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公開番号2024046344
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-03
出願番号2022151667
出願日2022-09-22
発明の名称回路遮断器
出願人富士電機株式会社,富士電機機器制御株式会社
代理人個人,個人
主分類H01H 71/12 20060101AFI20240327BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】回路遮断器において、接点部が接触するときの回動リンクから可動ホルダへの伝達効率を向上させる。
【解決手段】可動ホルダ12は、回動によって接点部24を開閉させる。連結シャフト13は、可動ホルダ12に支持されている。回動リンク14は、連結シャフト13に嵌まり合う案内溝26が形成され、接点部24を開閉させる駆動力が伝達されて回動するときに、連結シャフト13を介して可動ホルダ12を回動させる。開極状態から閉極状態へと動作する途中で、可動ホルダ12の回動中心及び連結シャフト13を結ぶ直線と案内溝26が延びる方向とのなす角度θが、予め定めた小角度範囲内になる。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
回動によって接点部を開閉させる可動ホルダと、
前記可動ホルダに支持された連結シャフトと、
前記連結シャフトに嵌まり合う案内溝が形成され、前記接点部を開閉させる駆動力が伝達されて回動するときに、前記連結シャフトを介して前記可動ホルダを回動させる回動リンクと、を備え、
開極状態から閉極状態へと動作する途中で、前記可動ホルダの回動中心及び前記連結シャフトを結ぶ直線と前記案内溝が延びる方向とのなす角度が、予め定めた小角度範囲内になることを特徴とする回路遮断器。
続きを表示(約 400 文字)【請求項2】
固定接点に可動接点が接触するときに、前記角度が最も小さくなることを特徴とする請求項1に記載の回路遮断器。
【請求項3】
前記案内溝は、直線状に延びていることを特徴とする請求項1に記載の回路遮断器。
【請求項4】
前記案内溝は、前記角度が常に前記小角度範囲を維持するように、曲線状に延びていることを特徴とする請求項1に記載の回路遮断器。
【請求項5】
前記小角度範囲は、-8度以上+8度以下であることを特徴とする請求項1に記載の回路遮断器。
【請求項6】
前記小角度範囲より大きな許容範囲を予め定め、
前記角度が常に前記許容範囲内になることを特徴とする請求項1に記載の回路遮断器。
【請求項7】
前記許容範囲は、-25度以上+25度以下であることを特徴とする請求項6に記載の回路遮断器。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、回路遮断器に関するものである。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
回動リンクに形成された長穴が可動ホルダの連結シャフトに嵌まり合っており、回動リンクが回動するときに、連結シャフトを介して可動ホルダを回動させることで接点部を開閉する回路遮断器がある。回動リンクから可動ホルダへの伝達効率を向上させるために、例えば特許文献1では、可動ホルダの中心及び連結シャフトを結ぶ直線と、長穴が延びる方向とのなす角度θを45度以下になるように設定している。さらに、接点部を閉じ始めるときに、伝達効率がピークとなるように設定している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第5255731号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
接点部を閉じ始めるときに、回動リンクから可動ホルダへの伝達効率のピークを設定すると、それ以降の閉極過程で伝達効率が低下することになり、接触圧力の低下を招いてしまう。
本発明の目的は、回路遮断器において、接点部が接触するときの回動リンクから可動ホルダへの伝達効率を向上させることである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の一態様に係る回路遮断器は、可動ホルダと、連結シャフトと、回動リンクと、を備えている。可動ホルダは、回動によって接点部を開閉させる。連結シャフトは、可動ホルダに支持されている。回動リンクは、連結シャフトに嵌まり合う案内溝が形成され、接点部を開閉させる駆動力が伝達されて回動するときに、連結シャフトを介して可動ホルダを回動させる。開極状態から閉極状態へと動作する途中で、可動ホルダの回動中心及び連結シャフトを結ぶ直線と案内溝が延びる方向とのなす角度が、予め定めた小角度範囲内になる。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、開極状態から閉極状態へと動作する途中で、可動ホルダの回動中心及び連結シャフトを結ぶ直線と案内溝が延びる方向とのなす角度が、予め定めた小角度範囲となるため、接点部が接触するときの伝達効率を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
開極状態にある回路遮断器の概略図である。
閉極状態にある回路遮断器の概略図である。
第一実施形態における回動リンクの動作を示す図である。
角度及び伝達効率の関係を示すグラフである。
第二実施形態における回動リンクの動作を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。なお、各図面は模式的なものであって、現実のものとは異なる場合がある。また、以下の実施形態は、本発明の技術的思想
を具体化するための装置や方法を例示するものであり、構成を下記のものに特定するものでない。すなわち、本発明の技術的思想は、特許請求の範囲に記載された技術的範囲内において、種々の変更を加えることができる。
【0009】
《第一実施形態》
《構成》
以下の説明では、互いに直交する三方向を、便宜的に、縦方向、幅方向、及び奥行方向とする。
図1は、開極状態にある回路遮断器11の概略図である。
ここでは、回路遮断器11を幅方向の一方から見た状態を示し、説明を簡単にするために、主要でない構成を省略すると共に、一部の主要な構成についても部分的に透過させたり簡略化したりして描いている。回路遮断器11は、ノーヒューズブレーカとも呼ばれ、通常使用状態の回路を手動又は電気操作によって開閉することができ、且つ過負荷や短絡によって異常な過電流を検出したとき、自動的に回路を遮断して過電流による損傷から保護するものである。回路遮断器11は、開閉機構として、可動ホルダ12と、連結シャフト13と、回動リンク14と、トグル機構15と、操作ハンドル16と、を備えている。引外し装置については、一般的な構造であるため詳細な説明は省略する。
【0010】
可動ホルダ12は、幅方向を軸方向とする略円筒状に形成され、回動中心Pcを軸にして閉極位置と開極位置との間で回動可能であり、可動接触子21を支持している。可動接触子21は、棒状の導電体であり、縦方向から見て回動中心Pcを通って可動ホルダ12を突き抜けるように設けられており、可動ホルダ12から突出した両端側には、一つずつ可動接点22が設けられている。可動接点22は、可動ホルダ12と共に可動接触子21が回動するときに、固定接点23に接触及び離間する。各固定接点23は、図示しない固定接触子に固定されている。固定接点23及び可動接点22が接点部24を構成し、可動ホルダ12及び可動接触子21は、回動によって接点部24を開閉させる。可動ホルダ12、可動接触子21、及び図示しない固定接触子は、一極ごとに幅方向に並べて設けられている。幅方向に並んだ各極の可動ホルダ12は互いに連結され、回動可能な状態で図示しないケースに保持されている。
(【0011】以降は省略されています)

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