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公開番号2024057865
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-25
出願番号2022164828
出願日2022-10-13
発明の名称排気装置
出願人フタバ産業株式会社
代理人名古屋国際弁理士法人
主分類F01N 13/08 20100101AFI20240418BHJP(機械または機関一般;機関設備一般;蒸気機関)
要約【課題】排気ガスの流量が多いときの背圧上昇を抑制しつつ、凝縮水を下流側に移動させやすくする技術を提供する。
【解決手段】車両に搭載される排気装置は、流路部材と、バルブと、駆動機構と、連通部と、を備える。流路部材は、排気流路を形成し、上方に曲がる曲げ部を有する。バルブは、排気流路内において曲げ部、又は、曲げ部の上流側であって曲げ部の付近に配置され、閉位置と開位置との間で変位可能な弁体を有する。駆動機構は、排気ガスの流量が多いときに、弁体を開位置に向かって変位させ、排気ガスの流量が少ないときに、弁体を閉位置に向かって変位させて、排気流路の開度を変更する。連通部は、弁体に設けられ、弁体が閉位置にあるときに、排気ガスの流れ方向と直交する排気流路の流路断面の中心よりも下方に位置し、弁体よりも上流側の排気流路及び弁体よりも下流側の排気流路を連通する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
車両に搭載される排気装置であって、
排気ガスが流れる排気流路を形成し、上方に曲がる曲げ部を有する流路部材と、
前記排気流路内において前記曲げ部、又は、前記曲げ部の上流側であって前記曲げ部の付近に配置され、前記排気流路が最も閉じた閉位置と前記排気流路が最も開いた開位置との間で変位可能な弁体を有するバルブと、
前記排気ガスの流量が多いときに、前記弁体を前記開位置に向かって変位させ、前記排気ガスの流量が少ないときに、前記弁体を前記閉位置に向かって変位させて、前記排気流路の開度を変更するための駆動機構と、
前記弁体に設けられ、前記弁体が前記閉位置にあるときに、前記排気ガスの流れ方向と直交する前記排気流路の流路断面の中心よりも下方に位置し、前記弁体よりも上流側の前記排気流路及び前記弁体よりも下流側の前記排気流路を連通する連通部と、
を備える、排気装置。
続きを表示(約 530 文字)【請求項2】
請求項1に記載の排気装置であって、
前記バルブは、前記排気ガスの流れ方向に略垂直な方向に延びる軸部を有し、
前記軸部は、前記流路断面の中心よりも上方に位置し、
前記弁体は、前記軸部を中心に回転することで変位する、排気装置。
【請求項3】
請求項1又は請求項2に記載の排気装置であって、
前記連通部は、前記弁体が前記閉位置にあるときに、前記弁体の最下部に位置する、排気装置。
【請求項4】
請求項1又は請求項2に記載の排気装置であって、
前記弁体は、板状であり、前記開位置にあるときに対面する前記流路部材の側壁に沿った形状を有する、排気装置。
【請求項5】
請求項1又は請求項2に記載の排気装置であって、
前記弁体が前記開位置にあるときに、当該弁体を格納する格納部を更に備え、
前記格納部は、前記流路部材の側壁の一部が外側に向かって突出することで設けられる、排気装置。
【請求項6】
請求項5に記載の排気装置であって、
前記弁体は、内部空間を有し、
前記内部空間には、吸音材が収容される、排気装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、排気装置に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
自動車に搭載される排気装置では、排気ガス中の水分が凝縮した凝縮水等が排気装置内に溜まる。このような凝縮水は、排気装置の腐食の原因になり得る。このため、排気装置内に溜まった水は、排気装置外に排出されることが望ましい。しかし、排気ガスの流量が少ないと、特に鉛直方向上方に曲がるような曲げ部を有する構成では、曲げ部の下流側に凝縮水を移動させにくいため、曲げ部の上流側に凝縮水が溜まりやすくなる。その結果、排気装置外に凝縮水が排出されにくくなる。
【0003】
特許文献1には、直管部と、当該直管部の下流側に連結され、上方に曲がる曲げ部と、を備え、直管部に当該直管部の上壁の一部が内部に突出した低上壁部が設けられる排気装置が開示されている。この排気装置では、低上壁部によって曲げ部の上流の排気流路を狭めて排気ガスの流速を高め、曲げ部の上流側に溜まった凝縮水を、曲げ部を乗り越えて排出させている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2019-085990号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上述した排気装置では、排気ガスの流量が多いときに、低上壁部が流れを妨げる障害物となり、排気流路内の背圧が高くなるという問題があった。
本開示の一局面は、排気ガスの流量が多いときの背圧上昇を抑制しつつ、凝縮水を下流側に移動させやすくする技術を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の一態様は、車両に搭載される排気装置であって、流路部材と、バルブと、駆動機構と、連通部と、を備える。流路部材は、排気ガスが流れる排気流路を形成し、上方に曲がる曲げ部を有する。バルブは、排気流路内において曲げ部、又は、曲げ部の上流側であって曲げ部の付近に配置され、排気流路が最も閉じた閉位置と排気流路が最も開いた開位置との間で変位可能な弁体を有する。駆動機構は、排気ガスの流量が多いときに、弁体を開位置に向かって変位させ、排気ガスの流量が少ないときに、弁体を閉位置に向かって変位させて、排気流路の開度を変更する。連通部は、弁体に設けられ、弁体が閉位置にあるときに、排気ガスの流れ方向と直交する排気流路の流路断面の中心よりも下方に位置し、弁体よりも上流側の排気流路及び弁体よりも下流側の排気流路を連通する。
【0007】
このような構成では、排気流路を流れる排気ガスの流量が多いときに、弁体が開位置に向かって変位すると、排気流路が広がる。このため、排気ガスの流量が多いときでも排気流路内の背圧が上昇しにくい。また、排気流路を流れる排気ガスの流量が少ないときに、弁体が閉位置に変位すると、連通部が形成された状態で、曲げ部、又は、曲げ部の上流側であって曲げ部の付近の排気流路が狭まる。このため、排気ガスの流量が少ないときでも排気ガスの流速が高まり、凝縮水が曲げ部を通過しやすくなる。したがって、排気ガスの流量が多いときの背圧上昇を抑制しつつ、凝縮水を曲げ部の下流側に移動させやすくできる。
【0008】
本開示の一態様では、バルブは、排気ガスの流れ方向に略垂直な方向に延びる軸部を有してもよい。軸部は、排気ガスの流れ方向と直交する排気流路の流路断面の中心よりも上方に位置してもよい。弁体は、軸部を中心に回転することで変位してもよい。このような構成では、軸部が凝縮水と接触しにくい位置にあるため、曲げ部の上流側に溜まった凝縮水が、排気流路におけるバルブが配置された位置を通過する際に、軸部が凝縮水の流れの妨げになりにくい。このため、凝縮水を曲げ部の下流側に移動させやすい。
【0009】
本開示の一態様では、連通部は、弁体が閉位置にあるときに、弁体の最下部に位置してもよい。このような構成によれば、曲げ部の上流側に溜まった凝縮水が少ない場合でも、凝縮水が連通部を通過しやすい。
【0010】
本開示の一態様では、弁体は、板状であり、開位置にあるときに対面する流路部材の側壁に沿った形状を有してもよい。このような構成では、弁体が開位置にあるとき、弁体が流路部材の側壁に沿って配置されやすい。これにより、弁体が排気流路内に張り出すことが抑制されるため、弁体が排気流路内において流れを妨げる障害物となりにくい。したがって、排気ガスの流量が多いときの背圧上昇をより抑制することができる。
(【0011】以降は省略されています)

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