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公開番号2024049923
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-10
出願番号2022156440
出願日2022-09-29
発明の名称再生制御装置及びこれを備えた建設機械
出願人コベルコ建機株式会社
代理人個人,個人
主分類F01N 3/023 20060101AFI20240403BHJP(機械または機関一般;機関設備一般;蒸気機関)
要約【課題】建設機械が作業を行うことができないダウンタイムが再生処理に起因して増加することを抑制するとともに、浄化要素における異物の過堆積が生じることを抑制する。
【解決手段】再生制御装置のコントローラ250は、作業許容再生処理と作業禁止再生処理を制御する。コントローラ250には、浄化要素における異物の堆積量に応じた複数のレベルが予め定められており、複数のレベルは、堆積量が最も多いレベルである最多レベルと、最多レベルの次に堆積量が多いレベルである一つ前のレベルと、堆積量が最も少ないレベルと、を含む。コントローラ250は、堆積量が前記一つ前のレベルである場合には作業許容再生処理の制御を行い、作業許容再生処理が中断された場合には作業禁止再生処理を開始することの許可をオペレータに求めるための制御である許可要求制御を行い、許可を取得した場合には作業禁止再生処理の制御を行う。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
エンジンと、前記エンジンから排出される排ガスを浄化するための浄化要素を含む排ガス浄化装置と、を備える建設機械のための再生制御装置であって、
前記建設機械による作業を許容しながら前記浄化要素による前記排ガスの浄化性能を回復させる再生処理である作業許容再生処理と前記作業を禁止しながら前記浄化性能を回復させる再生処理である作業禁止再生処理を制御するコントローラを備え、
前記コントローラには、前記浄化要素における異物の堆積量に応じた複数のレベルが予め定められており、前記複数のレベルは、前記堆積量が最も多いレベルである最多レベルと、前記最多レベルの次に前記堆積量が多いレベルである一つ前のレベルと、前記堆積量が最も少ないレベルと、を含み、
前記コントローラは、前記堆積量が前記一つ前のレベルである場合には前記作業許容再生処理の制御を行い、前記作業許容再生処理が中断された場合には前記作業禁止再生処理を開始することの許可をオペレータに求めるための制御である許可要求制御を行い、前記許可を取得した場合には前記作業禁止再生処理の制御を行う、再生制御装置。
続きを表示(約 340 文字)【請求項2】
請求項1に記載の再生制御装置であって、
オペレータによる操作が与えられるレバー操作器をさらに備え、
前記コントローラは、前記許可を求めた後に所定の待機時間が経過した時点において前記許可を取得していない場合で、かつ、前記レバー操作器に前記操作が与えられていないことを含む所定の条件が満たされた場合には、前記作業禁止再生処理の制御を行う、再生制御装置。
【請求項3】
請求項2に記載の再生制御装置であって、
前記許可要求制御が行われているときに前記待機時間に関する情報をオペレータに知らせるための報知装置をさらに備える、再生制御装置。
【請求項4】
請求項1~3の何れか1項に記載の再生制御装置を備える建設機械。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、排ガス浄化装置を備えた建設機械に用いられる再生制御装置に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
一般に、クレーンなどの建設機械にはエンジンが搭載され、当該エンジンの出力によって建設機械に含まれる駆動対象要素の駆動が行われる。この建設機械は、エンジンから排出される排ガスを浄化するための浄化要素を含む排ガス浄化装置を備える。この浄化要素としては、例えば、SCR触媒(SCR:Selective Catalytic Reduction)、DPF(Diesel Particle Filter)、DOC(Diesel Oxidation Catalyst)などが挙げられる。この浄化要素による排ガスの浄化性能は、排ガスを浄化する時間(浄化処理時間)の経過とともに当該浄化要素への異物の堆積量が増加することに起因して低下する。従って、浄化性能が低下した場合には、浄化性能を回復させるための再生処理が実行される。
【0003】
再生処理としては、建設機械による作業を許容しながら浄化要素による排ガスの浄化性能を回復させる再生処理である作業許容再生処理と、建設機械による作業を禁止しながら前記浄化性能を回復させる再生処理である作業禁止再生処理と、がある。作業許容再生処理は、自動再生処理と称されることがあり、作業禁止再生処理は、手動再生処理、駐車再生処理などと称されることがある。
【0004】
特許文献1の排気処理装置では、自動再生処理は、DPFのPM堆積量推定値が所定の自動再生開始判定値に至ったことに基づいて自動的に開始され、駐車再生処理は、第1条件と第2条件が満たされた場合に行われる。第1条件は、自動再生処理の中断回数が所定の駐車再生要求判定値以上に至ったことに基づいて、駐車再生要求報知部品で駐車再生要求の報知がなされたことである。第2条件は、エンジン搭載機械が走行と作業のいずれもがなされていない駐車状態で、駐車再生開始操作部品が開始操作されたことである。
【0005】
特許文献2は、堆積量のレベルを考慮して的確な再生処理を行うことを目的とする技術を開示している。この特許文献2の再生装置では、微粒子の堆積量が手動再生と自動再生とが可能な第一レベル(特許文献2の図3における「レベル2」)であると判定された場合、手動再生を実行させる再生指示信号の入力を要求する信号入力要求画像を表示手段が表示し、前記微粒子の堆積量が前記第一レベルよりも多く手動再生のみが可能な第二レベル(特許文献2の図3における「レベル3」)であると判定された場合、手動再生を実行させる再生指示信号の入力を要求する信号入力要求画像を表示手段が表示する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特許第6530351号公報
特許第5809675号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
特許文献1の排気処理装置では、駐車再生処理は、自動再生処理の中断回数が前記判定値以上に達すれば、浄化要素への異物の堆積量が少ない場合であっても行われ、その駐車再生処理中には建設機械が作業を行うことができない。この場合、不要な駐車再生処理に起因してダウンタイムが増加する。
【0008】
特許文献2の再生装置では、予め定められた複数のレベルのうち、微粒子の堆積量が最も多い最多レベル(特許文献2の図3における「レベル4」)に当該堆積量が達すること、すなわち浄化要素における異物の過堆積が生じること、を回避するために、微粒子の堆積量が最多レベルの一つ前のレベル(特許文献2の図3における「レベル3」)であると判定された場合、手動再生が行われる。この手動再生中には建設機械が作業を行うことができず、再生処理に起因するダウンタイムが増加する。
【0009】
本開示は、建設機械が作業を行うことができないダウンタイムが再生処理に起因して増加することを抑制するとともに、浄化要素における異物の過堆積が生じることを抑制することができる再生制御装置及びこれを備えた建設機械を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
提供されるのは、エンジンと、前記エンジンから排出される排ガスを浄化するための浄化要素を含む排ガス浄化装置と、を備える建設機械のための再生制御装置であって、前記建設機械による作業を許容しながら前記浄化要素による前記排ガスの浄化性能を回復させる再生処理である作業許容再生処理と前記作業を禁止しながら前記浄化性能を回復させる再生処理である作業禁止再生処理を制御するコントローラを備え、前記コントローラには、前記浄化要素における異物の堆積量に応じた複数のレベルが予め定められており、前記複数のレベルは、前記堆積量が最も多いレベルである最多レベルと、前記最多レベルの次に前記堆積量が多いレベルである一つ前のレベルと、前記堆積量が最も少ないレベルと、を含み、前記コントローラは、前記堆積量が前記一つ前のレベルである場合には前記作業許容再生処理の制御を行い、前記作業許容再生処理が中断された場合には前記作業禁止再生処理を開始することの許可をオペレータに求めるための制御である許可要求制御を行い、前記許可を取得した場合には前記作業禁止再生処理の制御を行う。
(【0011】以降は省略されています)

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