TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
10個以上の画像は省略されています。
公開番号2024049676
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-10
出願番号2022156044
出願日2022-09-29
発明の名称インシュレータ
出願人株式会社豊田自動織機
代理人弁理士法人岡田国際特許事務所
主分類F01N 13/14 20100101AFI20240403BHJP(機械または機関一般;機関設備一般;蒸気機関)
要約【課題】添加弁等を取り付けるための突出部材の周囲の排気管をも適切に覆うことが可能であり、かつ、製造工程や部品点数の増加を抑制して浸入した雨水等を適切に排水可能である、インシュレータを提供する。
【解決手段】排気管30の屈曲部には、排気管から外方に突出して先端にフランジ部を有する突出部材34が設けられ、インシュレータ2は少なくとも屈曲部を覆い、第1半割インシュレータ10及び第2半割インシュレータ20が組み合わされて筒状とされ、第1一方縁部11と第2一方縁部21の少なくとも一部同士が接合され、第1他方縁部12と第2他方縁部22の一部同士が接合され、第1一方縁部及び第2一方縁部は、第1他方縁部及び第2他方縁部よりも鉛直方向上側に位置し、第1他方縁部と第2他方縁部の隙間は排水隙間とされ、第1他方縁部と第2他方縁部の少なくとも一方には突出部材との干渉を回避する切欠部13、23が設けられている。
【選択図】図5
特許請求の範囲【請求項1】
内燃機関の排気経路における一部の排気管を覆う筒状のインシュレータであって、
前記インシュレータに覆われる前記排気管は、屈曲部を有しており、前記屈曲部には、前記排気管から外方へ突出するとともに先端に装置を取り付けるためのフランジ部を有する突出部材が設けられており、
前記インシュレータは、前記排気管に対して固定され、少なくとも前記屈曲部を覆っており、前記排気管の長手方向に直交する断面が円弧状の第1半割インシュレータ及び第2半割インシュレータが組み合わされて筒状とされており、
前記第1半割インシュレータは、前記長手方向に沿う2本の縁部である第1一方縁部と第1他方縁部を有しており、
前記第2半割インシュレータは、前記長手方向に沿う2本の縁部である第2一方縁部と第2他方縁部を有しており、
前記第1一方縁部と前記第2一方縁部の少なくとも一部同士が接合され、また、前記第1他方縁部と前記第2他方縁部の一部同士が接合されることで、前記インシュレータは筒状に組み合わされ、
前記第1一方縁部および前記第2一方縁部は、前記第1他方縁部および前記第2他方縁部よりも鉛直方向上側に位置し、
前記インシュレータは、前記第1他方縁部と前記第2他方縁部との間隙であって、前記排気管の外周面と前記インシュレータの内周面とで囲まれた空間である遮熱空間と、前記インシュレータの外側空間と、を連通する隙間である排水隙間を形成しており、
前記第1他方縁部と前記第2他方縁部の少なくとも一方には、前記突出部材との干渉を回避する切欠部が設けられている、
インシュレータ。
続きを表示(約 580 文字)【請求項2】
請求項1に記載のインシュレータであって、
前記第1他方縁部と前記第2他方縁部は、前記排気管の前記長手方向に直交する仮想断面で見た場合に、周方向にオーバーラップしつつ前記排水隙間を形成しており、
前記仮想断面で見た場合に、前記外側空間から前記排水隙間を通って前記遮熱空間へと至る経路が屈曲している、
インシュレータ。
【請求項3】
請求項1または2に記載のインシュレータであって、
前記遮熱空間には断熱材が充填されており、
前記遮熱空間における少なくとも前記第1他方縁部の近傍と前記第2他方縁部の近傍は、前記断熱材が充填されることなく空洞部とされている、
インシュレータ。
【請求項4】
請求項1または2に記載のインシュレータであって、
前記第1他方縁部および前記第2他方縁部における前記突出部材よりも鉛直方向下方に位置する部位は、互いに接合されることなく前記排水隙間を形成している、
インシュレータ。
【請求項5】
請求項1または2に記載のインシュレータであって、
前記フランジ部に取り付けられる前記装置は、前記排気管に接続される排気浄化装置で用いる反応液を前記排気管内に噴射する添加弁である、
インシュレータ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、内燃機関の排気経路における一部の排気管を覆って遮熱するインシュレータに関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
内燃機関を搭載した車両の排気管は、排気ガスによって非常に高温となる。そして高温となる排気管は、車両の乗員を避けて床下に露出するように配置されている。そのため、当該車両にて枯草等のある未舗装路を走行した場合、高温となって床下に露出されている排気管に枯草等が触れて引火する可能性がある。そこで、枯草等に引火する可能性がある個所の排気管を覆って遮熱するインシュレータが望まれている。
【0003】
例えば特許文献1には、上下に分割された上側半割インシュレータと下側半割インシュレータとを組み合わせて筒状にして排気管の一部を覆うヒートプロテクタ(インシュレータに相当)を備えた排気管構造が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2018-144719号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
例えば内燃機関としてディーゼルエンジンを搭載した車両には、排気浄化装置(酸化触媒やSCR触媒など)で用いる反応液(燃料や尿素水など)を噴射する添加弁が排気管に取り付けられている場合がある。上述した枯草等に引火する可能性がある排気管の個所に添加弁が取り付けられている場合、当該添加弁の周囲の排気管もインシュレータで覆うことが望ましい。
【0006】
ここで図12は、排気管130の外観の例と、従来の特許文献1のように上下に分割した上側半割インシュレータ110と下側半割インシュレータ120の分解斜視図の例を示している。また図13は、図12に示す上側半割インシュレータ110と下側半割インシュレータ120とを組み合わせて筒状のインシュレータ102を構成して排気管130の周囲を覆った、従来のインシュレータの例を示している。
【0007】
図12の例に示すように排気管130の一部が上方から下方に向けて屈曲して一部の屈曲部に添加弁180等を取り付けるための突出部材134が設けられている場合、特許文献1のように上下に分割された上側半割インシュレータ110と下側半割インシュレータ120とを組み合わせて筒状のインシュレータ102(図13参照)を構成すると、突出部材134が邪魔となる。この場合、下側半割インシュレータ120では、排気管130の上流側から突出部材134の手前までの排気管しか覆うことができず、突出部材134の周囲及び突出部材134よりも下流側の領域B(図13参照)を適切に覆うことができない。当該領域Bに枯草等が接触した場合、引火する可能性があるので好ましくない。
【0008】
また、図13において排気管130とインシュレータ102との間に雨水等が浸入すると、排気管130が腐食したり、ヒートショックで排気管130に亀裂が発生したりする可能性がある。そのため、図12及び図13に示すように、下側半割インシュレータ120の下方の適切な個所に排水孔128を設ける必要がある。排水孔128を設けた場合、当該排水孔128からの排水を妨げず、かつ、当該排水孔128から枯草等が入り込んで排気管130に接触することを防止するワイヤメッシュ等を設けて排水孔128を塞ぐ必要がある(図示省略)。
【0009】
特許文献1に記載のヒートプロテクタ(インシュレータに相当)は、上下分割のタイプであるので、上述したように、排気管に添加弁等を取り付けるための突出部材が設けられている場合、突出部材の周囲を適切に覆うことができない。また当該ヒートプロテクタは、側面に開口部を有しているが下方に開口部を有していないので、雨水等が浸入した場合に適切に排水することができない。雨水等を適切に排水するためにヒートプロテクタの下方に排水孔やワイヤメッシュ等を追加すると、製造工程や部品点数が増加する点で好ましくない。
【0010】
本発明は、このような点に鑑みて創案されたものであり、排気経路の一部の排気管を覆う筒状のインシュレータにおいて、添加弁等を取り付けるための突出部材の周囲の排気管をも適切に覆うことが可能であり、かつ、製造工程や部品点数の増加を抑制して浸入した雨水等を適切に排水可能である、インシュレータを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)

特許ウォッチbot のツイートを見る
この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

個人
池見式タービン
24日前
株式会社クボタ
エンジン
22日前
株式会社MCラボ
発電機システム
25日前
トヨタ自動車株式会社
流量制御弁
8日前
本田技研工業株式会社
鞍乗型車両
22日前
トヨタ自動車株式会社
エンジンの制御装置
24日前
トヨタ自動車株式会社
バルブ及び内燃機関
8日前
フタバ産業株式会社
マフラ
1か月前
フタバ産業株式会社
排気装置
8日前
株式会社SUBARU
ブローバイガス処理装置
23日前
本田技研工業株式会社
内燃機関の排気装置
25日前
株式会社アイシン
弁開閉時期制御装置
23日前
豊田合成株式会社
タンク
3日前
ヤマハ発動機株式会社
内燃機関および鞍乗型車両
2日前
本田技研工業株式会社
オイル循環装置
23日前
株式会社SUBARU
診断装置
24日前
いすゞ自動車株式会社
オイルジェット装置
24日前
株式会社豊田自動織機
インシュレータ
23日前
トヨタ自動車株式会社
内燃機関のバルブタイミング調整装置
3日前
井関農機株式会社
エンジンのシリンダーカバーとエンジンの制御装置
28日前
コベルコ建機株式会社
再生制御装置及びこれを備えた建設機械
23日前
フィルトラン・エルエルシー
フィルタアセンブリ
22日前
三菱重工業株式会社
エンジンシステム、船舶
17日前
三菱重工業株式会社
冷熱発電装置、及び冷熱発電システム
8日前
日立Astemo株式会社
内燃機関の制御装置
17日前
三菱重工業株式会社
下半内車室の変形調整方法
17日前
コベルコ建機株式会社
建設機械の制御装置及びこれを備えた建設機械
23日前
トヨタ自動車株式会社
カムシャフト
15日前
三菱重工業株式会社
水回収システム、および、発電プラント
16日前
いすゞ自動車株式会社
排ガス浄化装置の製造方法
28日前
日立Astemo株式会社
内燃機関のバルブタイミング制御装置
16日前
株式会社豊田自動織機
エンジンシステム
8日前
株式会社豊田自動織機
エンジンシステム
8日前
日産自動車株式会社
排気浄化触媒の劣化診断方法及び排気浄化触媒の劣化診断装置
15日前
ヤンマーホールディングス株式会社
エンジン
1か月前
株式会社IJTT
エキゾーストマニホールドの固定構造及びエキゾーストマニホールド
18日前
続きを見る