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公開番号2024043995
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-02
出願番号2022149281
出願日2022-09-20
発明の名称燃料供給装置
出願人ダイハツディーゼル株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類F01L 1/26 20060101AFI20240326BHJP(機械または機関一般;機関設備一般;蒸気機関)
要約【課題】電子制御式の燃料供給装置に必要な構成を追加することなく、ガス燃料の供給タイミングを制御することができる燃料供給装置を提供することを目的とする。
【解決手段】燃焼室、燃焼室に連通した給気ポート、給気ポートに連通した給気通路、給気通路に連通したガス燃料ポート、およびガス燃料ポートに連通し、給気通路にガス燃料を供給するための燃料通路を有する燃料供給装置は、軸を中心に揺動する弁腕と、頂部が弁腕の端部に回動自在に取り付けられ、弁腕の揺動に応じて移動する押さえティと、弁腕の揺動に伴う押さえティの移動に応じて給気ポートを開閉する給気バルブと、給気バルブが給気ポートを開いているときにガス燃料ポートを開くように、弁腕の揺動に応じてガス燃料ポートを開閉するガス燃料バルブとを備える。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
燃焼室に給気通路および給気ポートを介して空気を供給するとともに、前記燃焼室にガス燃料通路およびガス燃料ポートを介してガス燃料を供給する燃料供給装置であって、
軸を中心に揺動する弁腕と、
前記弁腕に取り付けられた押さえ部材と、
前記弁腕の揺動に応じて前記給気ポートを開閉する給気バルブと、
前記弁腕の揺動に応じて前記ガス燃料ポートを開閉するガス燃料バルブと
を備え、
前記ガス燃料バルブは、前記給気バルブが前記給気ポートを開いているときに前記ガス燃料ポートを開くように、前記給気バルブに前記押さえ部材を介して連結されている、または前記弁腕に取り付けられている、燃料供給装置。
続きを表示(約 460 文字)【請求項2】
前記押さえ部材は、前記弁腕の揺動に応じた前記ガス燃料バルブのリフト量を調整可能なように構成されている、請求項1に記載の燃料供給装置。
【請求項3】
前記ガス燃料ポートに取り付けられ、貫通孔を有する拡散部材を備え、
前記ガス燃料通路と前記給気通路とは前記ガス燃料ポートを介して互いに連通し、前記ガス燃料通路からのガス燃料が前記拡散部材の前記貫通孔から前記給気通路に噴き出す、請求項1に記載の燃料供給装置。
【請求項4】
前記ガス燃料バルブは、前記給気バルブが前記給気ポートを開いた後に前記ガス燃料ポートを開くように構成されている、請求項1に記載の燃料供給装置。
【請求項5】
前記ガス燃料バルブは、スライドバルブである、請求項4に記載の燃料供給装置。
【請求項6】
前記押さえ部材のアーム部に取り付けられ、前記ガス燃料バルブの前記押さえ部材側の端部に接触するラッシュアジャスタを備える、請求項1から5のいずれか1項に記載の燃料供給装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、燃料供給装置に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
従来の燃料供給装置としては、ポンプハウジングと、ポンプハウジングに支持され、軸方向に駆動されることにより燃料を加圧するプランジャと、プランジャに連結されたポンプ駆動用カムとを備える機械式の燃料供給装置がある(例えば、特許文献1参照)。このポンプ駆動用カムは、内燃機関のクランクと連結されており、クランクからの動力伝達により駆動される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2002-54530号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
近年、温室効果ガスである二酸化炭素の排出量を削減するため、水素またはアンモニアなどの非炭化水素系のガス燃料を内燃機関に用いることがある。このようなガス燃料を内燃機関に用いる場合、電子制御式の燃料供給装置を用いることが一般的である。電子制御式の燃料供給装置は、クランクまたはカムなどの回転体の角度を検出するセンサと、センサの検出信号を用いてガス燃料を供給するタイミングを制御する電子制御機器とを必要とする。
【0005】
機械式の燃料供給装置では上述したようなセンサが設けられていないため、機械式の燃料供給装置を有する既存の内燃機関において電子制御式の燃料供給装置を追加するためには、回転体にセンサを取り付ける必要がある。この場合、回転体から発電機などの被駆動体を取り外して移動させる必要があるが、発電機は一般的に大型で重量もあるため、移動が困難であり、既存の設備が船舶などに設置されている場合には、スペースの制約上不可能な状況も生じる。
【0006】
本発明は、電子制御に頼らずにガス燃料を供給することができる燃料供給装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の第1態様は、
燃焼室に給気通路および給気ポートを介して空気を供給するとともに、前記燃焼室にガス燃料通路およびガス燃料ポートを介してガス燃料を供給する燃料供給装置であって、
軸を中心に揺動する弁腕と、
前記弁腕に取り付けられた押さえ部材と、
前記弁腕の揺動に応じて前記給気ポートを開閉する給気バルブと、
前記弁腕の揺動に応じて前記ガス燃料ポートを開閉するガス燃料バルブと
を備え、
前記ガス燃料バルブは、前記給気バルブが前記給気ポートを開いているときに前記ガス燃料ポートを開くように、前記給気バルブに前記押さえ部材を介して連結されている、または前記弁腕に取り付けられている、燃料供給装置を提供する。
【0008】
この構成によれば、給気バルブが給気ポートを開いているときにガス燃料バルブがガス燃料ポートを開くように、給気バルブとガス燃料バルブとが連動して動作する。これにより、ガス燃料バルブの動作を制御するための電子制御機器を別途設けることなく、ガス燃料バルブの開閉タイミングを制御することができる。その結果、機械式の燃料供給装置を有する既存の内燃機関において、電子制御に頼らずにガス燃料を供給することができる。
【0009】
また、ガス燃料として水素またはアンモニアのような非炭化水素系のガス燃料を用いる場合には、温室効果ガスである二酸化炭素の排出量を低減することができる。
【0010】
本発明の第2態様の燃料供給装置は、前記第1態様の燃料供給装置において、前記押さえ部材が、前記押さえ部材の移動による前記ガス燃料バルブのリフト量を調整可能なように構成されている。
(【0011】以降は省略されています)

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