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公開番号2024054228
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-16
出願番号2024016769,2019150009
出願日2024-02-07,2019-08-19
発明の名称歯科切削加工用ジルコニア被切削体及びその製造方法
出願人株式会社松風
代理人個人
主分類A61K 6/818 20200101AFI20240409BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】
インレー、オンレー、ベニア等の薄肉加工物における切削加工性に優れ、かつHIP処理等の特殊な焼結を必要とせず、高い強度と透光性をジルコニア完全焼結体に付与させることができる歯科切削加工用ジルコニア被切削体および製造方法を提供する。
【解決手段】
歯科切削加工用ジルコニア被切削体であって、歯科切削加工用ジルコニア被切削体の空孔率を、15~30%とする。
【選択図】なし

特許請求の範囲【請求項1】
歯科切削加工用ジルコニア被切削体の製造方法であって、
ジルコニア粉末を成形する工程と、
冷間等方圧加圧法により成形する工程と、を含み、
前記冷間等方圧加圧法による成形において、負荷圧力を印加し、負荷圧力を開放する一連の工程を少なくとも2回以上含む歯科切削加工用ジルコニア被切削体の製造方法。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
請求項1に記載の歯科切削加工用ジルコニア被切削体の製造方法であって、
ジルコニア粉末は、プレス成形により成形されることを特徴とする歯科切削加工用ジルコニア被切削体の製造方法。
【請求項3】
請求項1または2に記載の歯科切削加工用ジルコニア被切削体の製造方法であって、
前記冷間等方圧加圧法による成形において、最大負荷圧力を保持する工程をさらに含むことを特徴とする歯科切削加工用ジルコニア被切削体の製造方法。
【請求項4】
請求項1~3のいずれかに記載の歯科切削加工用ジルコニア被切削体の製造方法であって、
前記最大負荷圧力と開放後負荷圧力の差が少なくとも50MPa以上であることを特徴とする歯科切削加工用ジルコニア被切削体の製造方法。
【請求項5】
請求項1~4のいずれかに記載の歯科切削加工用ジルコニア被切削体の製造方法であって、
前記ジルコニア粉末が固溶したイットリウムを含むジルコニア粒子であり、冷間等方圧加圧法により成形する工程の後に、固溶したイットリウムを含むジルコニア粒子上に、イットリウム化合物を分散させる工程をさらに含むことを特徴とする歯科切削加工用ジルコニア被切削体の製造方法。
【請求項6】
請求項1~5のいずれかに記載の歯科切削加工用ジルコニア被切削体の製造方法であって、
前記負荷圧力を印加し、最大負荷圧力を保持し、負荷圧力を開放する一連の工程を、少なくとも10回以上含むことを特徴とする製造方法。
【請求項7】
請求項1~6のいずれかに記載の歯科切削加工用ジルコニア被切削体の製造方法であって、
前記負荷圧力を多段的に最大負荷圧力まで増加させることを特徴とする製造方法。
【請求項8】
請求項1~7のいずれかに記載の歯科切削加工用ジルコニア被切削体の製造方法であって、
前記一連の工程にかかる時間が30秒~10分であることを特徴とする製造方法。
【請求項9】
請求項1~8のいずれかに記載の歯科切削加工用ジルコニア被切削体の製造方法であって、
前記繰り返しのCIP処理は、途中に脱脂工程を含むことを特徴とする製造方法。
【請求項10】
請求項9に記載の歯科切削加工用ジルコニア被切削体の製造方法であって、
前記脱脂工程の脱脂温度が300~800℃であることを特徴とする製造方法。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、歯科切削加工用ジルコニア被切削体及びその製造方法に関し、より詳細には、高速焼結対応の歯科切削加工用ジルコニア被切削体及びその製造方法に関するする。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
近年、歯科用CAD/CAMシステムを用いた切削加工により補綴装置を作製する技術が急速に普及してきている。これにより、ジルコニア、アルミナ、二ケイ酸リチウム等のセラミックス材料や、アクリルレジン、ハイブリッドレジン等のレジン材料で製造された被切削体を加工することで、容易に補綴装置を作製することが可能となってきている。
【0003】
特に、ジルコニアは、高い強度を有していることから様々な症例で臨床応用されている。一方、完全焼結したジルコニア(以下、ジルコニア完全焼結体)は、硬度が非常に高いため、歯科用CAD/CAMシステムを用いて切削加工することができない。そのため、歯科切削加工用ジルコニア被切削体は、完全焼結まで行わず低い焼成温度で仮焼し、切削加工可能な硬度に調整したものが用いられている。
【0004】
一般的な歯科切削加工用ジルコニア被切削体は、ジルコニア粉末をプレス成形等により成形した後、800~1200℃で仮焼して製造されている。
【0005】
歯科切削加工用ジルコニア被切削体の特性、つまりはジルコニア完全焼結体の特性は、使用するジルコニア粉末の特性に影響を受ける。
【0006】
例えば、特許文献1には、3mol%のイットリウムを含有したジルコニア粉末を用いて歯科切削加工用ジルコニア被切削体を作製し、当該ジルコニア被切削体から作製したジルコニア完全焼結体が開示されている。当該焼結体は、高い強度を有していることから、4ユニット以上のブリッジフレーム等で臨床応用されている。しかしながら、当該焼結体は、透光性が低いため、天然歯に類似した色調再現が困難であった。
【0007】
特許文献2には、アルミナ量を低減させた3mol%のイットリウムを含有したジルコニア粉末を用いて歯科切削加工用ジルコニア被切削体を作製し、当該ジルコニア被切削体から作製したジルコニア完全焼結体が開示されている。当該焼結体は、高い強度を維持しつつ、透光性を向上させているため、4ユニット以上のロングスパンブリッジや臼歯部フルクラウン等で臨床応用されている。しかしながら、当該焼結体においても、透光性が不十分であるため、前歯部など高い審美性が求められる症例への適用は困難であった。
【0008】
特許文献3には、4~6.5mol%のイットリウムを含有したジルコニア粉末を用いて歯科切削加工用ジルコニア被切削体を作製し、当該ジルコニア被切削体から作製したジルコニア完全焼結体が開示されている。当該焼結体は、高い透光性を有しているため、前歯部など高い審美性が求められる症例にも用いられてきている。しかしながら、当該焼結体の透光性は、未だニケイ酸リチウム材料等よりも低いため、インレー、オンレー、ベニア等の症例への適用には不十分であった。
【0009】
特許文献4には、2~7mol%のイットリウムを含有したジルコニア粉末を用いたジルコニア完全焼結体が開示されている。当該焼結体は、陶材やニケイ酸リチウム材料等に類似した高い透光性を有しているため、前歯部のみならず、インレー、オンレー、ベニア等の症例への適用も可能である。しかしながら、当該焼結体は、熱間静水圧プレス(HIP)処理が必須であるため、一般的な技工所では作製することが困難であった。
【0010】
特許文献5には、メソ孔を有する歯科切削加工用ジルコニア被切削体が開示されている。当該ジルコニア被切削体は、高い比表面積を有しているため、金属イオンを含む着色液が浸透しやすい利点があるものの、強度が十分でないため、薄肉の加工物を切削する際にチッピングしたり、破折しやすい問題があった。さらに、当該ジルコニア被切削体から作製したジルコニア完全焼結体は、完全焼結体中に気孔が残存しやすくなるため、十分な強度や透光性を付与することが困難であった。
(【0011】以降は省略されています)

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