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公開番号2024047838
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-08
出願番号2022153551
出願日2022-09-27
発明の名称硬化性樹脂組成物、硬化物、及び物品
出願人DIC株式会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類C08G 59/17 20060101AFI20240401BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】弾性率が高く、耐熱性が高く、誘電特性に優れる硬化物を得ることが可能な硬化性樹脂組成物を提供する。
【解決手段】活性エステル樹脂(A)と、重合性不飽和基を有する樹脂(B)と、を含有し、前記活性エステル樹脂(A)が、分子構造中にフェノール性水酸基を一つ有する化合物(a1)、フェノール性水酸基含有化合物(a2-1)とジビニル化合物(a2-2)とを必須の反応原料とするフェノール性水酸基含有樹脂(a2)、及び芳香族ポリカルボン酸又はその酸ハロゲン化物(a3)を必須の反応原料とすることを特徴とする、硬化性樹脂組成物である。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
活性エステル樹脂(A)と、重合性不飽和基を有する樹脂(B)と、を含有し、
前記活性エステル樹脂(A)が、芳香環上の隣接する位置に2つの水酸基を有する芳香族化合物(a)、芳香族モノヒドロキシ化合物(b)、並びに、2個以上のカルボキシル基を有する芳香族化合物及び/又はその酸ハロゲン化物もしくはエステル化物(c)、とを必須の反応原料とすることを特徴とする、硬化性樹脂組成物。
続きを表示(約 350 文字)【請求項2】
前記芳香族化合物(a)が、下記一般式(1)~(3)からなる群より選択される少なくとも1つの化合物である、請求項1に記載の硬化性樹脂組成物。
TIFF
2024047838000013.tif
125
80
(上記式中、Rは、それぞれ独立に、炭素原子数1~10の炭化水素基を表し、nは0~4の整数を表し、mは0~2の整数を表す。)
【請求項3】
更に光重合開始剤を含有する、請求項1に記載の硬化性樹脂組成物。
【請求項4】
請求項1~3のいずれか一項に記載の硬化性樹脂組成物を硬化させてなることを特徴とする、硬化物。
【請求項5】
請求項4に記載の硬化物からなる塗膜を有することを特徴とする、物品。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、硬化性樹脂組成物、硬化物、及び物品に関するものである。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
従来、プリント配線板上に電子部品を実装してはんだ付けする際に、実装部以外の部分にはんだが付着するのを防止したり、配線の酸化や腐食を半永久的に防止する被膜を形成する材料として、ソルダーレジストが広く用いられている。このようなソルダーレジストのパターンを形成する技術としては、微細なパターンを正確に形成できるフォトレジスト法が挙げられ、その中でも、特に環境面の配慮等から、アルカリ現像型の液状フォトレジスト法が主流となっている。
【0003】
例えば、アルカリ現像型の液状フォトレジスト法に用いるアルカリ可溶感光性樹脂としては、ノボラック型エポキシ樹脂に不飽和モノカルボン酸を反応させ、更に多塩基酸無水物を付加させた反応生成物(酸ペンダント型エポキシアクリレート)が広く用いられており、該アルカリ可溶感光性樹脂を含む硬化性樹脂組成物から、ソルダーレジスト膜を形成している(例えば、特許文献1参照)。また、硬化性樹脂組成物は、ソルダーレジストの他にも、インキ、塗料、コーティング剤、接着剤、光学部材等の分野においても、広く用いられている。
【0004】
また、近年、ソルダーレジスト膜を、インクジェット方式により形成することが提案されている。ソルダーレジスト膜をインクジェット方式により形成する場合、現像が不要であるため、上記アルカリ現像型の液状フォトレジスト法と比較して、工程数、時間、消耗品を削減することが可能である。インクジェット方式用のインクは、低粘度で且つ増粘しないことが必須であるが、低粘度化することでソルダーレジストとして要求される耐熱性や耐薬品性等の物性が大きく低下してしまうという問題があった。これに対して、インクジェット方式に対応可能な材料として、エポキシ樹脂の一部をアクリレート化してなる、紫外線又は熱により硬化可能なエポキシアクリレートが提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特公平1-54390号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
一方、実装の信頼性を向上させるために、ソルダーレジスト膜には、耐熱性に優れることも求められ、更には、小型化・薄型化に対応できるように、高弾性であることも重要である。
また、伝送信号の高速化に伴い、高周波(ギガヘルツ帯)の利用のため、時間遅延を小さくする観点から、低誘電率及び低誘電正接を示すソルダーレジスト膜が求められてもいる。
【0007】
これらの要求に対して、上述のエポキシアクリレートは、エポキシ樹脂のアクリレート化により生成する水酸基を有することから、誘電率が高くなってしまい、高周波用途への展開が難しい。
また、従来のアルカリ可溶感光性樹脂を含む硬化性樹脂組成物を硬化させて得られる硬化物は、耐熱性、誘電特性に劣り、改善の余地がある。
【0008】
そこで、本発明は、上記従来技術の問題を解決し、耐熱性が高く、弾性率が高く、誘電特性に優れる(誘電率及び誘電正接が低い)硬化物を得ることが可能な硬化性樹脂組成物を提供することを課題とする。
また、本発明は、耐熱性が高く、弾性率が高く誘電特性に優れる硬化物、及びかかる硬化物からなる塗膜を有する物品を提供することを更なる課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意検討した結果、特定の活性エステル樹脂(A)と、重合性不飽和基を有する樹脂(B)とを配合した硬化性樹脂組成物を硬化させて得られる硬化物は、耐熱性が高く、弾性率が高く、誘電特性に優れることを見出し、本発明を完成させるに至った。
即ち、上記課題を解決する本発明の要旨構成は、以下の通りである。
【0010】
[1] 活性エステル樹脂(A)と、重合性不飽和基を有する樹脂(B)と、を含有し、
前記活性エステル樹脂(A)が、芳香環上の隣接する位置に2つの水酸基を有する芳香族化合物(a)、芳香族モノヒドロキシ化合物(b)、並びに、2個以上のカルボキシル基を有する芳香族化合物及び/又はその酸ハロゲン化物もしくはエステル化物(c)、とを必須の反応原料とすることを特徴とする、硬化性樹脂組成物。
(【0011】以降は省略されています)

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