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公開番号2024048813
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-09
出願番号2022154928
出願日2022-09-28
発明の名称診断装置
出願人株式会社SUBARU
代理人弁理士法人青海国際特許事務所
主分類F01N 3/18 20060101AFI20240402BHJP(機械または機関一般;機関設備一般;蒸気機関)
要約【課題】O2センサの診断を早期に終了させる。
【解決手段】診断装置のプロセッサは、前記エンジンの燃料カット時に、前記エアブローバルブおよび前記EGRバルブを共に開状態とし、前記コンプレッサにより圧縮された空気を、前記バイパス流路および前記EGR流路を通じて前記排気流路の前記O2センサに供給することと、前記コンプレッサにより圧縮された空気が前記O2センサに供給された状態で、前記O2センサに異常があるかを診断することと、を含む処理を実行する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
エンジンと、
前記エンジンに供給される空気が流通する吸気流路と、
前記エンジンから排出されたガスが流通する排気流路と、
前記吸気流路に設けられ、前記吸気流路を流通する空気を圧縮するコンプレッサと、
前記吸気流路における前記コンプレッサの下流側と前記コンプレッサの上流側とを連通するバイパス流路と、
前記バイパス流路の開度を変更可能なエアブローバルブと、
前記排気流路に設けられる触媒と、
前記排気流路における前記触媒の下流側と前記吸気流路における前記コンプレッサの上流側とを連通するEGR流路と、
前記EGR流路の開度を変更可能なEGRバルブと、
前記排気流路における前記触媒の下流側に設けられ、前記排気流路を流通する酸素の濃度を検出するO2センサと、
制御装置と、
を備え、
前記制御装置は、
1つまたは複数のプロセッサと、
前記プロセッサに接続される1つまたは複数のメモリと、
を有し、
前記プロセッサは、
前記エンジンの燃料カット時に、前記エアブローバルブおよび前記EGRバルブを共に開状態とし、前記コンプレッサにより圧縮された空気を、前記バイパス流路および前記EGR流路を通じて前記排気流路の前記O2センサに供給することと、
前記コンプレッサにより圧縮された空気が前記O2センサに供給された状態で、前記O2センサに異常があるかを診断することと、
を含む処理を実行する、診断装置。
続きを表示(約 730 文字)【請求項2】
前記プロセッサは、
前記O2センサに異常があるかを診断する処理では、
前記エアブローバルブおよび前記EGRバルブを共に開状態とした時点から所定時間内に、前記O2センサの検出値が、リッチ状態を示す第1の値からリーン状態を示す第2の値に変化した場合、前記O2センサに異常がないと判定し、
前記所定時間内に、前記O2センサの検出値が、前記第2の値に到達しなかった場合、前記O2センサに異常があると判定すること、
を含む処理を実行する、請求項1に記載の診断装置。
【請求項3】
前記吸気流路における前記コンプレッサの出口からインテークマニホールドの入口までの範囲における空気の圧力であるコンプレッサ後圧力を検出するコンプレッサ後圧力センサと、
前記吸気流路における前記インテークマニホールド内の空気の圧力であるインマニ圧力を検出するインマニ圧力センサと、
を備え、
前記プロセッサは、
前記コンプレッサにより圧縮された空気を前記O2センサに供給する処理では、前記エンジンが燃料カット状態であり、前記コンプレッサ後圧力が前記インマニ圧力より高く、かつ、前記コンプレッサ後圧力が所定圧力以上である場合、前記エアブローバルブおよび前記EGRバルブを共に開状態とすること、
を含む処理を実行する、請求項1または2に記載の診断装置。
【請求項4】
前記プロセッサは、
アクセルがオフ状態であり、かつ、前記エンジンの回転数が所定回転数以上である場合、前記エンジンを燃料カット状態にさせること、
を含む処理を実行する、請求項3に記載の診断装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、O2センサの診断を行う診断装置に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
例えば、特許文献1には、エンジンの排気流路に触媒が設けられた車両が示されている。かかる車両では、排気流路における触媒の下流側に、排気流路を流通する酸素の濃度を検出するO2センサが設けられている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2012-17708号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、車両では、エンジンの燃料カット時に、酸素をO2センサに供給して、O2センサに異常が生じているかの診断が行われる。ここで、触媒には酸素の吸蔵能力があるため、触媒を通じて酸素がO2センサに供給されるまでには時間がかかる。このため、O2センサの診断に時間がかかっていた。
【0005】
そこで、本発明は、O2センサの診断を早期に終了させることが可能な診断装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本発明の一実施形態に係る診断装置は、
エンジンと、
前記エンジンに供給される空気が流通する吸気流路と、
前記エンジンから排出されたガスが流通する排気流路と、
前記吸気流路に設けられ、前記吸気流路を流通する空気を圧縮するコンプレッサと、
前記吸気流路における前記コンプレッサの下流側と前記コンプレッサの上流側とを連通するバイパス流路と、
前記バイパス流路の開度を変更可能なエアブローバルブと、
前記排気流路に設けられる触媒と、
前記排気流路における前記触媒の下流側と前記吸気流路における前記コンプレッサの上流側とを連通するEGR流路と、
前記EGR流路の開度を変更可能なEGRバルブと、
前記排気流路における前記触媒の下流側に設けられ、前記排気流路を流通する酸素の濃度を検出するO2センサと、
制御装置と、
を備え、
前記制御装置は、
1つまたは複数のプロセッサと、
前記プロセッサに接続される1つまたは複数のメモリと、
を有し、
前記プロセッサは、
前記エンジンの燃料カット時に、前記エアブローバルブおよび前記EGRバルブを共に開状態とし、前記コンプレッサにより圧縮された空気を、前記バイパス流路および前記EGR流路を通じて前記排気流路の前記O2センサに供給することと、
前記コンプレッサにより圧縮された空気が前記O2センサに供給された状態で、前記O2センサに異常があるかを診断することと、
を含む処理を実行する。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、O2センサの診断を早期に終了させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1は、本実施形態にかかる診断装置が適用される車両の構成を示す概略図である。
図2は、O2センサの診断について説明する図である。
図3は、診断制御部の動作の流れを説明する第1のフローチャートである。
図4は、診断制御部の動作の流れを説明する第2のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に添付図面を参照しながら、本発明の実施形態について詳細に説明する。かかる実施形態に示す具体的な寸法、材料、数値等は、発明の理解を容易にするための例示に過ぎず、特に断る場合を除き、本発明を限定するものではない。なお、本明細書および図面において、実質的に同一の機能、構成を有する要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略し、また本発明に直接関係のない要素は図示を省略する。
【0010】
図1は、本実施形態にかかる診断装置1が適用される車両2の構成を示す概略図である。車両2は、エンジン10を備えるエンジン車である。なお、車両2は、エンジン10とモータジェネレータとを備えるハイブリッド電気自動車であってもよい。
(【0011】以降は省略されています)

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