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公開番号2024048910
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-09
出願番号2022155071
出願日2022-09-28
発明の名称エンジンの制御装置
出願人トヨタ自動車株式会社
代理人個人
主分類F01P 7/16 20060101AFI20240402BHJP(機械または機関一般;機関設備一般;蒸気機関)
要約【課題】エンジンの潤滑性を確保しつつピストンの暖機を促進することができるエンジンの制御装置を提供することを課題とする。
【解決手段】潤滑油をピストンに向けて噴射するオイルジェットを備えたエンジンの駆動中に潤滑油が当該エンジンを循環するエンジンの制御装置であって、前記エンジンの始動要求がある前の前回の前記エンジンの駆動中に前記エンジンの潤滑が完了済みであるか否かを判定する潤滑完了判定部と、前記始動要求があった際に前記エンジンの潤滑性が維持されているか否かを判定する潤滑維持判定部と、前記潤滑完了判定部及び潤滑維持判定部により肯定判定がなされた場合に、前記エンジンを始動して前記エンジンに潤滑油を循環させつつ、前記オイルジェットからの潤滑油の噴射を抑制する噴射抑制処理を実行する実行部と、を備えたエンジンの制御装置。
【選択図】図3

特許請求の範囲【請求項1】
潤滑油をピストンに向けて噴射するオイルジェットを備えたエンジンの駆動中に潤滑油が当該エンジンを循環するエンジンの制御装置であって、
前記エンジンの始動要求がある前の前回の前記エンジンの駆動中に前記エンジンの潤滑が完了済みであるか否かを判定する潤滑完了判定部と、
前記始動要求があった際に前記エンジンの潤滑性が維持されているか否かを判定する潤滑維持判定部と、
前記潤滑完了判定部及び潤滑維持判定部により肯定判定がなされた場合に、前記エンジンを始動して前記エンジンに潤滑油を循環させつつ、前記オイルジェットからの潤滑油の噴射を抑制する噴射抑制処理を実行する実行部と、を備えたエンジンの制御装置。
続きを表示(約 620 文字)【請求項2】
前記潤滑完了判定部は、前記始動要求がある前の前回の前記エンジンの駆動中での前記エンジンの吸入空気量の積算値である積算吸入空気量が第1閾値以上の場合に、前記エンジンの潤滑が完了済みと判定し、
前記潤滑維持判定部は、前記エンジンが停止して前記始動要求があるまでの前記エンジンの停止時間が第2閾値未満の場合に、前記エンジンの潤滑性が維持されていると判定する、請求項1のエンジンの制御装置。
【請求項3】
前記潤滑完了判定部は、前記始動要求がある前の前回の前記エンジンの駆動中での前記エンジンの回転数の積算値である積算回転数が第1閾値以上の場合に、前記エンジンの潤滑が完了済みと判定し、
前記潤滑維持判定部は、前記エンジンが停止して前記始動要求があるまでの前記エンジンの停止時間が第2閾値未満の場合に、前記エンジンの潤滑性が維持されていると判定する、請求項1のエンジンの制御装置。
【請求項4】
前記潤滑完了判定部は、前記潤滑油の温度が高いほど前記第1閾値を小さい値に変更する、請求項2又は3のエンジンの制御装置。
【請求項5】
前記噴射抑制処理は、前記潤滑完了判定部及び潤滑維持判定部により肯定判定がなされた場合に、潤滑完了判定部及び潤滑維持判定部の少なくとも一方により否定判定がなされた場合よりも、潤滑油の圧力を低下させる処理である、請求項1のエンジンの制御装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、エンジンの制御装置に関する。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
エンジンの始動時にエンジンを循環する潤滑油の圧力を高く制御することにより、エンジンを早期に潤滑することができる(例えば特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2010-138831号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ピストンに向けて潤滑油を噴射するオイルジェットを備えたエンジンがある。この場合、エンジン始動時でのオイルジェットからの潤滑油の噴射によりピストンの暖機が損なわれ、排気エミッションが悪化するおそれがある。その一方で、エンジンの潤滑性は確保する必要がある。
【0005】
そこで本発明は、エンジンの潤滑性を確保しつつピストンの暖機を促進することができるエンジンの制御装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的は、潤滑油をピストンに向けて噴射するオイルジェットを備えたエンジンの駆動中に潤滑油が当該エンジンを循環するエンジンの制御装置であって、前記エンジンの始動要求がある前の前回の前記エンジンの駆動中に前記エンジンの潤滑が完了済みであるか否かを判定する潤滑完了判定部と、前記始動要求があった際に前記エンジンの潤滑性が維持されているか否かを判定する潤滑維持判定部と、前記潤滑完了判定部及び潤滑維持判定部により肯定判定がなされた場合に、前記エンジンを始動して前記エンジンに潤滑油を循環させつつ、前記オイルジェットからの潤滑油の噴射を抑制する噴射抑制処理を実行する実行部と、を備えたエンジンの制御装置によって達成できる。
【0007】
前記潤滑完了判定部は、前記始動要求がある前の前回の前記エンジンの駆動中での前記エンジンの吸入空気量の積算値である積算吸入空気量が第1閾値以上の場合に、前記エンジンの潤滑が完了済みと判定し、前記潤滑維持判定部は、前記エンジンが停止して前記始動要求があるまでの前記エンジンの停止時間が第2閾値未満の場合に、前記エンジンの潤滑性が維持されていると判定してもよい。
【0008】
前記潤滑完了判定部は、前記始動要求がある前の前回の前記エンジンの駆動中での前記エンジンの回転数の積算値である積算回転数が第1閾値以上の場合に、前記エンジンの潤滑が完了済みと判定し、前記潤滑維持判定部は、前記エンジンが停止して前記始動要求があるまでの前記エンジンの停止時間が第2閾値未満の場合に、前記エンジンの潤滑性が維持されていると判定してもよい。
【0009】
前記潤滑完了判定部は、前記潤滑油の温度が高いほど前記第1閾値を小さい値に変更してもよい。
【0010】
前記噴射抑制処理は、前記潤滑完了判定部及び潤滑維持判定部により肯定判定がなされた場合に、潤滑完了判定部及び潤滑維持判定部の少なくとも一方により否定判定がなされた場合よりも、潤滑油の圧力を低下させる処理であってもよい。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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