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公開番号2024053309
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-15
出願番号2022159485
出願日2022-10-03
発明の名称電解コンデンサの製造方法及び電解コンデンサ
出願人株式会社東芝
代理人弁理士法人鈴榮特許綜合事務所
主分類H01G 9/02 20060101AFI20240408BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】電極基板と一体に繊維膜が形成され、対極に対して電極棒のそれぞれが容易な構成で適切に絶縁される電解コンデンサの製造方法を提供すること。
【解決手段】実施形態の電解コンデンサの製造方法では、陽極基板に陽極棒が電気的に接続される状態で、陽極基板及び第1の繊維膜が一体の第1の帯状体に陽極棒を取付け、陰極基板に陰極棒が電気的に接続される状態で、陰極基板及び第2の繊維膜が一体の第2の帯状体に陰極棒を取付ける。製造方法では、第1の帯状体及び第2の帯状体の積層体を捲回することにより、陽極棒と陰極基板との間に第2の繊維膜を配置し、陰極棒と陽極基板との間に第1の繊維膜を配置する。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
電気的絶縁性を有する第1の繊維膜を陽極基板の表面に形成することと、
電気的絶縁性を有する第2の繊維膜を陰極基板の表面に形成することと、
前記陽極基板に陽極棒が電気的に接続される状態で、前記陽極基板及び前記第1の繊維膜が一体の第1の帯状体に前記陽極棒を取付けることと、
前記陰極基板に陰極棒が電気的に接続される状態で、前記陰極基板及び前記第2の繊維膜が一体の第2の帯状体に前記陰極棒を取付けることと、
前記第1の帯状体及び前記第2の帯状体の積層体を捲回することにより、前記陽極棒と前記陰極基板との間に前記第2の繊維膜を配置し、前記陰極棒と前記陽極基板との間に前記第1の繊維膜を配置することと、
を具備する、電解コンデンサの製造方法。
続きを表示(約 1,400 文字)【請求項2】
前記第1の繊維膜の形成では、前記陽極基板の一対の主面の両方に、前記第1の繊維膜を形成し、
前記第2の繊維膜の形成では、前記陰極基板の一対の主面の両方に、前記第2の繊維膜を形成し、
前記陽極棒の前記第1の帯状体への取付けでは、前記第1の繊維膜の対応する部分に導電材料を付与することにより、第1の膜導電部を形成するとともに、前記第1の膜導電部に前記陽極棒を接続し、
前記陰極棒の前記第2の帯状体への取付けでは、前記第2の繊維膜の対応する部分に導電材料を付与することにより、第2の膜導電部を形成するとともに、前記第2の膜導電部に前記陰極棒を接続する、
請求項1の製造方法。
【請求項3】
前記第1の繊維膜の形成では、前記陽極基板の一対の主面の一方にのみ、前記第1の繊維膜を形成し、
前記第2の繊維膜の形成では、前記陰極基板の一対の主面の一方にのみ、前記第2の繊維膜を形成し、
前記陽極棒の前記第1の帯状体への取付けでは、前記一対の主面の前記第1の繊維膜が形成されていない一方で、前記陽極基板に前記陽極棒を接続し、
前記陰極棒の前記第2の帯状体への取付けでは、前記一対の主面の前記第2の繊維膜が形成されていない一方で、前記陰極基板に前記陰極棒を接続する、
請求項1の製造方法。
【請求項4】
陽極基板、及び、電気的絶縁性を有する第1の繊維膜を備え、前記第1の繊維膜が前記陽極基板の表面に前記陽極基板と一体に形成される第1の帯状体と、
陰極基板、及び、電気的絶縁性を有する第2の繊維膜を備え、前記第2の繊維膜が前記陰極基板の表面に前記陰極基板と一体に形成されるともに、前記第1の帯状体に積層された状態で前記第1の帯状体と一緒に捲回される第2の帯状体と、
前記陽極基板に電気的に接続された状態で前記第1の帯状体に取付けられ、前記第2の繊維膜が前記陰極基板との間に配置される陽極棒と、
前記陰極基板に電気的に接続された状態で前記第2の帯状体に取付けられ、前記第1の繊維膜が前記陽極基板との間に配置される陰極棒と、
を具備する、電解コンデンサ。
【請求項5】
前記陽極基板及び前記陰極基板のそれぞれは、一対の主面を備え、
前記第1の帯状体では、前記第1の繊維膜は、前記陽極基板の前記一対の主面の両方に形成され、
前記第2の帯状体では、前記第2の繊維膜は、前記陰極基板の前記一対の主面の両方に形成され、
前記第1の繊維膜は、前記陽極棒の接続部分に、導電材料を含有する第1の膜導電部を備え、
前記第2の繊維膜は、前記陰極棒の接続部分に、導電材料を含有する第2の膜導電部を備える、
請求項4の電解コンデンサ。
【請求項6】
前記陽極基板及び前記陰極基板のそれぞれは、一対の主面を備え、
前記第1の帯状体では、前記第1の繊維膜は、前記陽極基板の前記一対の主面の一方にのみ形成され、
前記第2の帯状体では、前記第2の繊維膜は、前記陰極基板の前記一対の主面の一方にのみ形成され、
前記陽極棒は、前記一対の主面の前記第1の繊維膜が形成されていない一方で、前記陽極基板に接続され、
前記陰極棒は、前記一対の主面の前記第2の繊維膜が形成されていない一方で、前記陰極基板に接続される、
請求項4の電解コンデンサ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、電解コンデンサの製造方法及び電解コンデンサに関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
コンデンサとして電解コンデンサが、広く用いられている。電解コンデンサでは、コンデンサ素子が、ケースの内部に収納される。また、コンデンサ素子は、例えば、セパレータを間に介して陽極基板及び陰極基板を積層し、陽極基板、陰極基板及びセパレータの積層体を捲回した捲回体から形成される。そして、ケースの内部において、コンデンサ素子に、電解液が含浸される。電解コンデンサとしては、一対の電極基板(陽極基板及び陰極基板)の一方がセパレータと一体に形成されるものがある。このような電解コンデンサの製造では、紡糸法等によって一対の電極基板の一方である基材に向かって原料液を吐出することにより、電極基板の表面に、繊維膜がセパレータとして形成される。
【0003】
ここで、陽極基板及び陰極基板の一方である第1の電極基板に、セパレータとして繊維膜を一体に形成する場合、第1の電極基板及び繊維膜が一体に形成された帯状体に第1の電極基板に対応する電極棒(陽極棒及び陰極棒の対応する一方)を取付ける。そして、第1の電極基板に対応する電極棒に絶縁テープを貼付ける等して、陽極基板及び陰極基板の第1の電極基板とは別の一方である第2の電極基板に対して、第1の電極基板に対応する電極棒を電気的に絶縁している。電極基板と一体に繊維膜が形成される電解コンデンサでは、対極となる電極基板に対して一対の電極棒のそれぞれが容易な構成で適切に絶縁されることが、求められている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2014-72361号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明が解決しようとする課題は、電極基板と一体に繊維膜が形成され、対極に対して電極棒のそれぞれが容易な構成で適切に絶縁される電解コンデンサ及びその製造方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
実施形態の電解コンデンサの製造方法によれば、電気的絶縁性を有する第1の繊維膜を陽極基板の表面に形成し、電気的絶縁性を有する第2の繊維膜を陰極基板の表面に形成する。製造方法では、陽極基板に陽極棒が電気的に接続される状態で、陽極基板及び第1の繊維膜が一体の第1の帯状体に陽極棒を取付け、陰極基板に陰極棒が電気的に接続される状態で、陰極基板及び第2の繊維膜が一体の第2の帯状体に陰極棒を取付ける。製造方法では、第1の帯状体及び第2の帯状体の積層体を捲回することにより、陽極棒と陰極基板との間に第2の繊維膜を配置し、陰極棒と陽極基板との間に第1の繊維膜を配置する。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1は、第1の実施形態に係る電解コンデンサの一例を示す概略図である。
図2は、図1の電解コンデンサを、コンデンサ素子をケースから分離した状態で示す概略図である。
図3は、第1の実施形態に係る電解コンデンサのコンデンサ素子の2つの帯状体を、互いに対して分離し、かつ、それぞれを展開した状態で示す概略図である。
図4は、第1の実施形態に係る電解コンデンサのコンデンサ素子での2つの帯状体の積層状態を、帯状体を展開した状態で概略的に示す断面図である。
図5は、第1の実施形態に係る電解コンデンサの帯状体のそれぞれを製造する製造過程の一例を概略的に示すブロック図である。
図6は、図5の一例の製造過程において、紡糸部による処理を示す概略図である。
図7は、図5の一例の製造過程において、導電材料付与部での処理を示す概略図である。
図8は、ある変形例に係る電解コンデンサのコンデンサ素子での2つの帯状体の積層状態を、帯状体を展開した状態で概略的に示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、実施形態について、図面を参照して説明する。
【0009】
(第1の実施形態)
まず、実施形態の一例として、第1の実施形態について説明する。図1及び図2は、第1の実施形態に係る電解コンデンサ1の一例を示す。図1及び図2に示すように、電解コンデンサ1は、ケース2、及び、ケース2の内部に収納されるコンデンサ素子3を備える。ケース2は、例えば、アルミニウム又はアルミニウム合金から形成される。また、ケース2の内部では、コンデンサ素子3に電解液が含浸される。なお、図2では、コンデンサ素子3をケース2から分離した状態が、示される。
【0010】
コンデンサ素子3は、2つ帯状体5,6を備える。コンデンサ素子3では、帯状体5に対して帯状体6が積層された状態で、帯状体5,6が一緒に捲回される。すなわち、帯状体5,6の積層体を捲回した捲回体から、コンデンサ素子3が形成される。コンデンサ素子3では、捲回軸Bを中心として、帯状体5,6が捲回される。コンデンサ素子3では、捲回軸Bに沿う方向が、軸方向として規定される。
(【0011】以降は省略されています)

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