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公開番号2024050435
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-10
出願番号2023140473
出願日2023-08-30
発明の名称オイル循環装置
出願人本田技研工業株式会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類F01M 1/10 20060101AFI20240403BHJP(機械または機関一般;機関設備一般;蒸気機関)
要約【課題】装置の大型化、及び製造コストの増大を抑制できるとともに、オイルフィルタ交換時のオイルの溢れ出しを効果的に防止でき、エネルギーの効率化に寄与できるオイル循環装置を提供する。
【解決手段】オイル循環装置5は、可動部が収納されたクランクケース7と、クランクケース7に設けられ、可動部にオイルを導くオイル流路15と、オイル流路15を介して可動部へとオイルを送るオイルポンプと、オイル流路15の途中に設けられ、上下方向に沿って形成されたメインギャラリ19と、メインギャラリ19の途中に設けられ、メインギャラリ19を流れるオイルを濾過するオイルフィルタ22と、メインギャラリ19におけるオイルフィルタ22よりもオイルの流れ方向の下流側に設けられ、メインギャラリ19とクランクケース7内とを連通するオイル排出口33と、を備える。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
可動部が収納されたクランクケースと、
前記クランクケースに設けられ、前記可動部にオイルを導くオイル流路と、
前記オイル流路を介して前記可動部へと前記オイルを送るオイルポンプと、
前記オイル流路の途中に設けられ、上下方向に沿って形成されたメインギャラリと、
前記メインギャラリの途中に設けられ、前記メインギャラリを流れる前記オイルを濾過するオイルフィルタと、
前記メインギャラリにおける前記オイルフィルタよりも前記オイルの流れ方向の下流側に設けられ、前記メインギャラリと前記クランクケース内とを連通するオイル排出口と、
を備える
オイル循環装置。
続きを表示(約 840 文字)【請求項2】
前記メインギャラリの途中に設けられ、前記オイルフィルタを取りつけるオイルフィルタベースと、
前記オイルフィルタベースに形成され、前記オイルフィルタの前記下流側と前記オイル排出口とを連通するオイル排出流路と、
を備える
請求項1に記載のオイル循環装置。
【請求項3】
前記オイル排出流路に設けられ、前記オイル排出流路の流路断面積よりも流路断面積の小さいオリフィスを備える
請求項2に記載のオイル循環装置。
【請求項4】
前記オイル排出流路は前記オイル排出口に連結された戻し流路を含み、
前記戻し流路は、前記オイル排出口に向かって下り勾配に形成されている
請求項2に記載のオイル循環装置。
【請求項5】
前記オイル排出流路に設けられ、前記オイル排出流路を介して前記メインギャラリから前記オイル排出口への前記オイルの流れを許容、遮断する栓を備える
請求項2に記載のオイル循環装置。
【請求項6】
前記オイル排出流路と前記メインギャラリとを連通する第1連通路及び第2連通路と、
前記第1連通路に設けられ、前記第1連通路の流路断面積よりも流路断面積の小さいオリフィスと、
を備え、
前記栓は、前記第1連通路と前記第2連通路との間に配置されるとともに、前記第1連通路及び前記オイル排出口を同時に閉塞可能に配置されており、
前記オイル排出流路に設けられ、前記第1連通路及び前記オイル排出口から前記第2連通路に向かって前記栓を弾性的に付勢する弾性部材を備える
請求項5に記載のオイル循環装置。
【請求項7】
前記オイルフィルタは、前記メインギャラリに対して斜め上方に突出するように設けられており、
前記オイルフィルタの下部を覆うオイル受け鍔を備える
請求項1に記載のオイル循環装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
この発明は、オイル循環装置に関するものである。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
例えば船外機は、エンジン(内燃機関)を冷却するためにエンジンに供給するオイル(潤滑油)を循環させるオイル潤滑装置を備える。オイル潤滑装置は、船外機に沿って形成されたオイル流路と、オイル流路にオイルを送るオイルポンプと、オイル流路の途中に設けられたオイルフィルタと、を備える。オイル流路は、船外機内にオイルを循環させるとともにエンジンに通じている。オイルフィルタは、エンジンに供給するオイルを濾過する。
【0003】
オイルポンプは、エンジンの駆動力を受けて駆動する。このため、エンジンの駆動中は、オイルポンプによってオイルが循環される。オイルによって、効果的にエンジンが冷却される。エンジンの停止時には、オイルポンプも停止する。エンジンの停止時には、エンジンが積極的に温度上昇することがないので、オイルを循環させる必要もない。オイルポンプの停止することにより、オイル流路内にオイルが滞留する。
【0004】
船外機の構造上、オイル流路は上下方向にオイルが循環するように形成されている。このため、エンジン停止中にオイルフィルタを交換しようとすると、オイルフィルタよりも上方(下流側)のオイル流路内に滞留するオイルが溢れ出す場合があった。このようなオイルフィルタ交換時のオイルの溢れ出しを防止するために、さまざまな技術が提案されている。
【0005】
例えば特許文献1には、オイル流路の下部に、オイルパンにオイルを戻すためのオイル戻し流路を設けた技術が開示されている。これによれば、オイルフィルタを交換する際に溢れ出そうとするオイルがオイル戻し流路を介してオイルパンに戻される。このため、オイルフィルタの交換時に、オイルが溢れ出してしてしまうことを防止できる。
また、特許文献2には、オイルフィルタを交換する際に溢れ出すオイルを受け止める受け皿(フランジ部及び縦壁部)を設けた技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
日本国特開2009-102993号公報
日本国特開2015-203326号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、上述の特許文献1では、オイル流路からオイルパンに至る間にオイル戻し流路を設ける必要がある。この分、オイル流路の占有スペースが大きくなってしまう。このため、潤滑装置が大型化するとともに潤滑装置の製造コストが増大してしまう可能性があった。
特許文献2では、オイルの溢れ出しそのものを防止することができない。このため、オイルフィルタ交換時の効果的な解決策とはなりにくいという課題があった。オイルの溢れ出しによって再生可能エネルギーを減少させてしまう可能性があった。
【0008】
そこで、この発明は、装置の大型化、及び製造コストの増大を抑制できるとともに、オイルフィルタ交換時のオイルの溢れ出しを効果的に防止でき、エネルギーの効率化に寄与できるオイル循環装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記の課題を解決するために、本発明は以下の手段を提案している。
(1)本発明に係るオイル循環装置(例えば、実施形態のオイル循環装置5)は、可動部が収納されたクランクケース(例えば、実施形態のクランクケース7)と、前記クランクケースに設けられ、前記可動部にオイルを導くオイル流路(例えば、実施形態のオイル流路15)と、前記オイル流路を介して前記可動部へと前記オイルを送るオイルポンプ(例えば、実施形態のオイルポンプ16)と、前記オイル流路の途中に設けられ、上下方向に沿って形成されたメインギャラリ(例えば、実施形態のメインギャラリ19)と、前記メインギャラリの途中に設けられ、前記メインギャラリを流れる前記オイルを濾過するオイルフィルタ(例えば、実施形態のオイルフィルタ22、フィルタ本体32)と、前記メインギャラリにおける前記オイルフィルタよりも前記オイルの流れ方向の下流側に設けられ、前記メインギャラリと前記クランクケース内とを連通するオイル排出口(例えば、実施形態のオイル排出口33)と、を備える。
【0010】
このように、メインギャラリからクランクケース内にオイルを戻す構造とした。メインギャラリからクランクケース内にオイルを戻すために、オイル排出口を設けるだけでよい。このため、余計なスペースを確保する必要も無く、構造も簡素であるので、オイル循環装置を小型化できるとともに製造コストの増大を抑制できる。オイルフィルタ交換時のオイルの溢れ出しを効果的に防止でき、エネルギーの効率化に寄与できる。
(【0011】以降は省略されています)

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