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公開番号2024051881
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-11
出願番号2022158258
出願日2022-09-30
発明の名称ベーパー回収装置
出願人トキコシステムソリューションズ株式会社
代理人弁理士法人広和特許事務所
主分類B01D 53/04 20060101AFI20240404BHJP(物理的または化学的方法または装置一般)
要約【課題】 容器内の吸着剤の全体でベーパーを吸着できるようにして、ベーパーの回収効率の向上、装置の小型化を図る。
【解決手段】 容器12内に設けられ、吸着剤16,17と流入管18との間を仕切る仕切部材20は、流入管18の円形凹部18Cを囲んで上側に延びた筒体からなり、ベーパーを含む空気を通過させるための多数の孔21Aを有する筒部21と、筒部21の上側を閉塞して設けられ、ベーパーを含む空気を通過させるための多数の孔22Aを有する蓋部22と、を備えている。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
底部と天部を有する容器と、
前記容器内に設けられ、ベーパーを吸着する吸着剤と、
前記底部に接続して設けられ、前記容器内にベーパーを含む空気を流入させる流入管と、
前記天部に接続して設けられ、前記容器内を通過した空気を流出させる流出管と、
前記容器内に設けられ、前記吸着剤と前記流入管との間を仕切る仕切部材と、
を備えてなるベーパー回収装置において、
前記仕切部材は、
前記流入管の容器側開口を囲んで上側に延びた筒体からなり、ベーパーを含む空気を通過させるための多数の孔を有する筒部と、
前記筒部の上側を閉塞して設けられ、ベーパーを含む空気を通過させるための多数の孔を有する蓋部と、
を備えていることを特徴とするベーパー回収装置。
続きを表示(約 210 文字)【請求項2】
請求項1に記載のベーパー回収装置において、
前記仕切部材は、前記筒部および前記蓋部を内側から支える支持部を備えていることを特徴とするベーパー回収装置。
【請求項3】
請求項1に記載のベーパー回収装置において、
前記流入管の容器側開口は、前記底部の中央に配置され、
前記底部は、前記中央に向けて下向きに傾斜したテーパ状に形成されていることを特徴とするベーパー回収装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、空気中に含まれるベーパーを回収するベーパー回収装置に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
給油所の貯油タンクにタンクローリ車からガソリン等の燃料を補給した場合、貯油タンクで燃料の揮発成分からなるベーパーが発生する。このために、給油所には、貯油タンクで発生したベーパーを含む空気から、ベーパーを回収し、ベーパーが除去された空気を外部に排出させるようにしたベーパー回収装置が設置されている。
【0003】
このベーパー回収装置は、下側の底部と上側の天部を有する容器と、容器内に設けられ、ベーパーを吸着する吸着剤と、底部に接続して設けられ、容器内にベーパーを含む空気を流入させる流入管と、天部に接続して設けられ、容器内を通過した空気を流出させる流出管と、容器内に設けられ、吸着剤と流入管との間を仕切る仕切部材と、を備えている(特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2008-303795号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1の発明は、容器の中央に仕切部材に相当する台座を有し、この台座の上面から吸着剤に向けてベーパーを含んだ空気を容器内へ流入させる構成となっている。従って、ベーパーを含んだ空気は、中央の台座からのみ流入することになる。このために、台座から流入した空気に含まれたベーパーは、一部の吸着剤だけに供給されることになるから、ベーパーの回収効率が悪くなり、回収時間も長くなってしまう。これにより、所望の性能を得るためには、ベーパー回収装置を大型化しなくてはならないという問題がある。
【0006】
また、容器内の吸着剤の全体にベーパーを含んだ空気を供給できるように、容器の底部側の全体を仕切るように仕切部材を設け、この仕切部材の全体に多数の孔を設ける構成とすることが考えられる。しかし、容器の底部側の全体を仕切る仕切部材は、吸着剤の全ての重量を支えることができる剛性を必要とするから、コストが嵩む上に、剛性を得るために大型化してしまうという問題がある。
【0007】
本発明の一実施形態の目的は、容器内の吸着剤の全体でベーパーを吸着できるようにして、ベーパーの回収効率の向上、装置の小型化を図ることができるようにしたベーパー回収装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の一実施形態は、底部と天部を有する容器と、前記容器内に設けられ、ベーパーを吸着する吸着剤と、前記底部に接続して設けられ、前記容器内にベーパーを含む空気を流入させる流入管と、前記天部に接続して設けられ、前記容器内を通過した空気を流出させる流出管と、前記容器内に設けられ、前記吸着剤と前記流入管との間を仕切る仕切部材と、を備えてなるベーパー回収装置において、前記仕切部材は、前記流入管の容器側開口を囲んで上側に延びた筒体からなり、ベーパーを含む空気を通過させるための多数の孔を有する筒部と、前記筒部の上側を閉塞して設けられ、ベーパーを含む空気を通過させるための多数の孔を有する蓋部と、を備えている。
【発明の効果】
【0009】
本発明の一実施形態によれば、容器内の吸着剤の全体でベーパーを吸着することができ、ベーパーの回収効率の向上、装置の小型化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
貯油タンクとベーパー回収装置を備えた給油所の一部を示す構成図である。
図1中のベーパー回収装置を示す断面図である。
流入管、仕切部材の筒部および蓋部、支持部等を示す分解斜視図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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