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公開番号2024052112
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-11
出願番号2022158594
出願日2022-09-30
発明の名称鞍乗型車両
出願人本田技研工業株式会社
代理人個人,個人
主分類F01N 3/24 20060101AFI20240404BHJP(機械または機関一般;機関設備一般;蒸気機関)
要約【課題】鞍乗型車両において、内燃機関の排気通路に、三元触媒と、NOx吸蔵触媒とを効果的に配置することを可能にする構成を提供する。
【解決手段】一実施形態に係る鞍乗型車両1は、内燃機関20の排気通路に配置される三元触媒53aと、前記排気通路において前記三元触媒よりも下流側に配置されるNOx吸蔵触媒53bとを備える。前記NOx吸蔵触媒を備えた第1排気浄化部51dの少なくとも一部は、車幅方向において外側に露出している。
【選択図】図10
特許請求の範囲【請求項1】
内燃機関(20、111)を搭載した鞍乗型車両(1、101)において、
前記内燃機関(20、111)の排気通路(50E、122)に配置される三元触媒(53a)と、
前記排気通路(50E、122)において前記三元触媒(53a)よりも下流側に配置されるNOx吸蔵触媒(53b)と
を備え、
前記NOx吸蔵触媒(53b)を備えた第1排気浄化部(51d、120b)の少なくとも一部は、車幅方向において外側に露出している
ことを特徴とする鞍乗型車両(1、101)。
続きを表示(約 1,300 文字)【請求項2】
前記三元触媒(53a)を備えた第2排気浄化部(51c、120a)の少なくとも一部は、風除け機能部(WS)の後方に配置されている、
ことを特徴とする請求項1に記載の鞍乗型車両(1、101)。
【請求項3】
前記車両(1、101)の上下方向において、前記NOx吸蔵触媒(53b)を備えた前記第1排気浄化部(51d、120b)の上流端(51du、120bu)は前記第1排気浄化部(51d、120b)の下流端(51dd、120bd)と異なる位置にある、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の鞍乗型車両(1、101)。
【請求項4】
前記三元触媒(53a)を備える第2排気浄化部(51c)は、車幅方向において車体中心に延びる面(IS)を定めるとき、前記面(IS)と交差する、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の鞍乗型車両(1)。
【請求項5】
前記内燃機関(20)は、車幅方向に指向したクランク軸(21)の一端側にファン(56)を有し、
前記NOx吸蔵触媒(53b)を備えた前記第1排気浄化部(51d)は、前記ファン(56)の回転中心軸(C1)を中心として前記ファン(56)の径方向外側に位置付けられている、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の鞍乗型車両(1)。
【請求項6】
前記内燃機関(20)は、車幅方向に指向したクランク軸(21)の一端側にファン(56)を有し、
前記ファン(56)の軸線方向外側にファンカバー(57)が設けられ、
前記ファンカバー(57)は下方に開く開口部(57h)を備え、
前記NOx吸蔵触媒(53b)を備える前記第1排気浄化部(51d)は、前記ファンカバー(57)の下方に位置し、
前記第1排気浄化部(51d)の少なくとも一部は、前記ファンカバー(57)で覆われている、
ことを特徴とする請求項1に記載の鞍乗型車両(1)。
【請求項7】
前記NOx吸蔵触媒(53b)の上流側かつ前記三元触媒(53a)の下流側の排気通路に設けられた第1センサ(54a)と、
前記NOx吸蔵触媒(53b)の下流側の排気通路に設けられた第2センサ(54b)と
を更に備え、
前記第1センサ(54a)の少なくとも一部及び前記第2センサ(54b)の少なくとも一部の少なくともいずれか一方は、前記ファンカバー(57)で覆われている、
ことを特徴とする請求項6に記載の鞍乗型車両(1)。
【請求項8】
前記ファンカバー(57)には切り欠き部(57e)が設けられ、
前記切り欠き部(57e)に前記排気通路に設けられるセンサ(54a)が配置されている、
ことを特徴とする請求項6又は7に記載の鞍乗型車両(1)。
【請求項9】
前記NOx吸蔵触媒(53b)を備える前記第1排気浄化部(120b)の少なくとも一部は、車幅方向において、ブレーキペダル(108)の内側に位置して前記ブレーキペダル(108)によって覆われている、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の鞍乗型車両(101)。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、自動二輪車などの鞍乗型車両に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
従来より気候変動の緩和または影響軽減を目的とした取り組みが継続され、この実現に向けて有害物質の排出量低減に関する研究開発が行われている。具体的には、内燃機関の排気通路に排気浄化触媒、例えば三元触媒を配置することが行われている。
【0003】
例えば、特許文献1は、内燃機関の排気通路に、三元触媒と、NOx吸蔵触媒とを上流側から順に配置することを開示する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特許第4765991号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
四輪自動車においては燃費向上のためにリーン燃焼させて内燃機関を運転することが行われている。自動二輪車などの鞍乗型車両においても、そこに搭載した内燃機関の燃費向上のためにリーン燃焼を導入したいとの要望がある。この場合、内燃機関をリーン燃焼運転するとき、ストイキ運転時に比べて多量の窒素酸化物(NOx)が大気中に放出されるおそれがあり、リーン燃焼時に排出され得る窒素酸化物を除去するために、鞍乗型車両においても排気系にNOx吸蔵触媒を設けることが望まれる。
【0006】
しかし、上記特許文献1に記載のように、内燃機関の排気通路に、三元触媒と、NOx吸蔵触媒とを配置することで排気ガス中の有害物質を効果的に低減することができるが、自動二輪車等の鞍乗型車両においてはその配置に課題を有する。例えば、NOx吸蔵触媒は、三元触媒よりも耐熱温度が低いので、耐熱性の点から、三元触媒とは異なる位置に配置することが望まれるが、鞍乗型車両では各種部材の配置スぺースが限られる。
【0007】
本願は上記課題の解決のため、鞍乗型車両において、内燃機関の排気通路に、三元触媒と、NOx吸蔵触媒とを効果的に配置することを可能にする構成を提供することを目的とする。そして、延いては気候変動の緩和または影響軽減に寄与するものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の一態様は、
内燃機関を搭載した鞍乗型車両において、
前記内燃機関の排気通路に配置される三元触媒と、
前記排気通路において前記三元触媒よりも下流側に配置されるNOx吸蔵触媒と
を備え、
前記NOx吸蔵触媒を備えた第1排気浄化部の少なくとも一部は、車幅方向において外側に露出している、
鞍乗型車両
を提供する。
【0009】
上記構成によれば、鞍乗型車両の内燃機関の排気通路に三元触媒とNOx吸蔵触媒とが上流側からこの順序で配置され、NOx吸蔵触媒を備えた第1排気浄化部の少なくとも一部は、車幅方向において外側に露出している。したがって、第1排気浄化部のNOx吸蔵触媒を走行風で適温に冷却することができ、NOx吸蔵触媒の熱害による劣化を防ぐことが可能になる。また、NOx吸蔵触媒を備えた第1排気浄化部の少なくとも一部は車幅方向において外側に露出しているので、例えばNOx吸蔵触媒を備えた第1排気浄化部を鞍乗型車両のその他の各種部材の配置スペースなどを大きく修正することなしに鞍乗型車両に搭載することができる。したがって、上記構成によれば、鞍乗型車両において、内燃機関の排気通路に、三元触媒と、NOx吸蔵触媒とを効果的に配置することが可能になる。
【0010】
好ましくは、前記三元触媒を備えた第2排気浄化部の少なくとも一部は、風除け機能部の後方に配置されている。この構成によれば、三元触媒を備えた第2排気浄化部の少なくとも一部を、例えば車体カバー又は前輪等の風除け機能部の後方に位置付け、第2排気浄化部に走行風を当たり難くすることができ、よって三元触媒の温度を適温に維持することが可能になる。
(【0011】以降は省略されています)

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