TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
10個以上の画像は省略されています。
公開番号2024052429
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-11
出願番号2022159131
出願日2022-09-30
発明の名称易洗性連続通気型スポンジ、および易洗性化粧用パフ
出願人日本発條株式会社
代理人弁理士法人太陽国際特許事務所
主分類C08G 18/00 20060101AFI20240404BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】易洗性に優れる連続通気型スポンジ、および易洗性に優れる化粧用パフを提供すること。
【解決手段】ポリエーテルポリオールAと、ダイマー酸ポリエステルポリオールBと、ジフェニルメタンジイソシアネート系のイソシアネートCと、イソシアネートと反応する反応性基を有するシリコーン系整泡剤Dと、水Eと、触媒Fと、を含む組成物の発泡体で構成され、見掛け密度が100~300kg/m3であり、通気度が0.05cm3/cm2・sec以上であり、独泡率が5%以下であり、50%圧縮硬度が10kPa以下であり、50%圧縮永久歪が10%以下である可撓性ポリウレタンフォームからなる易洗性連続通気型スポンジ、および、それを有する易洗性化粧用パフ。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
ポリエーテルポリオールAと、
ダイマー酸ポリエステルポリオールBと、
ジフェニルメタンジイソシアネート系のイソシアネートCと、
イソシアネートと反応する反応性基を有するシリコーン系整泡剤Dと、
水Eと、
触媒Fと、
を含む組成物の発泡体で構成され、
見掛け密度が100~300kg/m

であり、通気度が0.05cm

/cm

・sec以上であり、独泡率が5%以下であり、50%圧縮硬度が10kPa以下であり、50%圧縮永久歪が10%以下である可撓性ポリウレタンフォームからなる易洗性連続通気型スポンジ。
続きを表示(約 980 文字)【請求項2】
ポリエーテルポリオールAが、アルキレンオキサイド付加ポリオールであり、エチレンオキサイドのモル比率が5~30%である請求項1に記載の可撓性ポリウレタンフォームからなる易洗性連続通気型スポンジ。
【請求項3】
前記ポリエーテルポリオールAと前記ダイマー酸ポリエステルポリオールBとの質量比(ポリエーテルポリオールA/ダイマー酸ポリエステルポリオールB)が、1/9~9/1である請求項1に記載の可撓性ポリウレタンフォームからなる易洗性連続通気型スポンジ。
【請求項4】
前記イソシアネートCが、ジフェニルメタンジイソシアネート、カルボジイミド変性ジフェニルメタンジイソシアネート、及び、ポリオール変性ジフェニルメタンジイソシアネートよりなる群から選択される2種以上のイソシアネートである請求項1に記載の可撓性ポリウレタンフォームからなる易洗性連続通気型スポンジ。
【請求項5】
前記組成物が、脂肪族イソシアネートをさらに含む請求項1に記載の可撓性ポリウレタンフォームからなる易洗性連続通気型スポンジ。
【請求項6】
前記組成物が、分岐鎖を有する低分子ジオール、脂環構造を有するジオール、及び脂環構造を有するイソシアネートよりなる群から選択される少なくとも1種をさらに含む請求項1に記載の可撓性ポリウレタンフォームからなる易洗性連続通気型スポンジ。
【請求項7】
前記組成物が、無機フィラー、及び有機フィラーよりなる群から選択される1種以上のフィラーをさらに含む請求項1に記載の可撓性ポリウレタンフォームからなる易洗性連続通気型スポンジ。
【請求項8】
自己スキン層を有する請求項1に記載の可撓性ポリウレタンフォームからなる易洗性連続通気型スポンジ。
【請求項9】
易洗性が必要な用途に使用するスポンジである請求項1に記載の可撓性ポリウレタンフォームからなる易洗性連続通気型スポンジ。
【請求項10】
他部材との熱溶着加工品、他部材との超音波融着加工品、又は他部材との高周波溶着加工品である請求項1に記載の可撓性ポリウレタンフォームからなる易洗性連続通気型スポンジ。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、易洗性連続通気型スポンジ、および易洗性化粧用パフに関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
ポリウレタン発泡体で構成される連続通気型スポンジは、例えば、熱可塑性ポリウレタンを水可溶性溶媒(例えば、ジメチルホルムアミドなど)に溶解し、更に水可溶性の気孔生成剤(例えば、ポリビニルアルコール、メチルセルロースなど)を混合し、この混合物を型に注入後、水や水蒸気で、水溶性溶剤及び気孔生成剤を抽出し、多孔体を製造する、いわゆる「抽出除去法」が用いられている。
【0003】
この「抽出除去法」で得られるスポンジは、非常に微細なセルが得られ高級な用途にも採用されているが、大変煩雑な方法で製造されるため、高コストで、環境負荷が大きく、水を大量に使用するという問題がある(特許文献1)。
この「抽出除去法」を改良したのが、ポリオールとイソシアナート、整泡剤、触媒に窒素などの気体を機械的に攪拌混合し、連続通気型スポンジを製造する方法(いわゆる、メカニカルフロス法)である(特許文献2)
しかし、メカニカルフロス法では、ポリオールとしてポリオキシアルキレンポリオールを用いたウレタン原料を使用しているため、親水性が高く、フォームが水や湿気を吸収し易い問題が発生する。また、化粧用パフではリキッドファンデーションの吸い込み量が多くなるという問題が発生する。さらに、ウレタン原料に気体を混合し微細化するため、また泡の安定化のために、シリコーン系整泡剤を大量に用いる。それにより、整泡剤がスポンジの中に残存する。
【0004】
一方、植物油から得られるポリオールとMDI系イソシアナートを、水発泡法(通常のポリウレタンの発泡方法)で発泡させた発泡体から構成される化粧用パフも提案されている(特許文献3)。このような水発泡による発泡体は簡便な製造方法である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開昭58-189242号公報
特開2014-227426号公報
特開2007-54164号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、メカニカルフロス法では、ウレタン原料に気体を混合し微細化するため、また泡の安定化のために、シリコーン系整泡剤を大量に用いる。それにより、整泡剤がスポンジの中に残存する。
そのため、スポンジが汚れ、スポンジを洗濯する場合、残存した整泡剤が石鹸の泡のように出でくる。整泡剤がごく少量残っていても、水を吸うと、起泡をして、整泡剤が完全には抜けきらない。
【0007】
また、植物油から得られるポリオールとMDI系イソシアナートを、水発泡法(通常のポリウレタンの発泡方法)で発泡させた発泡体は、独立気泡になりやすいため、あえてセルを荒らして連泡化する必要がある。そのため、微細セルは得られ難く、化粧用パフとしては肌ざわりの良いものではない。
それに加え、発泡体中に整泡剤が残存するため、やはり、起泡をして整泡剤が完全には抜けきらない。
【0008】
身に着けるスポンジ(及び加工品)や人体の近傍で使用するスポンジは、汚れた時洗浄して清潔にすることで繰り返して使用する場合が多い。繰り返して使用することは、廃棄物の削減に繋がり、地球環境面で好ましい。
この、洗浄や洗濯を行ない繰返し使用するスポンジにおいては、易洗性に優れることが必要である。
【0009】
ここで、「易洗性に優れる」とは、以下の内容が考えられる。
(1)揉み洗いや洗濯ができる。つまり、容易に圧縮でき、水洗時に裂け難く、またスポンジ内部まで水が入り洗浄可能なこと。
(2)汚れ落ちし易い。つまり、汚れが付き難く、また付いた汚れが洗浄により容易に落ちること。
(3)泡切れが良い。つまり、漱ぎが容易であること。また、泡立つ添加物がなく、素材が水をはじき易く、尚且つスポンジ内部に水が浸透し易いこと。
(4)乾燥し易い。つまり、素材自体が水を吸収し難く、また通気性が高いこと。早期に元の寸法に戻ること。
【0010】
このように、易洗性に優れる微細セルからなる可撓性スポンジが要望されているが、これを満足する可撓性ポリウレタンフォームからなるスポンジが無いのが現状である。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

日本発條株式会社
電気接続構造
今日
日本発條株式会社
車両用シート
9日前
日本発條株式会社
車両用シート
9日前
日本発條株式会社
車両用シート
9日前
日本発條株式会社
車両用シート
9日前
日本発條株式会社
車両用シート
9日前
日本発條株式会社
車両用シート
9日前
日本発條株式会社
車両用シート
1日前
日本発條株式会社
乗物用シート
2日前
日本発條株式会社
コイルばねの製造方法
15日前
日本発條株式会社
コイルばねの製造方法
15日前
日本発條株式会社
コイルばねの製造方法
15日前
日本発條株式会社
筒状部材の防錆処理方法
15日前
日本発條株式会社
屈曲構造体及びその半製品
17日前
日本発條株式会社
積層鉄心及びその製造方法
今日
日本発條株式会社
シートパッド及びその製造方法
2日前
日本発條株式会社
アームレスト及び車両用シート
2日前
日本発條株式会社
流体塗布装置及び流体塗布方法
14日前
日本発條株式会社
アクチュエータ及び車両用シート
7日前
日本発條株式会社
ハンドレスト装置及び乗員支持装置
8日前
日本発條株式会社
積層構造体および積層構造体の製造方法
15日前
日本発條株式会社
易洗性連続通気型スポンジ、および易洗性化粧用パフ
21日前
日本発條株式会社
クッション表皮、シートクッション及び車両用シート
14日前
日本発條株式会社
シートパッド、シートパッド組立体及び車両用シート
8日前
日本発條株式会社
車両用シートのエアサスペンション装置及びその製造方法
9日前
日本発條株式会社
コンタクトプローブ
13日前
日本発條株式会社
モータコアの製造装置及びモータコアの製造方法
13日前
株式会社日本触媒
組成物
2か月前
東ソー株式会社
ゴム組成物
今日
三菱ケミカル株式会社
積層体
1か月前
株式会社ナリス化粧品
構造体
7日前
東レ株式会社
多孔質フィルム
1か月前
株式会社きもと
障子用フィルム
2か月前
株式会社コバヤシ
成形体
2か月前
三菱ケミカル株式会社
樹脂組成物
1か月前
株式会社松風
光硬化性組成物
1か月前
続きを見る