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公開番号2024049830
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-10
出願番号2022156299
出願日2022-09-29
発明の名称ブラダー用ゴム組成物及びその製造方法
出願人住友ゴム工業株式会社
代理人弁理士法人WisePlus
主分類C08L 23/22 20060101AFI20240403BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】省エネルギー化、生産性を向上しつつ、諸性能に優れたブラダー用ゴム組成物及びその製造方法、並びにブラダーを提供する。
【解決手段】ブチル系ゴムA、ブチル系ゴムB及びカーボンブラックを含むブラダー用ゴム組成物であって、前記ブチル系ゴムA及び前記カーボンブラックの一部を混錬し、混錬物1Aを作製するベース練り工程1Aと、前記ブチル系ゴムB及び前記カーボンブラックの残部を混錬し、混錬物1Bを作製するベース練り工程1Bと、前記混錬物1A及び前記混錬物1Bを混錬し、混錬物2を作製するベース練り工程2とを含む製造方法により得られるブラダー用ゴム組成物に関する。
【選択図】なし


特許請求の範囲【請求項1】
ブチル系ゴムA、ブチル系ゴムB及びカーボンブラックを含むブラダー用ゴム組成物であって、
前記ブチル系ゴムA及び前記カーボンブラックの一部を混錬し、混錬物1Aを作製するベース練り工程1Aと、
前記ブチル系ゴムB及び前記カーボンブラックの残部を混錬し、混錬物1Bを作製するベース練り工程1Bと、
前記混錬物1A及び前記混錬物1Bを混錬し、混錬物2を作製するベース練り工程2と
を含む製造方法により得られるブラダー用ゴム組成物。
続きを表示(約 790 文字)【請求項2】
ベース練り工程1Aにおいて、更にクロロプレンゴム、オイル及び老化防止剤を混錬する請求項1記載のブラダー用ゴム組成物。
【請求項3】
ベース練り工程1Bにおいて、更に酸化亜鉛を混錬する請求項1又は2記載のブラダー用ゴム組成物。
【請求項4】
更に、混錬物2及び架橋薬品を混錬し、混錬物3を作製する仕上げ練り工程を含む製造方法により得られる請求項1又は2記載のブラダー用ゴム組成物。
【請求項5】
ベース練り工程1Aは、混錬物1Aの温度が150~180℃になるまで混錬する請求項1又は2記載のブラダー用ゴム組成物。
【請求項6】
ベース練り工程1Bは、混錬物1Bの温度が150~180℃になるまで混錬する請求項1又は2記載のブラダー用ゴム組成物。
【請求項7】
ベース練り工程2は、混錬物2の温度が110~130℃になるまで混錬する請求項1又は2記載のブラダー用ゴム組成物。
【請求項8】
仕上げ練り工程は、混錬物3の温度が90~105℃になるまで混錬する請求項1又は2記載のブラダー用ゴム組成物。
【請求項9】
請求項1又は2記載のブラダー用ゴム組成物を用いたブラダー。
【請求項10】
ブチル系ゴムA、ブチル系ゴムB及びカーボンブラックを含むブラダー用ゴム組成物の製造方法であって、
前記ブチル系ゴムA及び前記カーボンブラックの一部を混錬し、混錬物1Aを作製するベース練り工程1Aと、
前記ブチル系ゴムB及び前記カーボンブラックの残部を混錬し、混錬物1Bを作製するベース練り工程1Bと、
前記混錬物1A及び前記混錬物1Bを混錬し、混錬物2を作製するベース練り工程2とを含むブラダー用ゴム組成物の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ブラダー用ゴム組成物及びその製造方法、並びにブラダーに関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
ブラダーはタイヤの加硫成型時に用いられるものであり、加硫ブラダーをグリーンタイヤの内側に配置し、加硫ブラダー内部に加熱媒体を充填させて該タイヤを内側から加硫金型に向けて押圧することにより、タイヤの加硫成型を行う。ブラダーには種々の性能が要求されるが、最近、諸性能を確保しつつ、省エネルギー化、生産性を進めることが望まれている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明は、前記課題を解決し、省エネルギー化、生産性を向上しつつ、諸性能に優れたブラダー用ゴム組成物及びその製造方法、並びにブラダーを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明は、ブチル系ゴムA、ブチル系ゴムB及びカーボンブラックを含むブラダー用ゴム組成物であって、
前記ブチル系ゴムA及び前記カーボンブラックの一部を混錬し、混錬物1Aを作製するベース練り工程1Aと、
前記ブチル系ゴムB及び前記カーボンブラックの残部を混錬し、混錬物1Bを作製するベース練り工程1Bと、
前記混錬物1A及び前記混錬物1Bを混錬し、混錬物2を作製するベース練り工程2と
を含む製造方法により得られるブラダー用ゴム組成物に関する。
【発明の効果】
【0005】
本発明によれば、ブチル系ゴムA、ブチル系ゴムB及びカーボンブラックを含むブラダー用ゴム組成物であって、前記ブチル系ゴムA及び前記カーボンブラックの一部を混錬し、混錬物1Aを作製するベース練り工程1Aと、前記ブチル系ゴムB及び前記カーボンブラックの残部を混錬し、混錬物1Bを作製するベース練り工程1Bと、前記混錬物1A及び前記混錬物1Bを混錬し、混錬物2を作製するベース練り工程2とを含む製造方法により得られるブラダー用ゴム組成物であるので、省エネルギー化、生産性を向上しつつ、諸性能に優れたブラダー用ゴム組成物を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0006】
実施例で得られたブラダー断面の電子顕微鏡写真(SEM写真)である。
比較例で得られたブラダー断面の電子顕微鏡写真(SEM写真)である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
本発明は、ブチル系ゴムA、ブチル系ゴムB及びカーボンブラックを含むブラダー用ゴム組成物であって、前記ブチル系ゴムA及び前記カーボンブラックの一部を混錬し、混錬物1Aを作製するベース練り工程1Aと、前記ブチル系ゴムB及び前記カーボンブラックの残部を混錬し、混錬物1Bを作製するベース練り工程1Bと、前記混錬物1A及び前記混錬物1Bを混錬し、混錬物2を作製するベース練り工程2とを含む製造方法により得られるブラダー用ゴム組成物である。
【0008】
従来から、2種類以上のブチル系ゴムを用いたブラダー用ゴム組成物の場合、例えば、2種類以上のブチル系ゴム、カーボンブラック、オイルの全量を150℃程度まで混錬する工程、得られた混錬物、カーボンブラック、酸化亜鉛、老化防止剤を135℃程度まで混錬する工程、得られた混錬物、クロロブレンゴム、ステアリン酸を130℃程度まで混錬する工程、得られた混錬物、架橋薬品を105℃程度まで混錬する工程の4工程を行う製法が汎用的に用いられている。しかし、第3工程でクロロブレンゴムと酸化亜鉛が反応しないような温度で混錬する必要があるため、粘度が落ちにくいこと、4工程を要するため、電力消費が大きくなること、などの問題がある。
【0009】
一方、本発明では、ブチル系ゴムA及びカーボンブラックの一部を混錬して混錬物1Aを作製するベース練り工程1Aと、ブチル系ゴムB及びカーボンブラックの残部を混錬して混錬物1Bを作製するベース練り工程1Bとを別々に実施した後、予め作製した混錬物1A及び混錬物1Bを混錬して混錬物2を作製することで、各工程で十分な混錬が可能になる。その結果、より短時間で多量のブラダー用ゴム組成物を製造でき、生産性の向上が可能となる。また、製造時の混錬機の使用電力を抑えることも可能で、電力消費も抑えられる。従って、本発明によれば、省エネルギー化、生産性を向上しつつ、諸性能に優れたブラダー用ゴム組成物を提供できる。
【0010】
先ず、本発明で使用する各成分について説明する。
(【0011】以降は省略されています)

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