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公開番号2024047772
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-08
出願番号2022153447
出願日2022-09-27
発明の名称果実分離装置
出願人株式会社カセダ,美郷町
代理人個人,個人
主分類A23N 15/00 20060101AFI20240401BHJP(食品または食料品;他のクラスに包含されないそれらの処理)
要約【課題】枝、茎及び果柄のいずれか1以上を含む状態で収穫された果実から、果実に含まれる果柄の量を低減させることができ、果柄の残存量がばらつくことなく、効率よく果柄が除去された果実を得ることができる果実分離装置を提供すること。
【解決手段】枝、茎及び果柄のいずれか1以上を含む果実を処理する第1果実処理部、前記第1果実処理部で処理した果実から、不要部を分離する第2果実処理部、前記第2果実処理部で処理した果実を整列させる第3果実処理部、前記第3果実処理部で処理した果実から、果柄を除去する果柄除去部、を備える、果実分離装置。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
枝、茎及び果柄のいずれか1以上を含む果実を処理する第1果実処理部、
前記第1果実処理部で処理した果実から、不要部を分離する第2果実処理部、
前記第2果実処理部で処理した果実を整列させる第3果実処理部、
前記第3果実処理部で処理した果実から、果柄を除去する果柄除去部、
を備える、果実分離装置。
続きを表示(約 740 文字)【請求項2】
前記果柄除去部は、下部に果柄を突出させる空隙部を有する果実保持部材、前記果実保持部材を振動させる加振機構、前記果実保持部材に果実を押圧する果実押圧機構、前記空隙部から突出した果柄を切断する果柄切断機構、を備える、請求項1に記載の果実分離装置。
【請求項3】
前記第2果実処理部は、下降時に果実収容凹部を形成する上下動可能な下部部材、前記果実収容凹部に嵌合するとともに前記下部部材との間に果実を保持する空間を形成して回転する上部部材、処理した果実の回収・移送部材、を備え、前記下部部材の前記上部部材と対向する面及び前記上部部材の前記下部部材と対向する面にそれぞれ弾性部材が設けられており、少なくとも前記上部部材の回転により果実から不要部を分離する、請求項1又は2に記載の果実分離装置。
【請求項4】
下部に果柄を突出させる空隙部を有する果実保持部材、
前記果実保持部材を振動させる加振機構、
前記果実保持部材に果実を押圧する果実押圧機構、
前記空隙部から突出した果柄を切断する果柄切断機構、
を備える、果柄除去装置。
【請求項5】
下降時に果実収容凹部を形成する上下動可能な下部部材、
前記果実収容凹部に嵌合するとともに前記下部部材との間に果実を保持する空間を形成して回転する上部部材、
処理した果実の回収・移送部材、を備え、
前記下部部材の前記上部部材と対向する面及び前記上部部材の前記下部部材と対向する面にそれぞれ弾性部材が設けられており、
前記上部部材及び/又は前記下部部材の回転の回転により果実から不要部を分離する、
果実処理装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、収穫した果実から不要部位を除去するための、果実分離装置に関する。特に、バラ科植物の果実から果柄を除去するのに有効な果実分離装置に関する。
続きを表示(約 3,300 文字)【背景技術】
【0002】
枝・茎等から果柄を介して吊下される果実を収穫すると、通常、果実に果柄が残されている。これまで、果柄を除去する作業は、人手により行われることが多かった。果柄は、移送時等に果物を傷つけるおそれがあり、また、果柄が残っていることで、商品価値が低下してしまうおそれがあった。
例えば、バラ科の植物であるノイバラ(又はその近縁植物)の果実であるエイジツは、果柄を介して枝から吊下された果実が集合して果穂状となっており、果穂状で、又は、果柄を切断することで収穫が行われている。エイジツは、漢方薬として用いられてきており、現在でも、生薬(日本薬局方)として、主に瀉下薬の用途に使用されている。エイジツは、果柄を含むことで商品価値が低下するため、これまでは、人手により果柄の除去を行っていた。
しかしながら、近年、農業人口の減少による労働力不足、農作業の作業環境改善・効率向上、長時間労働の改善・労働負荷軽減等の観点から、収穫後の果実から果柄等の不要部分の除去を機械化する要望が高まっている。
【0003】
これまで、果実の果柄を切断除去するための装置として、以下のような装置が知られている。
特許文献1には、駆動源を必要としない簡単な構成を有し、果実を傷付けることなく確実に果柄を切断可能な果実の果柄切断機が記載されている。
特許文献2には、果実の果柄を切断する一対のフィンガを有する切断機構と、前記果実が前記一対のフィンガの間に侵入するのを抑制するカバーと、前記果実と前記カバーとの接触を検出する検出機構と、前記検出機構による検出結果に基づいて、前記切断機構による前記果柄の切断を行う制御部と、を備える果柄除去装置が記載されている。
特許文献3及び4には、袋が掛かった状態で収穫された梨・リンゴ等から、果柄を切断するとともに袋を除去する装置が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2012-239386号公報
特開2013-176328号公報
特開昭50-110841号公報
特開昭50-87831号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1~4に記載されている果実の果柄を切断除去するための装置は、収穫から果柄が除去された果実とするまでに、人手による作業が多数存在しており、機械化や効率向上の点でさらなる検討が必要である。
また、特許文献1~4に記載されている果実の果柄を切断除去するための装置は、果実に含まれる果柄の量を低減させることが困難であり、人手による作業で果柄の量を低減させる必要があることから効率が悪く、また、果柄の残存量がばらつくことがあった。
【0006】
本発明のうちの第1発明が解決しようとする課題は、枝、茎及び果柄のいずれか1以上を含む状態で収穫された果実から、果実に含まれる果柄の量を低減させることができ、果柄の残存量がばらつくことなく、効率よく果柄が除去された果実を得ることができる果実分離装置を提供することである。
本発明のうちの第2発明が解決しようとする課題は、果実に含まれる果柄の量を低減させることができ、果柄の残存量がばらつくことなく、効率よく果柄が除去された果実を得ることができる果柄除去装置を提供することである。
本発明のうちの第3発明が解決しようとする課題は、枝、茎及び果柄のいずれか1以上を含む状態で収穫された果実から果実を分離した後に、果実に含まれる不要物の量を低減させることができる果実処理装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者は、上記の課題を解決するために鋭意検討した結果、以下のような構成とすることで、上記課題が解決できることを見出し、本発明を完成するに至った。具体的には、下記のとおりである。
[項1]
枝、茎及び果柄のいずれか1以上を含む果実を処理する第1果実処理部、
前記第1果実処理部で処理した果実から、不要部を分離する第2果実処理部、
前記第2果実処理部で処理した果実を整列させる第3果実処理部、
前記第3果実処理部で処理した果実から、果柄を除去する果柄除去部、
を備える、果実分離装置。
[項2]
前記果柄除去部は、下部に果柄を突出させる空隙部を有する果実保持部材、前記果実保持部材を振動させる加振機構、前記果実保持部材に果実を押圧する果実押圧機構、前記空隙部から突出した果柄を切断する果柄切断機構、を備える、項1に記載の果実分離装置。
[項3]
前記第2果実処理部は、下降時に果実収容凹部を形成する上下動可能な下部部材、前記果実収容凹部に嵌合するとともに前記下部部材との間に果実を保持する空間を形成して回転する上部部材、処理した果実の回収・移送部材、を備え、前記下部部材の前記上部部材と対向する面及び前記上部部材の前記下部部材と対向する面にそれぞれ弾性部材が設けられており、少なくとも前記上部部材の回転により果実から不要部を分離する、項1又は2に記載の果実分離装置。
[項4]
下部に果柄を突出させる空隙部を有する果実保持部材、
前記果実保持部材を振動させる加振機構、
前記果実保持部材に果実を押圧する果実押圧機構、
前記空隙部から突出した果柄を切断する果柄切断機構、
を備える、果柄除去装置。
[項5]
下降時に果実収容凹部を形成する上下動可能な下部部材、
前記果実収容凹部に嵌合するとともに前記下部部材との間に果実を保持する空間を形成して回転する上部部材、
処理した果実の回収・移送部材、を備え、
前記下部部材の前記上部部材と対向する面及び前記上部部材の前記下部部材と対向する面にそれぞれ弾性部材が設けられており、
前記上部部材及び/又は前記下部部材の回転の回転により果実から不要部を分離する、
果実処理装置。
【発明の効果】
【0008】
本発明のうちの第1発明により、枝、茎及び果柄のいずれか1以上を含む状態で収穫された果実から、果実に含まれる果柄の量を低減させることができ、果柄の残存量がばらつくことなく、効率よく果柄が除去された果実を得ることができる果実分離装置が提供される。
本発明のうちの第2発明により、果実に含まれる果柄の量を低減させることができ、果柄の残存量がばらつくことなく、効率よく果柄が除去された果実を得ることができる果柄除去装置が提供される。
本発明のうちの第3発明により、枝、茎及び果柄のいずれか1以上を含む状態で収穫された果実から果実を分離した後に、果実に含まれる不要物の量を低減させることができる果実処理装置が提供される。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本発明の果実分離装置を示す側面概略図
本発明の果実分離装置を示す上面概略図
本発明の果実分離装置における第2果実処理部(本発明の果実処理装置)の動作を示す概略図
本発明の果実分離装置における果柄除去部(本発明の果柄除去装置)の動作を示す概略図
本発明の果実分離装置における果柄除去部(本発明の果柄除去装置)の上面概略図
本発明の果実分離装置における果柄除去部(本発明の果柄除去装置)の側面概略図
処理対象である果実の状態を示す図
【発明を実施するための形態】
【0010】
本発明は、果実分離装置に係る第1発明、果柄除去装置に係る第2発明及び果実処理装置に係る第3発明を含むものである。
(【0011】以降は省略されています)

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