守る重要な役割を担っているといわれている。しかし、メラニンの過剰生成により、肌において不均一なメラニン分布が生じ、シミ、ソバカス、及びクスミなど美容上の肌悩み及び肌の老化が生じる。
【0003】
メラニン生成メカニズムとして以下のプロセス(a)~(d)が解明されている。(a)紫外線やストレスによってケラチノサイトからメラノサイト活性化因子が産生され、これらの因子が、皮膚の基底層に存在するメラノサイトを刺激する。(b)活性化されたメラノサイト内において、メラニン生成酵素であるチロシナーゼが過剰に生成され、細胞内小器官メラノソームにおいてメラニンが生成される。(c)このメラノソームはメラノサイトの樹状突起の末端へ移動し、ケラチノサイト(角化細胞)に渡される。(d)メラノソームがケラチノサイト内に移送され、生成されたメラニンが蓄積されることにより、最終的に肌を黒く変化させる。局所的に黒く変化した肌は、シミ又はソバカスと呼ばれる。肌では、老化等の代謝機能の低下に伴い、肌のターンオーバーと呼ばれる新陳代謝も低下し、メラニンを含むメラノソームが体外に排出されにくくなり、その結果、シミ又はソバカスが増える。従来から、シミ及びソバカス等の対策として、ケラチノサイトの分化促進や、ケラチノサイトにおけるメラノソームの分解促進、メラノサイトのメラニン産生抑制作用を持つ物質の探索が多く行われている。
【0004】
例えば、特許文献1には、サクランボ抽出物にケラチノサイトの分化促進作用があることが示されている。また、特許文献2では、ツボクサエキスにケラチノサイト内のメラノソームの分解促進作用があることが示されている。さらに特許文献3にはミツマタ抽出物にメラニン生成抑制作用があることが示されている。
【0005】
しかしながら、上記特許文献1~3において種々検討された物質は、ケラチノサイトの分化促進やメラニン産生抑制など、美白に関して、各一つの作用メカニズムしか解明されておらず、シミ・ソバカスの予防、並びに、既にできてしまったシミ及びソバカスの改善を同時に叶えるためには、異なる美白メカニズムを持つ薬剤を複数組み合わせて配合する必要があった。そのため、新たな美白外用剤が求められていた。
【0006】
かかる観点から、本発明者らは数多ある候補物質の中でも、キク科ヨモギギク属のナツシロギク(英名:Feverfew、学名:Tanacetum parthenium、学名シノニム:Chrysanthemum Parthenium)の植物又はその抽出物に着目した。ここで、ナツシロギクは、古くから、薬草として知られている。ナツシロギクの薬草としての使用目的としては、例えば、発熱、頭痛、便秘、下痢、分娩困難、及びめまい等が挙げられる。
【0007】
また、近年、ナツシロギクの効能に関しいくつかの研究がなされてきた。例えば、特許文献4には、ナツシロギク抽出物に関して、抗炎症及び抗酸化活性を有する点が開示されている。また、特許文献5には、皮膚の弾力性、色調、又はきめ等の皮膚の老化因子を整えたり、皮膚のしわを整えたりするためのナツシロギク抽出物を含む組成物が開示されている。ここで、特許文献5においては、「皮膚の色調を整える」ことに関し、皮膚を明るくすること、及び/又は、暗くすること(例えば、着色された傷の色を明るくしたり、青白い皮膚を黒くしたりすること)を意味すると定義されているにとどまっており、詳細な検討はなされていない。また、特許文献6では、ナツシロギク漿液画分にメラニン合成活性化作用が認められた旨の記載がある。かかる特許文献6の開示内容は、ナツシロギク抽出物を美白外用剤の有効成分として配合することとは、まったく逆の示唆を与えるものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
特開2012-167048号公報
特開2015-051931号公報
特許第6765097号
特開2017-61476号公報
特許第5005644号
特許第5860166号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
上記背景に鑑み、本発明は新規な美白外用剤を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
〔1〕上記目的を達成する本発明に係る美白外用剤は、ナツシロギク抽出物を有効成分とする。
(【0011】以降は省略されています)

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