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公開番号2024050107
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-10
出願番号2022156737
出願日2022-09-29
発明の名称ブローバイガス処理装置
出願人株式会社SUBARU
代理人個人
主分類F01M 13/00 20060101AFI20240403BHJP(機械または機関一般;機関設備一般;蒸気機関)
要約【課題】ブローバイガス中の水分が凝縮し、凍結して氷が生成された場合に、生成された氷を除去し、クランクケース内圧の異常上昇を防止することが可能なブローバイガス処理装置を提供する。
【解決手段】ブローバイガス処理装置60は、クランクケース10bとスロットルバルブ13の下流側とを連通しブローバイガスを吸気系に還流する第1掃気ライン61及び第2掃気ライン64と、第1掃気ライン61に介装され、吸気系の圧力に応じてブローバイガスの流量を調節するPCVバルブ62と、スロットルバルブ13の上流側とクランクケース10bとを連通し新気を導入する新気ライン63と、第2掃気ライン64に介装され、クランクケース10bの内圧が正圧となり、かつ、クランクケース10bの内圧と吸気系の圧力との差圧が所定圧よりも大きくなると開弁する差圧弁65とを備え、第1掃気ライン61と第2掃気ライン64とは熱交換可能とされている。
【選択図】 図1
特許請求の範囲【請求項1】
クランクケースと吸気系のスロットルバルブ下流側とを連通しブローバイガスを前記吸気系に還流する第1掃気ラインと、
前記吸気系のスロットルバルブ上流側と前記クランクケースとを連通し新気を導入する新気ラインと、
前記第1掃気ラインに介装され、前記吸気系の圧力に応じてブローバイガスの流量を調節する流量制御弁と、
前記クランクケースと前記吸気系のスロットルバルブ下流側とを連通しブローバイガスを前記吸気系に還流する第2掃気ラインと、
前記第2掃気ラインに介装され、前記クランクケースの内圧が正圧となり、かつ、前記クランクケースの内圧と前記吸気系の圧力との差圧が所定圧よりも大きくなると開弁する差圧弁と、を備え、
前記第1掃気ラインと前記第2掃気ラインとは、熱交換可能とされていることを特徴とするブローバイガス処理装置。
続きを表示(約 340 文字)【請求項2】
前記差圧弁は、前記クランクケースの内部又は近傍に配設されていることを特徴とする請求項1に記載のブローバイガス処理装置。
【請求項3】
前記差圧弁の開口面積は、前記流量制御弁の開口面積よりも大きいことを特徴とする請求項2に記載のブローバイガス処理装置。
【請求項4】
前記第2掃気ラインは、少なくとも一部分が、前記第1掃気ラインに接触して巻き付けられていることを特徴とする請求項3に記載のブローバイガス処理装置。
【請求項5】
前記第2掃気ラインは、少なくとも一部分が、前記第1掃気ラインに介装された前記流量制御弁の周囲に接触して巻き付けられていることを特徴とする請求項4に記載のブローバイガス処理装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ブローバイガス処理装置に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
従来から、シリンダとピストンとの間からクランクケースに漏れ出したブローバイガスの環境(大気)への放出を防止するために、ブローバイガスをエンジンの吸気系に戻して燃焼させ処理するブローバイガス処理装置が広く用いられている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
ブローバイガス処理装置は、例えば、クランクケース内部とスロットルバルブの下流側とを連通しブローバイガスを吸気系に還流(導入)する掃気ライン(PCVライン)と、掃気ラインを流れるブローバイガスの流量を調節するPCV(Positive Crankcase Ventilation)バルブと、スロットルバルブの上流側とクランクケース内部とを連通し新気を導入する新気ラインとを有して構成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2010-173548号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、例えば、極低温環境下においては、外部の冷たい空気によって水分を含んだブローバイガスが冷却され、ブローバイガス中の水分が凝縮し、凍結して氷が生成されることがある。そして、その氷によって掃気ラインや新気ラインが閉塞して、クランクケース内圧が異常上昇するおそれがある。
【0006】
本発明は、上記問題点を解消する為になされたものであり、ブローバイガス中の水分が凝縮し、凍結して氷が生成された場合に、生成された氷を除去し、クランクケース内圧の異常上昇を防止することが可能なブローバイガス処理装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一態様に係るブローバイガス処理装置は、クランクケースと吸気系のスロットルバルブ下流側とを連通しブローバイガスを吸気系に還流する第1掃気ラインと、吸気系のスロットルバルブ上流側とクランクケースとを連通し新気を導入する新気ラインと、第1掃気ラインに介装され、吸気系の圧力に応じてブローバイガスの流量を調節する流量制御弁と、クランクケースと吸気系のスロットルバルブ下流側とを連通しブローバイガスを吸気系に還流する第2掃気ラインと、第2掃気ラインに介装され、クランクケースの内圧が正圧となり、かつ、クランクケースの内圧と吸気系の圧力との差圧が所定圧よりも大きくなると開弁する差圧弁とを備え、第1掃気ラインと第2掃気ラインとが熱交換可能とされていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、ブローバイガス中の水分が凝縮し、凍結して氷が生成された場合に、生成された氷を除去し、クランクケース内圧の異常上昇を防止することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
実施形態に係るブローバイガス処理装置が適用されたエンジンの構成を示す図である。
実施形態に係るブローバイガス処理装置の要部の構成を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、図面を参照して本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、特に区別する必要がある場合を除いて、図中、同一又は相当部分には同一符号を用いることとする。また、各図において、同一要素には同一符号を付して重複する説明を省略する。
(【0011】以降は省略されています)

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