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公開番号2024053131
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-15
出願番号2022158939
出願日2022-09-30
発明の名称エキゾーストマニホールドの固定構造及びエキゾーストマニホールド
出願人株式会社IJTT
代理人個人,個人
主分類F01N 13/10 20100101AFI20240408BHJP(機械または機関一般;機関設備一般;蒸気機関)
要約【課題】昇温・冷却により膨張・収縮を繰り返す部材同士の接合部を、原価の高い合金の使用有無に寄らず強固に固定することができるエキゾーストマニホールドの固定構造及びこれを用いたエキゾーストマニホールドを提供する。
【解決手段】ボルトによってシリンダヘッドと固定されるエキゾーストマニホールドの固定構造であって、固定構造は、前記エキゾーストマニホールドから外側に向かって延設された固定部20からなり、固定部20は、ボルトBが挿入される挿入穴22を有するフランジ部21と、挿入されたボルトの両側面を覆うように形成され、かつ、互いに離間した一対の壁面部23とを備え、一対の壁面部23は、その一端がフランジ部21に連続し、その他端がシリンダヘッドに接触する。
【選択図】 図1
特許請求の範囲【請求項1】
ボルトによってシリンダヘッドと固定されるエキゾーストマニホールドの固定構造であって、
当該固定構造は、前記エキゾーストマニホールドから外側に向かって延設された固定部からなり、
前記固定部は、前記ボルトが挿入される挿入穴を有するフランジ部と、挿入された前記ボルトの両側面を覆うように形成され、かつ、互いに離間した一対の壁面部とを備え、
前記一対の壁面部は、その一端が当該フランジ部に連続し、その他端がシリンダヘッドに接触することを特徴とするエキゾーストマニホールドの固定構造。
続きを表示(約 630 文字)【請求項2】
前記一対の壁面部は、前記一端から前記シリンダヘッド側に向かって高さが低くなるように傾斜が設けられていることを特徴とする請求項1記載のエキゾーストマニホールドの固定構造。
【請求項3】
前記フランジ部の厚さ方向における長さは、前記壁面部の長さよりも短いことを特徴とする請求項1記載のエキゾーストマニホールドの固定構造。
【請求項4】
請求項1~3のいずれかに記載のエキゾーストマニホールドの固定構造を複数有することを特徴とするエキゾーストマニホールド。
【請求項5】
前記固定部のうち、前記エキゾーストマニホールドの長手方向中央に位置する中央固定部の前記挿入穴は、他の前記固定部の前記挿入穴よりも穴径が小さいことを特徴とする請求項4記載のエキゾーストマニホールド。
【請求項6】
前記固定部のうち、前記エキゾーストマニホールドの長手方向両端に位置する左端固定部及び/又は右端固定部の前記挿入穴は、楕円形状であり、その楕円長手幅は他の前記固定部の前記挿入穴の穴径よりも長いことを特徴とする請求項4記載のエキゾーストマニホールド。
【請求項7】
前記エキゾーストマニホールドは、前記シリンダヘッドに接触する面において、排気用通路同士の間、又はEGR用通路と前記排気用通路との前記間の隔壁内に肉盗み部を有することを特徴とする請求項4記載のエキゾーストマニホールド。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明はエキゾーストマニホールドの固定構造及びエキゾーストマニホールドに関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
乗用車やトラック等の建機・産業・農業車両に用いられる内燃機関の排気系部品としては、ターボハウジングやエキゾーストマニホールドなどがある。このような排気系部品は、昇温・冷却により膨張・収縮を繰り返すので、部材同士の接合部分において締結部品の熱膨張により部材間でガス漏れが生じる可能性がある。さらに近年では環境規制に伴う燃費向上に対応するため、排気ガス温度は上昇する傾向にあり、排気系部品が受ける温度変化はますます大きくなってきており、ガス漏れが生じにくい排気系部品が求められている。
【0003】
このため、耐熱変形性を向上させてガス漏れを防ぐべく、例えば特許文献1に記載の発明では、高SiMo鋳鉄にV等を添加したフェライト系球状黒鉛鋳鉄を排気系部品に用いており、また、特許文献2に記載の発明では、高SiMo鋳鉄にV、Nb、Wを添加したフェライト系球状黒鉛鋳鉄を排気系部品に用いている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特許第3936849号公報
特許第5232620号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、これらの球状黒鉛鋳鉄は鋳造欠陥(例えば引け巣欠陥)が発生しやすいことが知られており、鋳造生産性への影響が高い。また、耐熱変形性を向上させることはできるものの、原価の高い合金を添加するため、高コストとなりやすい。
【0006】
そこで、本発明の目的は、上記従来技術の問題点を解消することにあり、昇温・冷却により膨張・収縮を繰り返す部材同士の接合部を、原価の高い合金の使用有無に寄らず強固に固定することができるエキゾーストマニホールドの固定構造を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明のエキゾーストマニホールドの固定構造は、ボルトによってシリンダヘッドと固定されるエキゾーストマニホールドの固定構造であって、当該固定構造は、前記エキゾーストマニホールドから外側に向かって延設された固定部からなり、前記固定部は、前記ボルトが挿入される挿入穴を有するフランジ部と、挿入された前記ボルトの両側面を覆うように形成され、かつ、互いに離間した一対の壁面部とを備え、前記一対の壁面部は、前記フランジ部にその一端が連続し、他端はシリンダヘッドに接触することを特徴とする。本発明では、固定部の一対の壁面部が、ボルトの全周囲を覆うような形状ではなく、互いに離間することでボルトの一部のみを覆うような形状とされている。これにより、固定部のシリンダヘッドとの接触面積をボルトの全周囲を覆う場合よりも減らすことができ、固定部を構成する部材の昇温を抑制し、ボルトの熱膨張を抑制し、その結果部材同士を強固に固定することができる。
【0008】
前記一対の壁面部は、前記一端から前記シリンダヘッド側に向かって高さが低くなるように傾斜が設けられていることが好ましい。このように構成することで、上述したよりもさらに固定部のシリンダヘッドとの接触面積を低下させて、より固定部を構成する部材の昇温を抑制し、ボルトの熱膨張を抑制し、その結果ガス漏れが生じないように部材同士を強固に固定することができる。
【0009】
前記フランジ部の厚さ方向における長さは、前記壁面部の長さよりも短いことが好ましい。フランジ部の厚みが前記壁面部の長さよりも短いことで、ボルトの熱膨張を好ましく抑制し、部材同士をガス漏れが生じないように強固に固定することができる。
【0010】
本発明のエキゾーストマニホールドは、上記いずれかに記載のエキゾーストマニホールドの固定構造を複数有することを特徴とする。エキゾーストマニホールドの固定構造を複数有することで、部材同士をガス漏れが生じないように強固に固定することができる。
(【0011】以降は省略されています)

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