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公開番号2024054763
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-17
出願番号2022161205
出願日2022-10-05
発明の名称印刷システムと、検査装置及びその制御方法、並びにプログラム
出願人キヤノン株式会社
代理人弁理士法人大塚国際特許事務所
主分類H04N 1/00 20060101AFI20240410BHJP(電気通信技術)
要約【課題】検査装置における印刷エラーの検出において、識別性の良い白紙でないと印刷エラーでない用紙繊維などを誤判定して検出能力が発揮できない。
【解決手段】印刷物の良否を判定する印刷システムであって、印刷に使用する用紙種類が設定されると、その設定された用紙種類の用紙に、印刷データに基づいて画像を印刷した印刷物を生成する。そして、その印刷物を読取ってスキャン画像を取得する。そしてスキャン画像と基準画像とを比較して差分画像を求め、差分が閾値よりも大きい画素が連続する画素塊を抽出し、その画素塊の形状及び色域に基づいて、当該画素塊を前記印刷物の良否を判定する対象とするかどうか判定する。
【選択図】 図6
特許請求の範囲【請求項1】
印刷物の良否を判定する印刷システムであって、
印刷に使用する用紙種類を設定する設定手段と、
印刷データに基づいて、前記設定手段により設定された用紙種類の用紙に画像を印刷した印刷物を生成する印刷手段と、
前記印刷物を読取ってスキャン画像を取得する読取手段と、
前記スキャン画像と基準画像とを比較して差分画像を求め、差分が閾値よりも大きい画素が連続する画素塊を抽出する抽出手段と、
前記画素塊の形状及び色域に基づいて、当該画素塊を前記印刷物の良否を判定する対象とするかどうか判定する判定手段と、
を有することを特徴とする印刷システム。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
前記判定手段は、前記画素塊の形状が所定のサイズよりも小さい場合は、前記画素塊は前記印刷物の良否を判定する対象外であると判定することを特徴とする請求項1に記載の印刷システム。
【請求項3】
前記判定手段は、前記画素塊を構成する画素の数が規定値より小さい場合に、前記画素塊の形状が前記所定のサイズよりも小さいと判定することを特徴とする請求項2に記載の印刷システム。
【請求項4】
前記判定手段は、前記画素塊の起点となる起点画素を設定し、当該起点画素から上下及び左右方向に隣接する画素数を求め、当該画素数が多い2つの方向の画素数の合計値と、前記画素塊を構成する画素の数とに基づいてパラメータを算出し、当該パラメータが所定値よりも小さい場合に、当該画素塊を前記印刷物の良否を判定する対象外と判定することを特徴とする請求項1に記載の印刷システム。
【請求項5】
前記パラメータが前記所定値以上の場合、前記印刷物の搬送方向に対する前記画素塊の長さが長軸で、かつ前記長軸の方向において前記画素塊の直線性がない場合、前記画素塊は前記印刷物の良否を判定する対象外であると判定することを特徴とする請求項4に記載の印刷システム。
【請求項6】
前記判定手段は、前記パラメータが前記所定値以上の場合、更に前記画素塊の色が許容色の色域に収まると判定すると、前記画素塊は前記印刷物の良否を判定する対象外であると判定することを特徴とする請求項4に記載の印刷システム。
【請求項7】
前記判定手段は、前記印刷物の搬送方向に対する前記画素塊の幅が規定値より大きい場合、前記画素塊は前記印刷物の良否を判定する対象であると判定することを特徴とする請求項1に記載の印刷システム。
【請求項8】
前記判定手段は、前記印刷物の搬送方向に対する前記画素塊の長さが長軸で、かつ前記長軸の方向において前記画素塊の直線性がない場合、前記画素塊は前記印刷物の良否を判定する対象外であると判定することを特徴とする請求項1に記載の印刷システム。
【請求項9】
前記印刷物の搬送方向に対する座標をy座標としたとき、前記画素塊を構成する画素の各y座標についてx座標の重心値を算出し、当該重心値の変動値に基づいて前記画素塊の直線性の有無を判定することを特徴とする請求項8に記載の印刷システム。
【請求項10】
前記判定手段は、更に前記画素塊の色が許容色の色域に収まると判定すると、前記画素塊は前記印刷物の良否を判定する対象外であると判定することを特徴とする請求項6乃至9のいずれか一項に記載の印刷システム。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、印刷システムと、検査装置及びその制御方法、並びにプログラムに関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
近年、印刷装置の後処理部に画像読取部及び搬送路切り替え部を備え、印刷装置で印刷された印刷物を後処理部内を搬送中に検査できる印刷システムが知られている。このような印刷システムでは、画像読取部が印刷物の画像を読み取り、それによって得られたスキャン画像と基準画像との差分を取ることで印刷物の検品を行っている。
【0003】
このような検品処理では、印刷物の色味が変動する、或いは印刷物に汚れが存在すると、差分の大きい画素として検出される。そして、その差分を閾値と比較することで、色味の変動が許容範囲内か、インクやトナー等の顔料が正常な位置以外に付着して汚れを形成していないか等を確認している。このような印刷の色味の変動や汚れを印刷エラーとする。
【0004】
このような印刷エラーの有無を確認することによって印刷物の良否を判定し、その判定結果に応じて、その印刷物の搬送路を切り替えることで、良品の印刷物と不良品の印刷物を仕分けすることができる。このように印刷システムに印刷物の検査機構を加えることで、検査員が印刷物を目視で検査して不良の印刷物を人力で取り除いていた作業を自動化することが可能になる。
【0005】
一方で、スキャン画像には、印刷物に使用した用紙に由来する差分も混入してくるため、それらを全て印刷物の不良と判定すると、大量の不良品を発生させてしまう原因となる。従って、不良であるかどうか判定するための差分の検出レベルの設定は重要な課題となる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2022-74773号公報
特開2021-180404号公報 特許文献1には、用紙にもともと含まれるノイズ(用紙ゴミ)を印刷欠陥として過剰検出しないことを目的とし、用紙に含まれるノイズの大きさを指定することで、印刷に由来しない微細な差分を判別する。この微細な差分を印刷欠陥と判定しないようにすることで、印刷不良品を頻出させないレベル調整を行うことが記載されている。また特許文献2には、印刷画像から所定の欠陥を検出するために用いられる検査パラメータを、印刷業者が作成して登録しているインターネットから取得してUIで提供することで、ユーザが適切な検査パラメータを設定できることが記載されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、上記従来技術には以下に記載する課題がある。例えば洋紙のように紙繊維の細かいもの、塗工されているものは、用紙に由来する差分のサイズも数値差も小さく印刷エラーに由来する差分との識別は容易である。一方、和紙のように紙繊維が長く目立つもの、用紙内に色粉や色味の異なる繊維が散らしてある特殊紙等は、用紙由来の差分のサイズが大きく、それらの位置及び形状は共にランダムなので、場所や正確な形状を予想することが出来ない。
【0008】
特許文献1では、サイズによる識別を行っているが、用紙に混ぜ込まれた混合物はしばしば微細ではないため、用紙に由来する差分と印刷エラーによる差分とを分離できず誤判定が生じる可能性がある。また特許文献2では、検出対象の色や特定の形状は登録可能であるが、ランダムに形状が変化するものには対応できず、やはり誤判定する可能性がある。これらの従来技術では、検出対象である印刷エラーによる差分と用紙由来の差分とを区別できないため、特殊紙の場合には誤判定を起こし、無地の洋紙以外では検査は機能しなかった。このため検査機構が運用できる紙は非常に限定されたものとなった。例えば、書籍を作成する場合において、様々な特殊紙が使用されることの多い表紙やカバーの検査が出来ず、無地に用紙を使用した本文しか検査できない等の問題があった。
【0009】
本発明の目的は、上記従来技術の課題の少なくとも一つを解決することにある。
【0010】
本発明の目的は、用紙内に濃色の紙繊維が散在している用紙に対する印刷においても、その紙繊維による誤判定を防止して印刷物の良否を判定できる技術を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)

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