TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
10個以上の画像は省略されています。
公開番号2024055601
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-18
出願番号2022162665
出願日2022-10-07
発明の名称画像形成装置
出願人キヤノン株式会社
代理人弁理士法人大塚国際特許事務所
主分類G03G 15/00 20060101AFI20240411BHJP(写真;映画;光波以外の波を使用する類似技術;電子写真;ホログラフイ)
要約【課題】発光チップの端部同士の重複範囲の変動に起因する画質の低下を防ぐための改善された仕組みを提供する。
【解決手段】画像形成装置の画像形成部は、感光体の回転軸と平行な第1方向に沿って千鳥状に配置される複数の発光チップを有する露光ヘッドを含む。前記露光ヘッドの各発光チップは、前記第1方向に平行に配置される複数の発光素子を含む。隣り合う第1及び第2発光チップは、前記第1発光チップの第1端に位置するK個の発光素子及び前記第2発光チップの第2端に位置するK個の発光素子が前記第1方向において重複するように配置される。前記画像形成装置の制御部は、校正用チャートの読取画像を用いて個数Kを判定し、個数Kの発光素子が発光しないように制御する。前記校正用チャートの画像は、各発光チップにおいて第1発光素子群を第1電流値で、第2発光素子群を第2電流値で駆動することにより形成される。
【選択図】図12
特許請求の範囲【請求項1】
シートに画像を形成する画像形成部と、
前記画像形成部による画像の形成を制御する制御部と、
を備え、
前記画像形成部は、
回転する感光体と、
前記感光体の回転軸と平行な第1方向に沿って千鳥状に配置される複数の発光チップを有する露光ヘッドであって、前記複数の発光チップの各々が少なくとも前記第1方向に平行に配置される複数の発光素子を含む、前記露光ヘッドと、
を含み、
前記複数の発光チップのうちの前記第1方向に隣り合う第1発光チップ及び第2発光チップは、前記第1発光チップの第1端に位置するK個(Kは非負の整数)の発光素子及び前記第2発光チップの第2端に位置するK個の発光素子が前記第1方向において重複するように配置され、
前記制御部は、
校正用チャートの画像を前記画像形成部に形成させ、
形成された当該画像を光学的に読取ることで取得される前記校正用チャートの読取画像を用いて、前記重複する発光素子の個数Kを判定し、
前記第1発光チップ及び前記第2発光チップのうちの一方の判定した前記個数Kの発光素子が発光しないように、前記露光ヘッドによる発光を制御し、
前記校正用チャートの前記画像は、前記複数の発光チップの各々の前記複数の発光素子のうちで前記第1方向において既知の位置にある第1発光素子群を第1電流値で駆動し、及び、前記第1発光素子群と異なる第2発光素子群を第1電流値と異なる第2電流値で駆動することにより形成される、
画像形成装置。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
前記制御部は、前記校正用チャートの前記読取画像における、前記第1発光チップの前記第1発光素子群により形成された画像領域の検知位置と、前記第2発光チップの前記第1発光素子群により形成された画像領域の検知位置との間の間隔に基づいて、前記重複する発光素子の前記個数Kを判定する、請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記第1発光素子群の前記既知の位置は、前記第1方向において各発光チップの非境界部分にある、請求項2に記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記制御部は、前記第1発光チップの前記第1端と前記第1発光チップの前記第1発光素子群の代表位置との間の第1距離、前記第2発光チップの前記第2端と前記第2発光チップの前記第1発光素子群の代表位置との間の第2距離、及び前記校正用チャートの前記読取画像における前記検知位置の間の前記間隔に基づいて、前記重複する発光素子の前記個数Kを判定する、請求項3に記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記個数Kは、前記第1距離と前記第2距離との和から前記検知位置の間の前記間隔を減算した差を前記複数の発光素子の所定のピッチで除算することにより判定される、請求項4に記載の画像形成装置。
【請求項6】
前記複数の発光チップの各々は、前記第1方向と直交する第2方向に並ぶM列(Mは1以上の整数)の発光素子を含み、
前記第2方向に隣り合うどの2つの発光素子も、前記第1方向に所定のシフト量だけ互いにシフトされ、
前記所定のピッチは、前記所定のシフト量に等しい、
請求項5に記載の画像形成装置。
【請求項7】
前記校正用チャートの前記読取画像における、各発光チップの前記第1発光素子群により形成された前記画像領域の前記検知位置は、当該画像領域の幾何学的な重心点に対応する、請求項2に記載の画像形成装置。
【請求項8】
前記第1電流値及び前記第2電流値のうちの一方は、ゼロである、請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項9】
各発光チップにおいて、前記第1発光素子群及び前記第2発光素子群は、互いに異なる回路ブロックに属し、
各発光チップは、回路ブロックごとに発光素子の駆動電流を制御できるように構成される、
請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項10】
前記複数の発光素子の各々は、有機EL(Electro Luminescence)素子である、請求項1に記載の画像形成装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、画像形成装置に関する。
続きを表示(約 2,500 文字)【背景技術】
【0002】
電子写真方式の画像形成装置の一種として、レーザ光ではなくLED(例えば、有機EL素子)が発する光で感光ドラムを露光して潜像を形成する、固体露光方式の装置が一般的に知られている。この種の装置の露光ヘッドは、感光ドラムの回転軸と平行に配置される複数の発光素子を含む発光素子群と、発光素子群からの光を感光ドラムの表面上に結像させるロッドレンズアレイとを含む。レーザ走査方式と比較すると、固体露光方式の画像形成装置は、装置の小型化及び低コスト化が容易である点で有利である。
【0003】
特許文献1は、固体露光方式の画像形成装置の露光ヘッドにおいて、複数のLEDを各々有する複数の発光チップを、感光ドラムの回転軸と平行な方向に沿って千鳥状に配置する構成を開示している。複数の発光チップを千鳥状に配置する構成は、露光ヘッドのサイズの変更を容易にする点で有利である。特許文献2は、同様の千鳥状の配置を前提とし、隣り合う発光チップ間の光量差に起因する濃度むらを抑制するために、テストチャートの印刷画像を読取って濃度差を測定し、その測定結果に基づいて発光チップごとの光量を補正する技術を開示している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2017-183436号公報
特開2018-001679号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上述した発光チップの千鳥状の配置を採用する場合、感光ドラムの回転軸と平行なラインが隙間なくカバーされるように、隣り合う発光チップの端部同士を回転軸方向において重複させた上で、重複範囲にある発光素子の発光を適切に制御する必要がある。しかしながら、重複範囲の長さは、発光チップの実装のズレに起因して装置ごとに相違し、又は同じ装置であっても温度等の条件の影響を受けて変動し得る。こうした重複範囲の変動に合わせて発光素子の発光が適切に制御されなければ、印刷画像に望ましくないスジが現れるなど、印刷画像の品質低下が引き起こされる。特許文献2に記載されたテストチャートは、隣り合う発光チップの端部同士の重複範囲の変動を考慮したものではなかった。
【0006】
本発明は、発光チップの端部同士の重複範囲の変動に起因する画質の低下を防ぐための改善された仕組みを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
ある観点によれば、シートに画像を形成する画像形成部と、前記画像形成部による画像の形成を制御する制御部と、を備え、前記画像形成部は、回転する感光体と、前記感光体の回転軸と平行な第1方向に沿って千鳥状に配置される複数の発光チップを有する露光ヘッドであって、前記複数の発光チップの各々が少なくとも前記第1方向に平行に配置される複数の発光素子を含む、前記露光ヘッドと、を含み、前記複数の発光チップのうちの前記第1方向に隣り合う第1発光チップ及び第2発光チップは、前記第1発光チップの第1端に位置するK個(Kは非負の整数)の発光素子及び前記第2発光チップの第2端に位置するK個の発光素子が前記第1方向において重複するように配置され、前記制御部は、校正用チャートの画像を前記画像形成部に形成させ、形成された当該画像を光学的に読取ることで取得される前記校正用チャートの読取画像を用いて、前記重複する発光素子の個数Kを判定し、前記第1発光チップ及び前記第2発光チップのうちの一方の判定した前記個数Kの発光素子が発光しないように、前記露光ヘッドによる発光を制御し、前記校正用チャートの前記画像は、前記複数の発光チップの各々の前記複数の発光素子のうちで前記第1方向において既知の位置にある第1発光素子群を第1電流値で駆動し、及び、前記第1発光素子群と異なる第2発光素子群を第1電流値と異なる第2電流値で駆動することにより形成される、画像形成装置が提供される。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、発光チップの端部同士の重複範囲の変動に起因する画質の低下を防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
一実施形態に係る画像形成装置の概略的な構成を示す構成図。
一実施形態に係る感光体及び露光ヘッドの構成についての説明図。
一実施形態に係る露光ヘッドのプリント基板の構成についての説明図。
一実施形態に係る発光チップ及び発光チップ内の発光素子群についての説明図。
一実施形態に係る発光チップの概略的な構成を示す平面図。
一実施形態に係る発光素子の概略的な構成を示す断面図。
階段状に配列された発光素子による多重露光についての説明図。
発光チップ間の重複範囲にある発光素子の発光制御についての説明図。
重複範囲の長さの変動に起因する印刷画像の品質低下についての説明図。
発光チップの発光制御に関連する制御回路の構成図。
発光チップにおける電流の供給に関連する回路の構成を示すブロック図。
一実施形態に係る校正用チャートの画像の一例を示す説明図。
図12の校正用チャートの読取画像を用いた重複範囲の判定についての説明図。
別の校正用チャートの読取画像を用いた重複範囲の判定についての説明図。
一実施形態において実行され得る校正処理の流れの一例を示すフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、添付図面を参照して実施形態を詳しく説明する。なお、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではない。実施形態には複数の特徴が記載されているが、これらの複数の特徴の全てが発明に必須のものとは限らず、また、複数の特徴は任意に組み合わせられてもよい。さらに、添付図面においては、同一若しくは同様の構成に同一の参照番号を付し、重複した説明は省略する。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

キヤノン株式会社
撮像装置
1か月前
株式会社リコー
画像形成装置
1か月前
ブラザー工業株式会社
画像形成装置
20日前
株式会社リコー
画像形成装置
1か月前
株式会社リコー
画像形成装置
13日前
三菱製紙株式会社
感光性樹脂組成物
1か月前
ブラザー工業株式会社
画像形成装置
26日前
株式会社リコー
画像形成装置
1か月前
株式会社リコー
画像形成装置
7日前
キヤノン株式会社
画像形成装置
29日前
キヤノン株式会社
画像形成装置
29日前
キヤノン株式会社
画像形成装置
29日前
キヤノン株式会社
画像形成装置
29日前
キヤノン株式会社
画像形成装置
1か月前
キヤノン株式会社
トナー
15日前
キヤノン株式会社
トナー
15日前
キヤノン株式会社
トナー
28日前
キヤノン株式会社
画像形成装置
13日前
キヤノン株式会社
画像形成装置
13日前
キヤノン株式会社
画像形成装置
1か月前
キヤノン株式会社
画像形成装置
1か月前
キヤノン株式会社
画像形成装置
1か月前
キヤノン株式会社
画像形成装置
1か月前
キヤノン株式会社
画像形成装置
29日前
キヤノン株式会社
画像形成装置
1か月前
キヤノン株式会社
撮像装置
1か月前
沖電気工業株式会社
画像形成装置
22日前
キヤノン株式会社
撮像装置
1か月前
キヤノン株式会社
カメラ旋回装置
1か月前
沖電気工業株式会社
画像形成装置
23日前
ブラザー工業株式会社
画像形成装置
1か月前
ブラザー工業株式会社
画像形成装置
20日前
ブラザー工業株式会社
画像形成装置
28日前
ブラザー工業株式会社
画像形成装置
1か月前
キヤノン株式会社
画像形成装置
1か月前
シャープ株式会社
画像形成装置
22日前
続きを見る